【会社員】転職前提の生き方は嫌だ!一社になるべく長く勤めたい

北大博士課程を一年短縮修了した技術開発エンジニアかめです。

最近、労働者界隈では「転職」が流行っているようです。通勤で利用するJR山陽本線の広告にも大手転職エージェントがデカデカと広告を出しています。中には転職前提で就活をする先鋭的な学生も。すごいなぁ。就職前から別の会社へ移るプランを思い描いているだなんて。自分は転職前提の生き方がイヤ。会社員の間はできるだけ長く今の会社へ居られれば幸いです。

この記事では、転職前提のライフプランが嫌いな理由を解説します。誰かのキャリア観に興味のある方へピッタリな内容です。ぜひ最後までご覧ください。

かめ

それでは早速始めましょう!

以降、会社での人間関係が良好に保たれている前提でお話します。

目次

転職しないで済むならそれに越したことは無い

馴染んだ人間関係を手放すのをあまり好みません。気の合う人とはずっと仲良く接していきたいです。仕事でのお付き合いはもちろん、休日でも趣味が合うなら一緒にやっていきたいと思っています。馴染んだ仕事を手放すのもイヤです。仕事のやり方や進め方、割り振り方などを変えたら頭が混乱してしまうでしょう。ある会社での業務に習熟しようとも、別の会社では通用しないだなんてよくある話。であれば、既に通用するのが明らかな今の仕事に取り組んだ方が得策ではないでしょうか。

ある場所へ何年か住んでいると、近所の様々な事情に精通するでしょう。お気に入りのお店やランニングコース、綺麗な景色の見える場所など様々な発見があります。所属企業を変えるとなったら住環境が変わるかもしれません。またゼロから情報収集のやり直し。面倒臭いことこの上ありません。今の場所に住み続ければ街並みの変化をじっくりと観察できます。転職して移住してしまったら、街の成長を見守る楽しみが損なわれるのです。

転職なんてしないに越したことはありません。転職せずに済むのならしたくありません。会社にしがみつきたいわけではないのです。職場や住処の変化にその都度適応するのがおっくうなだけ。特に、自分は地元に帰りたかったがゆえにUターン就職を選びました。ようやく戻ってこられた地元から離れたいとは到底思えないのです。

転職は最後の手段。いまの会社内でできることを探したい

転職の選択肢がない訳ではありません。企業内での出世昇任を目指すのと同様、転職する可能性を完全否定することはできないでしょう。そうはいっても転職カードを切りたくないのです。なんせ、一度転職してしまったらクセになりそうだから。いまの会社の中で行いうるありとあらゆる努力を放棄してしまいそうな気が。目の前の困難から逃れ、別の会社へ移る道を選びがちな人生になるかもしれません。

転職が安易な選択肢とまでは言いません。転職は大変です。自分を取り巻く環境を変えるのは少なからぬ労力が必要でしょう。新たな環境に飛び込む勇気を振り絞ることも求められます。赴任先で上手くやっていける保証もないなかで転職する方は凄いですよ。

しかし、逃げねばならぬ時に踏み止まるのも悪手。心身を壊して立ち上がれなくなってからでは遅いのです。博士課程在籍中に喀血から再起した経験上、無理は禁物と重々承知しています。身体へ適度な負荷をかけて成長を促すのは大事。負荷が過剰ではないか注意深く見張っておき、一線を越えた瞬間にブレーキを踏み込んで方針転換する機動力も欠かせません。

転職を最後のカードとして有しておくのは、イチ労働者として健康に働き続けるのに重要な心構え。”最悪、他の場所へ行けばいいや”と思えるだけで目の前の試練が楽に見えてきます。とはいえ、転職はあくまで『最後』のカードだというのを忘れてはダメ。安易に使えば有難みが薄れて効果が目減りしてしまうでしょう。まずは今の会社の中で出来ることを模索する。万策尽きた。もうどうしようもない。そこまでやってようやく転職の検討を加速すべきだというのが持論です。

いつでも転職可能な市場価値の高い状態を目指しておく必要はある

私は会社から首を切られぬ限り、自ら進んで転職を試みるつもりはありません。会社にしがみつきたいわけではなく、職場を移るのがただただ面倒くさいから。経営危機に陥っても残るのではないでしょうか。ピンチを一緒に乗り越えて再び栄華を味わいたいなと思っています。日産自動車のように、どこかの会社から吸収統合されたら転職を考えるかも。会社に誇りを持って働けるならば残るでしょう。誇りがズタズタにされそうならば、他の社員と同様、転職するでしょうね。

転職する気がないからといって、会社へぶら下がる無能おじさんに成り下がるつもりはありません。会社内のエースを、大黒柱を目指して日々スキルを磨いていきます。昇進はウェルカム。管理職もドンと来い。会社内で出来ることをやり尽くしてスーパーマンになってみせますよ。会社へしがみつくだけの日々は虚しいです。働き甲斐の欠片もない、そんなみっともない行為など自分には無理です。どうせ働くなら最善を尽くしたい。頑張って働くことこそが雇ってくれた会社への恩返しになると信じています。

現代社会の潮流は激しく移り変わっています。いま安泰な会社も5年後や10年後にはどうなっているか分かりません。

変化の激しい時代において、我々労働者が目指すべきステータスとは何か。それは、「いつでも転職可能だけれども転職しない状態」ではないでしょうか。業務を通じてスキルを磨く。どの会社へ行っても通用するだけの技能を蓄え、市場価値を高めることでもって自己防衛策とする。転職しようと思えばいつでもできる状態ならば、市況の変化を冷静に見極めて将来を考える余裕を生んでくれます。会社がつぶれたときは別の会社へ行けば生活費を稼げるし、会社がつぶれず生き残ったときも引き続き働いていけるでしょう。

転職しないけれども転職できる状態を作っておくのが大事。自分でもちょっと何を言っているのか分かりません。何が何だかサッパリだけれども、労働の真理はこんなところにあるのではないかと思う今日この頃です。

最後に

現代社会では転職が一般的になりました。就職活動の時点から転職を視野に入れる若者も増加傾向にあります。しかし私は、馴染んだ職場環境や人間関係を手放すことに消極的な立場。地元へのUターン就職を果たした今、新たな環境への適応を強いられる転職には躊躇を覚えるのです。

とはいえ、転職の選択肢を完全に否定するわけではありません。むしろ転職可能性を持っておくのは、労働者として健全な心構えだと考えています。目の前の困難も「最悪、他へ行ける」という認識があるだけで心理的負担が軽減されるでしょう。ただし転職は最後の手段として温存しておくべき。安易に使えば有難みが薄れ、目前の課題から逃避する癖がついてしまう危険性があります。

私が目指しているのは「転職可能だけれども転職しない」状態。会社内でスキルを磨き、どの職場でも通用する実力を蓄えることでもって市場価値を向上させます。今後、会社の将来はますます不透明になるでしょう。変化の激しい時代だからこそ、「転職」という選択肢を持ちながら現職で最善を尽くす姿勢が重要なのです。

転職せずに済むならしないに越したことはないけれども、いつでも転職できる実力を備えておく必要はあるでしょう。一見矛盾するようなこの考えこそが、変化の激しい現代を生き抜くヒントになるのではないかなと感じています。

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