研究室生活春夏秋冬vol.46 D1・12月 オックスフォード大学留学3か月目を振り返る

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この一か月間、どうだったか

ラボでは相変わらず実験を一切行えない日々。(ようやく実験ができる…!!) と楽観視した途端、チャイナ人ポスドクが実験装置を全て壊して使用できなくしてしまいました。研究に関するインプットもアウトプットも全くのゼロで時間が経過。辛さは頂点に達し、感情が何も湧き上がらなくなっちゃいました。お金を『払って』こんな不快な思いをしている現状が全く理解不可能。意気揚々とイギリスに渡った3か月前の面影はどこにもありません。

『実験装置が使えるようになるのを待つ』という体で、12/29から帰国前日の3/28まで、イギリスを離れてヨーロッパ旅行へと繰り出すことに。おそらく彼の地・オックスフォードには決して引き返しはしないでしょう。3か月経っても実験装置のグダグダが続いているに違いないもの。仮に装置が直ったとして、3か月間も辛い思いをさせられた人たちの元で働きたくありません。そもそも信用を置けないのだもの。『お金』と引き換えに『実験装置を自由に使える』サービスを満足に享けられるはずが、お金を受け取ったままサービスの提供を開始しない人たちをどうして信じられようか。日本人をなめ過ぎなんですよ。”何をやっても怒らないだろう”と甘く見てもらったら困る。

唯一の良い思い出は…?

ラボでの日々は厳しいものでした。ホームステイ先でも思い出ゼロ…とはならず、クリスマスに一つ、嬉しいイベントがあったので楽しい気持ちで滞在を締めくられました。最高のディナーを食べられたのです。チキンにグリル、マッシュポテトに最高のデザートなどご馳走を存分に味わえました。また、ホストファミリーの姪の方とお話できたのが嬉しかったです。エマ・ワトソン似。超可愛かった。同世代の女性と久々に会話して淡い恋心を抱いたのがハイライト。

持病『ミソフォニア (音嫌悪症)』が悪化して以来、人と心を通わせるのをどこか諦めていた節がありました。人の発する音が怖くて人と物理的に距離を縮められないからです。”彼女なんて一生できない…”と完全に投げやり状態へ。たとえ同性であろうとも友達関係の深化は難しいだろうと思った。しかし、姪の方とのコミュニケーションを経て、「やっぱり彼女、欲しいなぁ…」と大きな心変わりがありました。クリスマスや休日に二人で時間をゆっくりと過ごせる憩いの存在が欲しい。たまにはイチャイチャしたいですね。ハグぐらいで十分だから、ほんの少し、させて欲しい。広い人間関係は要らない。狭くて深い関係を築きたい。ミソフォニアでも幸せになってもいいでしょう。ダメですか?いやいや、幸せにならせて下さい。「土日も研究に行く研究中毒者へ彼女ができてもダメだろ笑」とか言わないで下さい。彼女ができたら土日のどちらかは研究室へ行かないことにしていますから。

これからの欧州旅行について

イスタンブール ガラタ橋より

12/29にロンドンからイスタンブールへと渡航。トルコを起点にブルガリア→ルーマニア→ハンガリー→…とヨーロッパ周遊旅行へ繰り出してきます。”訪問国数を稼ぐ”というより【一か国ずつ存分に楽しむ】方向で旅行を計画中。チェコとフランス、それにスペインへは特に長く滞在する予定。チェコにはカフカ [変身、城など]、フランスにはプルースト [失われた未来を求めて]、スペインにはセルバンテス [ドン・キホーテ]が生まれました。彼ら文豪の育った街並みを観つつ美的センスを磨きたいです。週刊オックスフォードのごとく旅行記をリアルタイムで投稿するのは難しい。帰国後、5月ごろからポツポツと当ブログに投稿できればと思います。

持病が悪くならない程度に人との関わり合いも楽しめたら幸い。旅行中、せめて一人ぐらいは外国人の女の人と話してみたいなぁ…

オックスフォード大学へのリベンジをいつか必ず果たす

ラボや家での暇な時間、自分の運命について嫌というほど考えさせられました。私の場合、如何なる場合もそうだったのですが、【何者かが人生をどん底に突き落とした一年後に同分野で(大)成功を収める】のです。たとえば乗馬。中二の8月に全国の舞台で大失敗を犯し、中三の10月、国体で全国優勝&3位に輝きました。または受験。高3の3月に京大・農学部にA判定から大逆転不合格を喫し、一浪時の3月、北大・総合理系に次席合格を果たしました。もしくはランニング。M2の前半期にケガで走れず”走るのを辞めようか…”と諦めかけていた所、投げ出さず治療に努めたらケガが治り、100kmマラソンを9時間で完走できるまでに復活。

今回の留学で味わったどん底は、上記3つで味わった辛さを足し合わせたのと同規模の絶望感。辛すぎて過呼吸や不整脈に陥ったのはさすがに初めての経験だもの。【どん底、のち大成功】の法則を今回に適用すると、来年の下半期あたりに何か良いことが起こるかもしれません。企業や国研の正規職への内定か?ひょっとすると彼女ができているのかもしれない。いや、失敗と同系列の成功しか起こらない。彼女は自分で作るしかありませんね (誰か彼女になって下さい…泣)。

これだけ不幸な思いを味わわせてくれたオックスフォード大学へは必ずリベンジを果たします。研究で味わった辛さや雪辱は同じく研究で晴らさねばなりません。オックスフォードのライバル校・ケンブリッジ大学へポスドク期間中に行ってみましょうかね。もともと当初、研究内容で惹かれていたのはオックスフォードではなくてケンブリッジの方だったし。来年、国研への内定を掴めるのがベスト。それが叶わなければケンブリッジでリベンジに燃えて戦うかもしれません。なんだかんだ言ってもイギリスは相変わらず大好きな国のままなんですよね。好きな国でもう一年間過ごせるならそれも悪くはないかもしれません。

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