こんにちは!札幌と筑波で蓄電池材料研究をしている北大化学系大学院生のかめ (D1)です。学部時代から月に10冊ほど書籍を読み続けてきました。
先日、SNSで『読書好きへの100の質問』という記事を見つけました。読んでみたらまぁ~、面白かった。せっかくなので同じく100個の質問に回答してみようかと思ったものの、100は多い!せめて20ぐらいだったら何とか答え切れそうな気がしたのです。そこでChatGPTを開き、『読書好きへの20の質問を作って』とお願いしてみました。この記事では、ChatGPTに作ってもらった20個の質問に答えていきます。
それでは早速始めましょう!
①あなたの好きなジャンルは何ですか?
好きなジャンルは文学です。その中でも特に純文学が好き。美しい文章を長時間読むと脳の中がスッキリとしてくるのです。まるで言葉の海の中をプカプカ浮遊しているような不思議な感覚に。気分も楽になってきます。たとえ大学で嫌な思いをしても本の世界に没入すれば全てを忘れられるから幸せ^ ^
②お気に入りの作家は誰ですか?
日本文学だと夏目漱石と三島由紀夫。海外文学であればドストエフスキーとポール・オースターの2名ですかね。漱石の文章は温かみと柔らかさがある。三島の文章には華やかさと力強さがあります。ドストエフスキーは人間の持つ感情や欲を表へとえぐり出す名手。オースターの作品を読むと世の中のすべての出来事がどうでも良くなってきます。
とりわけ好きではないのですが、ガルシア・マルケスはかなり印象に残っている作家。彼の作品『百年の孤独』は何回読んでも何が何やら訳が分からん。マジックリアリズムってすごいですね。現実と虚構の境目が無くなりすべてがグチャグチャになってしまいます。
③最後に読んだ本は何ですか?
本記事を記した時点では沢木幸太郎さんの『深夜特急』シリーズです。インドからロンドンまでバスを使って横断するスケールの大きさと放浪旅の楽しさとにすっかり魅了されてしまいました。かくいう私も12/29より3か月ほど欧州全体を旅行してきます。スタートはトルコのイスタンブール、ゴールはイギリスのロンドンということで、通過ルートが幾らか重なり参考になる情報を得られました。そういえばこの本、中学一年生か二年生の頃、学校の国語の授業で課題図書に指定されていました。当時は反抗期の絶頂期。「絶対に読んでたまるか!」と、書店で本の裏表紙だけを6巻読み、あてずっぽうに感想文を書き散らした懐かしい記憶がよみがえってきました^ ^
④読書を始めたきっかけは何でしたか?
真剣に本を読み始めたのは大学一年生の前期(後期??)かな?書店で試しに買ってみた『嫌われる勇気』という本の内容があまりに分からなさ過ぎ、「どういうこと?」と唸りながら本がボロボロになるまで何度もページを手繰ったのがキッカケ。以来、新書、ビジネス本、専門書、そして純文学と、ジャンルにこだわらず多分野の本を手に取って読むように。読書が嫌いだった昔の自分が今の私を見たらさぞ驚くでしょう。今年 (2023年)の10月、kindle unlimitedに加入して以降は一日1冊ペースで貪るように小説を多読しております。様々な世界観を味わえるのが読書にハマれる理由です。
⑤一番感動した本は何ですか?
サマーセット・モームの『月と六ペンス』という作品。証券会社で働いていた主人公が突如、仕事を辞めて画家に転身し、家族や友人、他の何物をも捨てて絵描きの道を突っ走る。彼の死後、彼が描いた絵画は莫大な額の値が付けられる。そこで初めて周りは気が付く。彼が見せた絵に対する狂気は絵画の未だ至らぬ最高地点を目指すための試みだったのだ、と……
月と六ペンスからは情熱と狂気、そして純粋な好奇心の大切さを教えてもらいました。何か大きな物事を成し遂げたければ捨て身で行くしかない。それだけやっても生きている間に日の目を見られるかどうかさえ不明。しかし、一歩踏み出しさえしなければ成果はゼロ。何にも得られずに死ぬか、得られる可能性のある万に一つの可能性に賭けるか…?私が選んだのは主人公と同じ後者の選択肢でした。
⑥読書の習慣はありますか?毎日読む、月に何冊かなど。
基本的には毎日読みます。暇な時間はスマホではなく本を読むのが習慣です。高校時代からそうだったかも。読書は嫌いでも勉強は好きだったので、英単語帳をポケットに忍ばせ、自転車通学中、信号待ちの際に開いて読んでいた記憶が。月に10冊がペースの目安。簡単な本ばかり読む月は20冊読めるし、重厚で難しい本ばかり読むときは5冊さえ読めない場合があります。
⑦複数の本を同時に読むことはありますか?
