サッカーを現地観戦するためだけに広島へのUターン就職を決めた
北大へ行ったのに何のために広島就職を決めたかといったら、新スタジアムで一年中サッカーを見るためだ。私の就活は会社ではなく勤務地選び。会社へ就職するわけではない。私はあくまで広島「に」就職するつもりでいる。広島で働けるのが第一条件。そこそこお金の貰える企業へ行き、稼いだお金をサンフレッチェ広島へ全額投資するのを至上の幸せと位置づけて就活した。広島での居住先は、新スタジアムへのアクセスを第一に考える。会社からの距離はいったん度外視して物件を探す。
散々だったD1でのイギリス留学中、サンフレッチェのYouTubeチャンネルに随分とメンタル面を支えてもらった。イギリスでは日本版のDAZNを見られない。その分、チームのインサイド動画や過去のオモシロ動画で荒んだ心を慰めていた。辛くて挫けそうなときはサンフレッチェの動画を眺めて癒された。日本語を聴きたくなったときはチームの応援チャントを聴いて元気をもらった。サンフレッチェの存在がなければ生きてイギリスから帰ってこられたかどうかも定かではない。あまりにサンフレッチェが好きすぎて、イギリスから日本へ帰国する前に今シーズンのユニフォームを発注したほど。オックスフォード大学への在籍料は半年で100万円近く。これだけ払って何も得られなかったが、サッカーのユニフォームは僅か2万円弱で自分へ明日を強く生きる希望を与えてくれた。
シーズンチケットを買えばチケット争奪戦に巻き込まれずに済む
サンフレッチェの新スタジアムは街中にある。既に三回参戦したが、広島駅や市街地からのアクセスがあまりに素晴らしすぎる。試合終了後、サポーター同士でつるんでフラっと飲み屋さんへ向かえる。サポーターがたくさんお金を使うものだから、サッカーが広島市へ及ぼす経済効果は一年で数百億円にものぼるらしい。スタジアムの内装や音響設備は完璧。夏場はハーフタイム中に照明を落とし、まるでライブ会場みたいにペンライトを振ってDJと一緒に盛り上がる。山奥にスタジアムのあった数年前までは観戦チケットを試合当日に買えた。いまやサンフレッチェは大人気チーム。有料会員への優先販売期間だけで前売り券が全席完売してしまう。私自身、有料会員にもかかわらず、チケット争奪戦に負けて町田戦を観に行けなかった。チケット争奪戦の激しさは国内随一。新スタジアムの良さが周知されてしまった以上、来年の争奪戦はもっと激しくなるに違いない。
チケット争奪戦を回避しながら現地観戦する方法が一つだけある。シーズン開幕前に販売される「翌シーズンの年間パス」を買ってしまえばいい。シーズンパスがあれば全試合を観に行ける。スタジアム内で観戦する権利を全試合分まとめて購入する形。サンフレッチェの属するJ1リーグには全20チームが所属する。シーズンチケットを買えば、ホーム全19試合を必ず観戦できる。チケット争奪戦へ巻き込まれずとも済む。「今回も皆さん大変そうですなぁ」と争奪戦を高みの見物できるわけだ。
買った
シーズンチケットにも争奪戦がある。ピッチに近く、臨場感あふれる席はあっという間に売り切れてしまう。しかし、立ったり飛び跳ねたりして応援するサポーターズシートのシーズンチケットには余裕が。サポーターズシートの座席数が4000席以上もあるためだ。新スタジアム開幕初年度の去年は、サポーター席の年間パスが売れ残ったらしい。各試合のチケットなら買えるという方も、多額の出費が求められる年間パスとなったら(全試合は流石に観に行けないだろうから…)と購入を躊躇してしまう。シーズンチケットを買えば各試合のチケット争奪戦に巻き込まれずとも済む。サッカー観戦へ熱中する覚悟を固め、来シーズンのシーズンチケットを買った。
2025シーズンより、サンフレッチェのシーズンチケットには「リセール機能」が実装される。シーズンチケット保有者が都合で観戦へ行けなくなった際、試合を観に行きたい人へその試合限定で入場機能を譲り渡せる。観に行けなかった試合分の返金はない。だが、リセールで観客席の空席を一つでも多く埋められ、選手への後押しをする人数を維持できる。リセール機能があるからシーズンチケットを買った。最悪、行けなくても大丈夫という安心感が購入を躊躇させなかった。
2025シーズンは声を枯らして応援するぞ!
来シーズンは開幕戦からの現地観戦を予定している。広島で開幕戦を迎え、すぐ札幌に戻り、2月末に下宿を引き払って広島に引っ越す。3月以降はずっと広島の下宿とピースウイングとの間を反復横跳び。入場権を保有している19試合すべて観戦に行ければと思っている。毎試合、喉が痛くなるぐらい声を出して応援したい。大好きなチームの後押しができる幸せを噛みしめて来シーズンを迎えよう。
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