【北大】総合理系は辛い?実はそんなに辛くない

こんにちは!札幌と筑波で蓄電池材料研究をしている北大化学系大学院生のかめ (D2)です。2017年4月に北大総合理系へ入学し、翌年三月、GPA3.7台で工学部の第一志望コースへ進級できました。

この記事では、自らの総合理系時代の体験を踏まえ、「総合理系は辛いのか/否か」について記します。

  • 総合理系在籍中の方
  • 総合理系への進学を考えている方

こうした方々へピッタリな内容なのでぜひ最後までご覧ください。

かめ

それでは早速始めましょう!

目次

確かに総合理系時代は辛かった

総合理系って辛いんですよ。せっかく北大へ進学して”ようやく羽を伸ばせられる”と思っていたら、あともう一年間大学受験と似たようなことをやらなきゃならず、絶望させられるのです。ハーフマラソン (21km)の大会に出場し、ゴール直前で「もう一本ハーフを走ってきなさい」と追加されるようなイメージ。あまりにも無慈悲。金正恩同志の弾道ミサイルぐらい無慈悲。少しぐらい休ませてほしいですよね。まぁ、大『学生』だから勉強するのが仕事なんだけれども…

高校以前と大学以降とではテストで高得点を獲得する方法がガラリと変わります。競技のルールが変わるぐらいの感覚。高校まではただ何も考えずテスト範囲を理解しておけば問題なかったでしょう。大学のテストは試験範囲があまりにも広すぎるため、事前に過去問を入手して解けるようにしておくのが高得点の鍵に。高校と大学のテストやその対策があまりに違い過ぎて誰しも面食らってしまうのです。総合理系の場合、その中でも高得点を取る必要がありますから、総合理系でない人以上に勉強して点数を取れるようにしておかねばなりません。コレが総合理系を余計に辛くしてしまう遠因。特に前期が辛いです。大学生活に慣れるまでが本当に辛い。後期になったら幾分辛さは和らぐでしょう。私の場合、主要科目の履修は前期におおよそ終わらせられたので後期は楽でした。

今でこそ私は研究室で院生として毎日10時間近くパソコンをカタカタいじくっています。しかし、大学一年生当時はまだ隙を見てはパソコンをいじくる癖が付いていませんでした。ブログを始めたのは大学三年次。大学へ入るまでキーボードで文字を打った事すらほぼ無かったもの。北大に入り、前期に【情報学I】という講義を受けさせられました。必修講義なのでこの授業からは全員逃れられません。慣れないパソコン操作に大苦戦。タイピングテストではミスのオンパレード。周囲のタイプ音に焦らされ、余計にタイピングの精度が落ちてしまいました。授業後に提出する課題もよく分かりません。周りの人に聞いてもよく分からないし、図書館でその都度解決策を調べて毎週ヒーヒー言いながら乗り切っていました。

私が不運だったのは、一年次の前期、情報学Iと学生実験の【自然科学実験】を両方とも受けなければならなかったこと(*全学生のうち6割程度は前期に両方とも履修、4割は前期に情報学のみ/後期に実験のみといった時間割)。自然科学実験も情報学Iと同様、実験に関するレポートを毎週提出しなければなりません。しかも私の時代はまだ、実験レポートを手書きで出さねばなりませんでした(信じられないでしょ笑?)。講師陣の理屈としては、「ワードでの提出をOKにしたらネットの文献を簡単にコピペできるでしょ?ダメだよ、そんなもん!」といった感じ。学生は先生方の謎理論に苦しまされます。A4用紙5~10枚分の手書きレポートを愛情込めて毎週作るのです。右手が腱鞘炎になってしまいましたね。本当に辛かった。もう二度と一年次には戻りたくありません。