大学生の頃、よくやっていました。小説を読むかたわら、ビジネス書も同時並行で読むのです。頭の中がクリアな午前中は実用書やビジネス本を読む。疲れ果てて思考がクリアではない夜は小説の世界に身を浸します。今はもう同時には読めません。2つの本を切り分けて別々に処理する能力が落ちちゃいました。もしも読みたい本が2冊現れた場合、1冊目の本をなるべく早く読み2冊目の読破に取り掛かります。一冊を最後まで読んでしまえば次の本を読んでも”別の話だ”と脳内で処理が可能です。
⑧読書の場所はどこが好きですか?カフェ、図書館、自宅など。
自宅と芝生の上で読むのが好きです。読書中、あまり耳から物音を入れたくないので外では読めません。図書館で読むのは苦手です。静かな中で物音や話し声、咳払いの音などが聞こえると集中が途絶えるためです。唯一、芝生に寝転がりながらなら外でも本を読み進められます。夏休み中、北大の中央ローンで木陰のもと、芝生に横たわって行う読書ほど心地よいモノはありません^ ^
⑨好きな本に関連する場所を訪れたことがありますか?
ハリーポッターの舞台の一部・オックスフォードへ留学に行きました。
幼少期よりハリーポッターの映画を親と一緒に見て以来、あの摩訶不思議な世界が本当に好きで憧れだったんです。「一生に一度でいいからあの場所へ行ってみたいなぁ」と心の底から願っていました。大学生になり、図書館でハリーポッターを書籍で全巻読み通しました。ますますイギリスへ行きたくなった。”どうにか行けないものかなぁ…”と考えども手段が思い付きません。大学院修士2年時次の後期、海外へ半年間ほど長期留学できるお金の目途を立てられました。選んだのはもちろん、イギリスの大学。中でも候補の一つに挙げられたオックスフォード大学へと行くことに。そして今年 (2023)の10月より念願のオックスフォード留学へ!憧れ続けたハリーの世界を味わえて感慨深かったです。
⑩読書中におやつや飲み物は摂りますか?
飲食は一切いたしません。2~3時間程度、書籍に意識を100%注いで没頭します。お菓子を食べながら本を読んだらすぐに眠たくなっちゃうんですよね。本を読みながら水を飲むと頻繁にトイレへ行きたくなるから困ります。本に集中しすぎるせいか、読書中は足の指先へ血液が十分行き渡らなくなるようです。キンキンに冷えて動けなくなる笑。靴下を履いたり布団をかぶせたりして温めながら読書しています。
⑪読書を通じて学んだことがありますか?
”合う”と思ったら信じて突っ走る。”合わない”と思ったらスパッと切り捨てる、ですかね。
小説には現実社会ではあり得ないほどの大活躍を見せる主人公が現れます。彼らのように私も活躍したいな…とは思うものの、そう易々と上手く行かないのが現実の厳しい所です。ならばせめて主人公の態度ぐらいはマネしてみてもいいんじゃないかなぁ、と。目標に向かって全速力で突っ走って我武者羅に生きる姿勢は是非マネをしたい。逆に、自分の能力や感覚的に”絶対無理だ”と察したら潔く撤退します。
⑫本を手に入れる方法で一番好きなものは何ですか?書店で購入、オンラインで注文、図書館など。
書店で買うのが一番好きです。書店で取り扱っていない作品についてはAmazonで買うケースが多いです。本も好きだけれど書店も同じぐらい好きなんですよね。本の良い香りがする書店へ入るとウットリしてしまいます。一生かけても読み切られぬほどたくさんの本が置いてある点もGOOD。人類の築き上げてきた知的遺産に畏敬の念を覚えるためです。
⑬読書の途中で読むのを放り投げたことはありますか?
