【札幌デンドライトのDNA】サイト名の由来と当ホームページの位置づけ

北大博士課程を早期修了した札幌デンドライト管理人のかめです。昨日から企業にて会社員生活が始まりました。

この記事では、新生活スタートを機に、当サイトの起源に関するお話を色々と綴っていきます。

サイト名の由来

札幌

JRタワー屋上にて札幌市の東側を眺める

生まれて以来、大学受験浪人を終えるまでの19年間を広島で過ごしました。2017年4月に北海道大学の総合入試理系へ入学し、工学部と大学院工学院に所属して研究活動を行いました。

北大のメインキャンパスがあるのは札幌市。札幌は、北海道の中心都市として長年繁栄してきました。札幌は素晴らしい街です。海鮮や自然、豊富な観光資源などで市民の頬を緩めさせてくれます。春は桜やライラックが咲き誇る。夏は緑豊かでカラッとしていて涼しい。秋は山々がパレットのごとく色彩鮮やかに。冬は猛吹雪。快晴の朝はダイヤモンドダストが蒼穹の空へ輝きを放ちます。

札幌で八年間過ごしました。気付いたら、この街へ恋をしていました。街の雰囲気。空気の香り。適度な賑やかさ。もう、全てが大好きです。札幌にいる間は、まるでずっと夢を見ているようでした。これほどまでに幸せな場所が、この世の中で他にあるだろうか、と。夢が永遠に終わらないでほしい。そのように心の底から願ったぐらい。学生生活を終えて広島にUターン就職しました。札幌を離れる最後の日は、悲しすぎて胸が詰まって息ができなくなりかけたほど。

広島はふるさと。札幌は故郷。どちらも好きです。甲乙はつけられません。学生時代の八年間で、札幌が広島と同じぐらい大切な場所になりました。人生で最も多感な時期を過ごしたあの日々を一生忘れることはないでしょう。

当サイトを開設したのはM2の9月末。オープン当初から、学生生活終了後も運営していくつもりでした。札幌の記憶を色褪せさせぬ方法は、サイト名に「札幌」と付すこと。WordPressのサイト管理画面を開くたびに「札幌」の二文字が目に映ります。これなら絶対に札幌の日々を忘れません。札幌で作った思い出アルバムに記憶を継ぎ足し続けたくて「札幌」デンドライトとしたのです。

デンドライト

デンドライト(樹状突起)の模式図

大学院で行っていたのは、二次電池用材料の基礎研究。リチウムイオン電池 (LIB) に取って代わる次世代型蓄電池の実現に向けて取り組んでいました。

電池材料研究の方向性は二種類に大別されます。「より速く電池を充放電させられる材料を見つけること」と、「より大容量の電極材料を見つけること」。私は欲張り。両方を志向する研究を行いました。現行LIBの10倍以上もの充放電速度で、10倍近い電極容量を持つ電池を作るのが研究目的だったのです。

ただ単に大容量の電池を作るのはカンタン。難しいのは、高速充放電性能と大容量の両立。電極容量を増やそうとすれば、どうしても充放電速度を落とさざるを得ません。逆に充放電速度へこだわれば、ものの数サイクルで電極材がダメになってしまうでしょう。充放電性能と電極容量はトレードオフの関係にあります。相反する二つの性能を両立させる方法を模索していたのです。

私の研究でカギになるのが『デンドライト (Dendrite)』の存在。デンドライトとは”樹状突起”を指す英単語。
電池を高速充電した際、とある物質が電池内部でデンドライト状になります。デンドライトが形成されてしまうこと自体が電池反応へ悪影響を及ぼすのです。私の研究課題は、ある物質がなぜデンドライト状になるのかを突き止めること。デンドライト形成メカニズムに関して、様々な着眼点と解析機器を用いて切り込んできました。

B4からD2まで研究室へ五年間在籍しました。一生懸命頑張ってみたものの、形成メカニズムの真髄を解明できずに早期修了してしまいました。大学院修了後、民間企業にて、電池開発業務を担います。次世代電池の実現に向けて、デンドライトは私の頭を悩まし続けるに違いありません。デンドライト、デンドライトと寝言をこぼすかもしれません。気持ち悪いですね。これが研究中毒者の末路ですよ。みなさん、よく覚えておいてください。

