北大と国研で研究している化学系大学院生かめ (D2)です。高三の3月に当時の第一志望校へ落ち、一年の浪人を挟んで翌年の3月、北大総合理系に合格しました。
受験浪人時代を思い起こせば、辛かった記憶しかありません。毎日が不安。「本当に来年合格できるのか」「どれだけ勉強しても同じ結果に終わるんじゃないか」などと未来が恐ろしくてたまらなかった。受験浪人は背水の陣。”落ちたら終わり”という強烈な重圧と戦う一年間。北大に受かって浪人が終わったとき、合格の喜びよりも (もう浪人しなくていいんだ…) と安堵の方が強かったぐらい。もはやガッツポーズさえできませんでした。全身の力が抜けてその場にヘナヘナとへたり込んでしまったのです。
この記事では、そんな辛い浪人生活を乗り越えるべく、大学受験浪人中の不安や辛さを解消するメンタルケア方法を5つご紹介します。浪人生活中の辛さでお困りの方にピッタリな内容なので、ぜひ最後までご覧いただければ幸いです。
それでは早速始めましょう!
不安を感じたらとりあえず勉強する
浪人中の不安解消に最も効果的な薬は【勉強】。勉強が全てを解決します。日増しに募る焦りや不安、成績が自分の思い通りに伸びてこないイライラ… これらの症状は勉強に集中すればたちまち楽になってくるでしょう。人間がネガティヴな感情を抱きやすいのは何もやっていない時。暇だからこそ頭で余計なことを考えてしまい、不安や辛さが無限に自動生成されるのです。何かへ没頭していれば大丈夫。意識を問題演習や単語の暗記へと向けていれば、その間、他のことは何も考えずに済みます。
浪人生が浪人生活から解き放たれるには「受験をやめる」か「受験に受かる」かの二択。大半の方は受験をやめるわけにはいかないでしょう?であれば勉強するしかありません。ゴリゴリ問題を解きまくることで毎日少しでも学力を向上させていく必要が。不安や辛さの特効薬たる【勉強】は浪人終了をも力強く手繰り寄せる営みでもあります。一石二鳥を見込める勉強をみすみす逃す手はないでしょう。
模試で良い成績を取る
浪人中に心の拠り所となるものの一つは模試での好成績。模試で良い判定を取れれば「大丈夫。来年合格できるよ!」と自らを鼓舞して日々の励みになるのです。
模試では他の受験生との相対的な学力差が分かります。自分がいま受験生全体の中でどれぐらいのポジションにいるのか、同じ大学を志望する人と比べて自分の成績はどうなのか、など。結局、受験は相対評価。同じ大学を受けた受験生の中で点数が高い人から順に大学に入るチケットを得られます。模試で他の受験生と比べて良い成績なら合格できる確率も高いということ。逆も然り。他と比べて成績が悪ければ合格する確率はそれだけ低いでしょう。模試の成績は合格可能性を測るバロメータ。好成績は必ずしも来年の合格を保証するものではないけれども、良い判定を得られれば心が落ち着き、勉強へより一層集中できるようになるはずです。
模試で良い成績を取るには先述した【勉強】を怠けてはいけません。集中して勉強して不安から解き放たれ、模試で好成績を取って勉強するやる気をかき立てる好循環を目指しましょう!
週に2~3回ほど外で運動する
屋内でずっと勉強し続けでは、どのような人でもメンタルが荒みます。勉強せずに屋外でぼーっと過ごす時間も受験突破には必要不可欠。太陽の光を浴びながら青空のもと体を動かし、汗をかき、受験のストレスを発散する時間が欲しい。最低でも週に2~3回、それぞれ30分ほど外で運動するよう心掛けましょう。散歩やランニング、サイクリングなど何でも構いません。私の場合はランニング。ストレスを溜めやすい体質だったため、週5ぐらいで早朝ランニングしていました。私の通っていた予備校では男子の間で筋トレが流行っていましたような記憶が。自重ではありません。ジムへ行って器具を用いる本格的なウエイトトレーニング。浪人中に体がまるでゴリラのような筋肉質になっていっていました。筋トレ帰りの彼らはみなスッキリとした面持ちだったため、おそらくは筋トレもストレス発散になるのだと思います。
合格後のバラ色の未来に思いを馳せる
浪人生活の心の慰めになるものは、進学後に待っているであろう【華の大学生活】。勉強にバイト、サークルや恋愛などで大忙しな日々を妄想すれば「早く大学生になりたいなぁ!!!」とモチベーションが爆上がり。明日をも知れぬ漆黒の浪人生活中だからこそ薔薇色の未来は燦然と輝きを放ちます。辛くなったら未来を想像して下さい。来年、満面の笑みを浮かべて志望校のキャンパスを闊歩する自分の姿を思い描きましょう。浪人の先輩として伝えます。大学生活は浪人生活の少なくとも一億倍は楽しいです。大学へ期待して損はありません。浪人生諸君は安心して華の大学生活を夢想して下さい。
大学生活について先取り学修したい方は以下の3つの書籍がオススメ。読めば必ず大学へ行きたくなって勉強の励みになること間違いありません。
本命校だけでなく滑り止め校も受ける
本命校のみの一本勝負だと受験前のプレッシャーが相当大きなものに。落ちたら終わり。現役生とは比にならぬほどの大きな重圧をハンディキャップに抱えながらの本番。
私自身は現役時代、第一志望一校のみの受験でした。第一志望校以外へは受かっても行く気が起こらなかったからです。ところが本命校の試験本番、あまりの緊張で数学の試験中に手と頭が硬直。計算ミスのオンパレードで合格を6点差で逃しました。その反省を踏まえ、浪人時代は併願校をいくつか受験。本命校の受験前に合格をいただけ、そのおかげで肩の力を抜いて冷静に第一志望の試験に臨めました。
現役生はもちろん、浪人生ならなおのこと滑り止め校の受験が必要。自分が確実に合格できるレベルの大学を受け、合格して二浪を回避しておくだけで本試前の心境が全然違います。
最後に
大学受験浪人中の不安や辛さを解消するメンタルケア方法5選は以上。不安や辛さに押し潰されてしまいそうになっている浪人生の参考になれば幸いです。
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