よくあります。「コレなら絶対に読み切られるだろう!」と自信満々で買っても5冊に1冊は外れを引きます。読むのを途中で放り投げたとき、
- 読むべき適切な年齢を逸したためなのか
- 自分の力量不足で面白く感じないのか
- ただ単に自分と合わないだけなのか
とつまらなく感じた要因を分析するのです。②の場合に限って本をとっておき、①と③の場合はメルカリですぐに売ってしまいます。究極の目標は「当たりの本しか選ばない」です。なかなか難しいでしょうね… いつ達成できるやらサッパリ分かりません。
⑭読書において重要だと思う要素は何ですか?プロット、キャラクター、文章の美しさなど。
主人公にはなるべく尖った性格でいて欲しいです。身の回りにいそうな普通の人が主人公だと面白くありません。ただ、ストーリーの進行する世界はなるべく現実に近いモノが好ましい。SFなど、あまりに現実離れした世界だと想像したりついて行ったりするのがなかなか難しいから。平易な文章よりも、語彙の豊かな硬派な作品を読む傾向にあります。自分が決して紡げない華やかな文章を浴び、存分に味わいたいからです。
⑮本を読むときに気をつけていることはありますか?例えば、集中力を高めるための環境づくりなど
本を開く前に深呼吸します。3秒で吸い、1秒止めて、10秒で息とともに雑念を吐き出し新鮮な気分を作るのが目的。本を開くと、最初の10ページに全精力の8割を注ぎます。作品の世界観になるべく早く順応し、その後のページを心を躍らせワクワクしながら読みたいからです。作品の途中で読書を中断するのは必ず”章の終わりで”と決めていますね。ほとんど章分けがされていない前述の『百年の孤独 (ガルシア=マルケス)』を読むのは本当に一苦労です(^ ^;)
⑯読書を通じて新たな趣味や興味を見つけたことはありますか?
音楽を聴くのが趣味になりました。
村上春樹さんの本だったかと思いますが、バーに入った主人公の聴くジャズが実に活き活きとした筆致で記されていたんです。それで「ジャズって何や?そんなに音楽ってエェもんなんか?」と興味が湧いてYouTubeで検索し聴いてみました。以来、ほぼ毎日、中毒者のように楽器の音楽を聴いています。いつか私もバーに入り、グラスを片手にジャズに耳を傾けて心を躍らせてみたいです。音楽関連ではクラシックを聴くのも趣味になりましたかね。高周波数のヴァイオリンを耳に入れると脳が溶けるほどリラックスできて気持ちが良いです (*≧∀≦*)
⑰読書の経験から得た人間関係の知恵やコツはありますか?
実は私、読書で初めて『事なかれ主義』という概念を知りました。”物事を荒立てず、穏便に片付けた方が早く・楽に解決すると考えている人がいる”と本から学んだんですね。私の場合、自分の周りで起こった様々な出来事に対して強い当事者意識を覚えます。「何とかして解決しなくちゃ」と事態解決に向け遮二無二に取り組むのが常だったのです。その一方、(どうせ周りが解決してくれるだろう)と自らの手で解決を図るのをハナから放棄している人が居るらしい。最初は信じられませんでした。でもよく周りの人間を見てみると、ほとんど皆が事なかれ主義の持ち主だったと分かって更に驚きました。
『事なかれ主義』という概念に触れたものの、自らの当事者意識が弱まることは一切ありませんでした。一度だけの人生だもの。自分で解決できる範囲の問題は見て見ぬフリをせず迅速に解決を図りたいです。
⑱読書の時間を確保するために工夫していることはありますか?
朝と夜、それぞれ少なくとも1時間は読書のための時間を確保しています。他に何も予定を入れず、読書を第一優先に行う時間です。午前中の場合、早朝にランニングへ行き、帰ってきてシャワーを浴び、火照った体を覚ます時間を読書の時間に充てています。疲れた後の読書って案外集中して取り組めるんですよね。夜は夕食の1.5時間後をめどに本を読み始めます。眠くなるまで読み続ける。”もう無理!”という所まで瞼が落ちてきたら読書を止めて寝床につくのです。
⑲読書がストレス解消になることがありますか?
あります。体からストレスが抜け落ちていきます。豊饒な文章を読んだ後は「気持ちが良いなぁ…」とウットリしてしまうほど。私の場合、ストレスを抜きたいときは誰かのエッセイを読む傾向が。養老孟司さんの『バカの壁』や外山滋比古さんの『思考の整理学』などです。なお、句読点を打つ場所の感覚が合わない作家の本を読むとストレスが溜まっちゃいます。一ページ目を読んだ瞬間、「あぁ、もう無理…」とゲロを吐きそうになるほどの嫌悪感を覚えるのです。特に大江健三郎さんとの相性が最悪。ノーベル文学賞を取るほど素晴らしい作家さんなのに一ページさえ読み切られないのが残念です。
⑳あなたにとって、読書とは何ですか?
私にとって読書とは『魂を磨くための営み』です。モノやカネで溢れ返った世の中の雑音をシャットアウトし、過去の偉人たちとの対話を通じて己の哲学や生き方の芯を培っていく時間。今の世の中は飛び交う情報があまりに多すぎて困っちゃいます。流行りのモノや考えが次々と変わって頭が混乱する。流行りからあえて距離を置く。先人たちが残してくれた知恵や価値観を吸収して”綺麗な魂”を養うのです。
最後に
ChatGPTに作ってもらった20個の質問に対する回答はコレで以上!今後、ChatGPTに様々なジャンルの質問を作ってもらおうと思います。
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