ちゃんと勉強すれば第一志望の学部・学科へ行ける

辛い、辛いとばかり言っていては北大に申し訳ありません。少しは北大のフォローもしようかと思います。

確かに総合理系は辛いです。慣れない環境や慣れない勉強、次々と迫るテストのプレッシャーを乗り越えるのは非常にしんどい。けれども、ちゃんと勉強すれば総合的に良い成績を獲得可能辛い分、周りが勝手に次々と脱落していってくれるため、最後まで我慢して耐えていれば自ずと学年上位の成績を取れるのです。怯えすぎる必要はありません。なんだかんだ言ってみんな無事に総合理系の一年を乗り越えていっていますから♪

大学に入ると(世の中には色々な人が居るんだなぁ…)と驚かされます。そもそも一限 [08:45スタート]に来ない人がチラホラ現れますからね笑。”夜更かしして起きたら二限の終わる時間だった”とか、”行くのが面倒臭くてつい行かなかった”とかいった驚きの理由も。生活リズムに乱れが生じて出席さえ覚束なくなっていくらしいです。一年次の講義には”出席点”というものがある。ちゃんと授業に出席するだけで点数の何割かを頂ける仕組み。寝坊して講義に行けない場合、出席点の獲得を逃すことに。いくらテストで満点を取ろうとも、出席点が足を引っ張って成績がなかなか伸びません。高校時代と同様、起きてちゃんと大学へ行くだけで怠け者とある程度の差を付けられます。多少の自制心さえあればOKです。しかるべき時間に起き、しかるべき時に大学へ行ってください。

総合理系で人気の学部学科は

  • 【学年トップ10】医学部医学科、獣医学部
  • 【学年上位一割】薬学部、農学部上位学科、工学部情報系上位コース
  • 【学年上位二割】歯学部、農学部下位学科、工学部情報系下位コース&応用化学コース

こうしたものが挙げられます。これ等の学部学科へ行きたかったら相当な勉強量が必要です。私が何度も申し上げている「辛い」総合理系時代を過ごすことになるでしょう。『遊びは二の次。まずは勉強』といった修行僧スタイルを覚悟して下さい。一方で、その他の学部学科への移行を希望する場合、そこまで必死に成績をもぎ取りに行く必要はありません。B⁺やA⁻を目指して勉強し、かつCや落単 (単位を取りこぼすこと)を回避すれば希望する所属先に移行可能。頑張りすぎると成績の取り損になる事も。私自身、頑張りすぎました。もう少し勉強の手を抜き、その分、遊べばよかったなぁと反省しています。

このように書くと「じゃあオレは/私はあんまり勉強しなくていいや」とハナから勉強を放り投げてしまう方が現れるでしょう。それはいけません。人間、よく気を付けていないと安きに流れる習性があるためです。全く勉強しなくても構わない訳ではない。大学のテストは勉強せずに点数を取れるほど甘くはありませんよ。私の周りにも居たんです、「オレの生きたい学科、移行点が低くても行けるからあんまり勉強しなくてもいっか♪」と油断していた奴が。彼、結局留年しましたからね。二年次に進級できたのかさえ分かりません。最初は農学部や工学部の情報系を目指して勉強しましょう。目標は高い方が良い。後で幾らでも下方修正が可能なのですから。

大学進学後に進路をじっくりと選べる。時間に余裕のない受験生にオススメ

総合理系の魅力は、大学受験後に自分の進路をゆっくりと決められる所にあります。大学受験の時には受かることだけにフォーカスして勉強に打ち込めるのです。進路選びと受験勉強の両立ってなかなか難しいはず。大半の方にとってそんな余裕はほとんど無いと思います。また、大学の外に居るにもかかわらず、大学の中で学ぶ分野を選ぶのは至難。大学へ入ってみてから進路のミスマッチに気付かされる人も多いそうです。総合理系で北大に進学すれば、自分の希望と所属先との間に齟齬をきたす可能性を下げられます。大学在学中の満足度はもちろん、卒業後、大学時代を振り返った時の充実感も大きなものがあるでしょう。

毎日勉強で忙しい受験生の方。北大の総合理系を選んでみませんか?皆さんの志望校の一つに加えて頂けると幸いです (*≧∀≦*)

最後に

総合理系は辛いのか/否かについての意見は以上。受験生や北大一年生の参考になれば幸いです。

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