研究は時に、全く異なる角度からアプローチしてみたとき劇的な進捗を生みます。これ以上の進展を見込めなくなったとき、異分野の知見を取り入れれば更なる進捗を見込めるかもしれません。
当サイトでは、皆さんへ有益な情報を発信しています。実は、思考の言語化を通じて自己開発をも行っているのです。記事を書けば書くほど思考の解像度が高まる。つまり、今まで見えなかったものが見えるようになっていきます。ブログ発信を続けていれば、デンドライト問題解決の糸口が見えてくるかもしれません。ある知見と別の知見が脳内で融合する。そこで発生した閃きが、会社での業務を通じて問題解決に繋がる可能性もあります。

サイト名へ「デンドライト」と付けたのは、いつか必ずデンドライト問題を解決するつもりだから。デンドライトと出会ったのも何かのご縁。デンドライトさんには飛び級で博士号まで取らせてもらいました。あれだけお世話になったデンドライトさんの問題を根本的解決せず研究室を離れてしまっています。私は武士道精神の持ち主です。卑怯なふるまいをしたくありません。デンドライト問題解決に向け、一生涯を賭す覚悟。なぜか? 合理的な理由など存在しません。取り組みたいから、それをやるのが私の使命だから。

私はブログ運営を趣味でやっています。ブログ記事をいじったり、設定のアレコレをいじくり回したりするのが大好きです。たとえブログ収益がゼロ円になっても運営し続けるでしょう。文章を作り続けるのが楽しくて仕方がないからです。文筆に興じている最中でも、サイト管理画面を見れば札幌「デンドライト」の文字が視界に入ります。「デンドライト問題を解決しなきゃいけないんだ」と否応なしに意識付けられるのです。

四六時中デンドライトのことを考え、解決の端緒をつかむためにサイト名へ「デンドライト」と付けました。遊びと仕事を融合させるにはこの方法が最適だと考えたのです。

当サイトの位置づけは「学生生活総合情報サイト」

我が母校、北海道大学

当サイトには多様なジャンルの記事を収録しております。大学受験から大学院生活まで幅広い内容を扱っています。今後は会社員生活についても投稿予定。将来的にはエッセイや投資関係の話も綴るつもりです。今後、札幌デンドライトはますます複雑怪奇になっていくでしょう。ジャンル数は増加こそすれ、減少することはありません。

ひょっとしたら、当サイトの初回訪問者さんからは「ここは雑記サイトなの?」と思われるかもしれません。実際、パッと見れば雑多な内容です。何でもかんでも綴った雑記ブログのように思われても仕方がないでしょう。実のところ、投稿カテゴリーには明確な意図を持たせています。雑記ブログのように見えて雑記ブログではない。似て非なるものなのです。

当サイトの位置付けは学生生活総合情報サイト大学に入ってから学位を取るまでに必要な全情報を得られる場所を目指しています。当サイト内に無駄な記事は一つもありません。公開した全ての情報を実践してもらえたならば、私とほとんど同じようなキャンパスライフを過ごせるでしょう。

私の大学生活が唯一の解だと申し上げるつもりはありません。あくまで”過ごし方の参考にしていただければ”と願っているに過ぎません。特に北大生なら、私が札幌で過ごした日々を再現性高くトレース可能でしょう。総合理系で学部学科へ移行する。学部四年次に研究室へ配属される。学術論文を記す。学振DC1に内定して博士進学する。海外へ留学する。鍛え上げられた実力でもって労せず企業へ内定する。マネしたい箇所があればどうぞマネしてください。反面教師にしていただいても構いません。頑張りすぎて二度も喀血した私を何から何までマネたら大変なことになりますよ。

サイト運営で心掛けていること

博士号、ゲット!

