なぜ素材メーカーを選んだのか
にゃん3社から研究職の内定を得たあと、何を基準に転職先を決めたの?



第一要件の「研究ができること」は3社すべてクリアしていた。そのため、第二要件の「将来性を感じられるか」で比較した



私は自動車部品メーカーと自動車メーカー、および素材メーカーの3社から内定を得た。内定が3社あるということは、転職先を3社から選べるということです



そらそうやろ



にゃん
自動車業界は、米国関税やCASEなどへの対応で業界全体の雲行きが怪しくなりつつあり、各社生き残りをかけて必死にもがいている。その点、素材メーカーは、自動車業界が傾いても他の業界へ卸せば稼げるし、AI需要の高まりを受けて各社業績が右肩上がり。私は右利きなので、ここで和解した



右肩と?



そう
私の目には、自動車業界よりも素材メーカーの方が先行きが明るいように見えた。もう、右肩下がりのグラフを見て左肩上がりじゃんやったーとか言いたくなかった。だから素材メーカーに行くと決めた



会社に経営上の余裕があれば、従業員の給与にもお金を回せる。実際、自動車系からいただいたオファーより、素材メーカーからのオファーの方が明らかに好待遇だった。金額でいえば100万円は違ったね



それだけ提示額が違うと、年収差が決め手になったんじゃない?



正直言って、金額を云々する以前の問題だった。待遇より業務内容と会社の将来性を優先に考えていたので。待遇が良かったから素材メーカーを選んだのではなく、やりたいことができて将来性抜群の会社から、魅力的な待遇までセットで提示されたというのが実際のところかな
もし同じ年収でオファーが届いていたとしても、おそらく素材メーカーを選んでいただろうね



あと、自動車業界は人材不足が深刻化しており、どの企業も研究開発職の長時間残業が慢性化している。私が内定を得たある自動車系企業では、月40時間の残業が当たり前のように行われているみたい。40時間って、何十時間よ、長すぎるわ
内定を得た素材メーカーの研究職は月15時間程度の残業らしい。業務負担やプライベート時間の確保といった面からも素材メーカーに軍配が上がったんだよ



現職に残ることは考えた?



現職に残る可能性もあった。実は、ものすごく悩んでいた
確かに業務内容は私に合わないし、将来性も感じられず、客観的に見れば離れるべき理由がてんこ盛り。しかし、社内の人間関係がすこぶる良く、同期はもちろん、上司や先輩にも支えてもらっていた。これだけ心地よい人間関係は、他では得がたいのではないかと



仮に転職先で研究ができ、会社自体の将来性が明るかったとしても、嫌な人たちばかりだと働きにくいじゃん? 人間関係も家賃補助と同じぐらい重要だよ。その点、一社目は人間関係に限っては最高だった



また、私はUターン就職で入社している。地元の穏やかな雰囲気が好きで、地元に帰りたくて戻ってきた。転職すれば大好きな地元を離れることになるし、本当に移るべきか、内定承諾期限のギリギリまで悩んだよ



そこまで迷いながら、転職を選んだのはどうして?



素晴らしい人間関係や地元への愛着以上に、業務内容が苦痛だったから。色々な人に仕事のやり方を相談したり、AIを駆使して業務を進めたものの、どう工夫しても仕事が楽しくならなかった。それどころか、加速度的につまらなくなっていった



また、転職先の人間関係は未知数だけれども、人間関係が悪いと決まったわけではないよね。将来性も待遇も良い会社なら、むしろ社内の雰囲気は今より良いはず。どころか、今よりもっと心地よく意思疎通を図れるかもしれない



それに、私は大学進学時に地元を離れて北海道で過ごし、地元と同じぐらい北海道が好きになった。だから、どこでも住めば都なのかなと思った。であれば、住む場所にこだわらず、仕事内容優先で選んだ方がいいだろうと考えた



にゃるほどねぇ~
転職すると決めた後、迷いは消えた? スッキリ切り換えられた感じ?



上司に転職報告してから退職や有休消化を経て地元を離れるまで、ホンマに転職して良かったのかなぁ…とずっと思っていた。新卒一年半で辞めるってなんか中途半端だし、同僚がものすごく残念がってくれ、こんな素晴らしい仲間を置いて離れるのかと心が引き裂かれるような思いだった



私はこれまで、感情に左右されて人生の岐路を選び違えたことがある。大学受験では、志望校模試でA判定・冊子掲載を貰っていたのに、落ちるのが怖くて数ランク下の大学を受験して後悔した。新卒就活でも、地元に帰りたい想いが強すぎて企業分析を怠り、一年半で退職するほどのミスマッチを引き起こした
同じ過ちを何度も繰り返したらダメだよね。今度こそは理性的に選ぼうと腹をくくり、涙をのんで転職を決意した










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