研究室の雑誌会や論文紹介を炎上させず平和に終えるための5ステップの解説

こんにちは。札幌と筑波で蓄電池材料研究を行う現役北大大学院生のかめ (M2)です。

B4後期の雑誌会ではかなり突っ込まれて満身創痍になっていた一方で、M1, M2と学年を重ねるにつれ、完全勝利とまでは行かないものの、ほぼ無傷で教授陣の分厚い壁を突破することができています。

この記事では、雑誌会を平和に乗り越えられるようになった私なりのメソッドを5段階で皆さんに紹介します。

私のメソッドが完全無欠であるとは決して思っていませんが、(雑誌会を間近に控えた学生に何らかの示唆を与えられたら嬉しいな)と思ってこの記事を作成したので、

  • ゼミ発表を間近に控えた学部生や大学院生
  • その子たちを指導する立場にある上級生の皆さん

こうした方々に是非読んで頂ければ幸いです。

かめ

それではさっそく始めましょう!

目次

雑誌会(論文紹介)を乗り切る5ステップ

雑誌会を無事に乗り越えるには、以下の5ステップを一つずつ順にクリアしていくのがオススメです⇩

  1. 論文を選ぶステップ
  2. 論文を深く理解するステップ
  3. プレゼン用スライドを作るステップ
  4. 発表練習のステップ
  5. 当日に向けて体調を整えるステップ

以下では各段階について、詳しく述べてまいります。

4~3週間前:紹介する論文を慎重に選ぶ

第一段階は論文を選ぶステップです。

最初に道を踏み外してしまうといくら頑張っても挽回できませんので、この記事の読者さんには発表用の論文を慎重に選んでもらうよう何卒お願いいたします。

私が雑誌会用論文を選ぶ際に気を付けているのは以下の4つのポイントです。

  • 議論のレベルが自分の中で咀嚼できる範疇か否か
  • 論文の流れ (論理)が自然であるか否か
  • 筆者らの主張の論拠に違和感がないか否か
  • 紹介するのに適切なボリュームであるか否か

こうした点に注意して論文を選べば、少なくとも1stステップでは躓かないはずです。

読者さんらの中にはひょっとすると、自分とは異なる専門領域の論文の紹介に挑戦するストイックな方がいらっしゃるかもしれませんね。

それは本当に凄いと思うし、広い視野を得るためには必要な事なのかもしれません。

しかし、”炎上を回避する”という観点からはあまりオススメできず、むしろ避けた方が無難な危険行為だと考えます。

なぜならば、専門領域では今までの積み重ねのおかげで知識がある&実験手法にも馴染みがあるのに対し、異分野には知識の蓄積がないため非常に多くの労力を割かねばならず大変であり限られた時間の範囲内で深く理解できるかどうかも定かではないので、雑誌会を平和裏に終わらせるシナリオがなかなか見えてこないからでございます。

異分野の勉強は自分のゼミ担当回以外でもできるでしょう?

だから、

  • 雑誌会は雑誌会
  • 視野を広げるための勉強はまた別の時間で

といった風に割り切って考え、まずは雑誌会の平穏な閉幕を目指し、普段の実験内容に最も関係している論文を選ぶことを強く推奨しておきます。

かめ

論文を選ぶステップを絶対に軽視しないで下さい。『千里の道も一歩から』というように、『雑誌会炎上回避の道も入念な論文選びから始まる』と覚えておいて下さいね♪

3~2週間前:論文を自力で読み進め、翻訳機やネットツールで内容の完全理解を目指す

次に、選んだ論文を読む第二ステップに入ります。

この段階において重要なのが、まずは翻訳機を使用せずに読んでみる事です。

私自身の経験上、いきなり翻訳機を使って日本語で読んだ論文よりも、英語のまま苦労して読んだ論文の方が理解度や後々まで記憶に残る確率が段違いに高いのです。

英語での読解は一見遠回りに見えて実は近道なので、皆さんもまずは翻訳機無しでの論文読破に挑戦してみて頂きたいと思っています。

雑誌会を乗り越えるにあたって重要になるのが、論文の細部まで丁寧に理解することです。

いきなり日本語で読んでしまうと英語でしか伝えられないニュアンスを取りこぼしてしまうリスクがあるため、まずは英語での読解をオススメしている次第です。

論文を英語のまま読んでいると、きっと分からない専門用語や文章だらけで面食らうはずです。

ここでようやく翻訳機の出番。Google翻訳Shaper→DeepLの合わせ技で、分からない言葉の意味を快刀乱麻に調査・解決しちゃいましょう。

日本語になった途端に見晴らしが良くなっただろうから、この勢いで論文内容の完全理解も行ってしまうのが良いですね。

実験データの考察はもちろん、装置の測定原理や背景など根本的な部分も丁寧に拾い上げていくと、一層くっきりと雑誌会の平和的終了の輪郭が見えてくるのではないかと思われます。

2週間前:雑誌会用スライドを作り始め、湧き上がってきた疑問点を各個撃破する

第三ステップはプレゼンスライドを作る段階です。

自分が苦悶して理解した内容を思う存分に詰め込むと共に、自分の専門領域の事を良く知らない人でも理解できるスライド作りを心掛けて貰いたいです。

プレゼン資料を作成している最中にきっと

かめ

アレッ、これどういう意味だったっけ…?