サイト運営で一つ心掛けていることがあります。それは、私が「生」で体験した情報しか載せないというもの。各記事には実体験に基づく私見を入れたいのです。客観的でない、主観100%の声を届けたい。世の中にまだ知れ渡っていない現場のリアルが浮き彫りになってきますから。

一つ、具体例を挙げましょう。

私は博士課程へ進学しました。進学して良かったと感じた場面はたくさんあります。しかし、進学が正解だったとは思っていません。進学を心底悔いて涙を流した経験も多々あるのです。おそらく、皆さんは指導教員から、博士進学に関してメリットしか説かれないでしょう。先生からすれば、自分の手先として動く人員が一人でも多く必要だから、D進に関して悪いことを言うモチベーションがないのです。

研究室は閉じた世界。生存者バイアスのかかった意見が飛び交いがちに。物事の一側面からしか論じられないケースが多いでしょう。公平な判断が出来ぬままD進する人が続出します。本当は善悪両面から考えるべきなのに。研究に向いていない人がD進したら大変なことになりますよ。

札幌デンドライトでは、あらゆる事象について、私の率直な感想を記しました。先生方と同じことを言っている場面もあります。真っ向から対立する意見を述べる場合もあるでしょう。

皆さんは時と場面に応じて、私の声を判断材料の一つに加えてください。先生の話に違和感を覚えたら札幌デンドライトも覗いてみましょう。決して周りへ流されてはいけません。もちろん、私の言うことも鵜呑みにしてはダメです。自分の歩む道は自分で決めましょう。自分の頭で考え抜くのです。私にできるのは、運命の岐路における判断材料を提供することだけ。皆さんがより良い選択ができるように判断材料として記事を投稿し続けていきます。

人生訓をふまえたサイト運営

これまでの人生で悟ったことがあります。それは、人生は事前準備が9割ということです。

ありとあらゆる出来事の成否は、どれだけ早期に、どれだけ良質で、どれほど多くの準備ができたかで決着します。受験でもそう。就活でもそう。研究だってそう。全てにおいて肝要なのは事前準備。必ず成果を挙げたいならば、長期的視野を持ち、日常のはるか先まで見据えて歩まねばなりません。大事へ直面してから慌てては手遅れ。乗り越えるべきイベントが待ち構えているのなら、何年も前から準備を重ねておいて初めて成功させられます。

私は中学三年生の時、馬術競技の全国大会で優勝しました。大学受験では北大へ次席合格しました。大学院修士二年次には、同世代100万人のうち700人しか採用されない日本学術振興会特別研究員に内定。その一か月後には、海外の一流雑誌へ筆頭論文がアクセプト。博士課程ではオックスフォード大学へ長期研究留学。民間企業への就活を一か月で修了。博士課程を一年飛び級し早期修了して今に至ります。

…何となく凄そうに映ったかもしれません。「なに自慢してんだよ」「丸焼きにして食ってやろうか」と不快に思われたでしょう。こんな私でも、馬術で全国優勝する前年度までは地方大会でも活躍できませんでした。学校の学力テストでは学年最下位争いしていた体たらく。いったい何が自分を劇的に変えたのか。他でもありません。その場しのぎをやめ、長期的に時間をかけて準備するようになった姿勢が運命を変えてくれたのです。

私が学生生活総合情報サイトを作ったのは、長期的視野に基づく事前準備を皆さんにも行っていただくため。大学受験時や大学時代には研究室のことを、研究室に入ったら博士課程や就職を少し視野に入れておいてもらいたいのです。

大学受験生が研究室生活を意識すれば、より研究環境の充実していそうな大学を志望校に選べます。研究室配属後の研究展開をより豊かなものにできるでしょう。研究室一年目の学生が博士課程の情報を得られれば、博士進学に向けて準備を始めたくなるかもしれません。業績集めや資金準備などの具体的対策が加速し、博士課程進学が一層現実味を帯びてくるのです。このように、先手先手の対策がのちの自分を助ける可能性があります。少し早めに適切な情報を仕入れるだけで未来が随分と変わってくるでしょう。

未来に対して前々から備え、万全の態勢を整えて歩んでください。目の前の壁を乗り越えるのはもちろん、壁の先に待つ新たな壁を透視して対策するよう心掛けましょう。

札幌デンドライトは、皆さんが学生生活を歩むにあたって抱きがちな「不安」の除去を目指しています。どのような困難が待っているのか。行く手に如何なる試練が待ち受けているのか。それをどのように乗り越えるべきか。札幌デンドライトへ事細かに記しました。当サイトを通じて知っていただきたいのは、各事象に対する具体的解決策ではありません。「事前準備の大切さ」を学び取って欲しいのです。大学から離れ、札幌デンドライトが要らなくなっても、長期的視野を持てるよう意識づけてください。

札幌デンドライトは皆さんの伴走者。博士号ホルダーの先輩として、皆さんの希望する学位を取得できるよう心から応援させていただきます。

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