と、論文読解の段階で理解し損ねていた点がポツポツ湧き上がってくると思います。

そうして発覚した疑問点を各個撃破し、論文の理解度を着実に上げていくのが肝要です。

もしかしたら私だけの経験則かもしれませんが、プレゼン作成の過程で湧き上がってきた疑問点は、かなりの確率で本番(雑誌会)に問われがちです。

私はB4の時はそんな事などつゆ知らず、プレゼン作成の過程で何か引っかかる事があっても面倒臭くてスルーしてしまっておりましたが、そのB4の雑誌会で集中砲火を浴びてボッコボコにされ、(あぁ、見逃しちゃ駄目だったんだな)と準備の大切さを思い知らされたのです。

そうした経験のおかげで私は些細な点でも見逃さないようになったし、入念な準備のおかげでM1以降、ゼミ発表を楽々乗り越えられるようになったのです。

皆さんには私のような痛い目に遭ってもらいたくありませんので、

後輩のBさん

まぁ、多分こんなマニアックなこと誰も聞いてこないでしょ♪

と変に高を括るのではなく、これでもかというほど下準備を行い、担当の雑誌会を(ちょっと準備やりすぎたかな…)と笑って振り返られるようなイベントにして欲しいものです。

1週間前:発表練習を行い、相手にちゃんと伝わるか自問自答してみる

意外と見過ごされているのがこの第四ステップ。

「オレは(私は)本番に強いタイプだ!」といってぶっつけ本番でプレゼンをする人が時々いらっしゃいますが、少なくとも一度発表練習をしておくと、雑誌会の成功確率が劇的に高まってくるのです。

原稿を読めるタイプの雑誌会(例えばオンラインゼミ)であれば、リハーサルによって原稿をもっと相手に伝わりやすいものに修正できます。

また、原稿を読めないタイプの雑誌会(対面形式のゼミ)であれば、練習で原稿を頭に叩き込める上に、間の取り方や立ち振る舞いまで改善が見込めるのでございます。

プレゼンをリハーサルするデメリットなんて、”リハーサル時間が必要である”、あるいは”声を出し過ぎて喉が枯れるリスクがある”程度しか挙げることができません。

なので、雑誌会を無事に閉幕させる確率を上げるため、是非とも発表練習を行って頂きたく存じます。

もしかしたらこの段階でも

後輩のBさん

アレッ、ここどういう意味だ?自分で自分の言っている事がチョットヨクワカラナイ…

と、理解の不鮮明な点に気が付くかもしれませんね。

前述の通り、ここで発覚した疑問点は逐次解決していって下さい。

というのも、理解していない事を隠すためにモゴモゴごまかしていたら自分から隙を作りに行ってしまうし、そうした不誠実な姿勢が原因で大炎上を招いてしまうのです。

いくら調べても分からなかったなら仕方ありませんが、面倒くさがって調べなかった結果炎上してしまったなら、のちのち後悔が残るでしょう?

だから、やるべき事をちゃんとやり、当日は(コレだけやってダメだったなら仕方がないや♪)と開き直れるぐらいまでプレゼンを仕上げて頂きたいと思っています。

前夜〜当日:よく寝て体力を養い、頭をフル回転させ命懸けでゴールを目指す

前日は良く寝て英気を養いましょう。

徹夜はダメ、絶対にダメです。

徹夜で準備するぐらいならもっと早くから準備しておくべきだし、”徹夜明け”という脳のパフォーマンスが最も低い状態で雑誌会に臨むのはもはや自殺行為に等しいでしょう。

各々の適正睡眠時間だけきちんと眠り、ゼミの朝は全身で太陽光を浴び、目を覚ましてから決戦に挑むべし。

本番ではこれまでの努力の成果を遺憾なく発揮しましょう。

頭をフル回転させ教授陣との対決に勝利し、終わった直後に崩れ落ちるぐらいまで気力も体力も使い切ってしまいましょう。

雑誌会でオールアウトを経験しておけば、今後控えている学会発表がかなり余裕に感じられるはず。

初めての雑誌会を乗り切ってしまえば、私たちに怖いものなど、もう何もありません。

最終ステップだけ精神論で終始してしまいましたが、発表者のメンタル面も雑誌会炎上の命運を左右するので、この記事では誤解を恐れず書き連ねることに決めました。根性論で解決できるものは手っ取り早くそうしちゃって、根性ではどうにもならないものは本記事に記載したテクニックでパパっと解決して下さい。

最後に

以上が私の思う雑誌会必勝法です。

また何か発見があれば、この記事に追記しようと思っています。

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