今回は、北大総合理系に入学した後、どんな大学生活が待っているのかを詳しくご紹介します。
受験勉強を頑張っている皆さんには、合格後のキャンパスライフに夢を馳せている方も多いでしょう。札幌のオシャレなカフェでMacBookを開いて課題をやったり、広大なキャンパスで友人たちと語り合ったり、恵迪寮に入って冬にふんどし一丁で雪山にダイブしたり。私たちには輝かしい青春が待っているはずだとお考えでしょう。
総合理系の現実は、ご想像とは少々異なるかもしれません。いや、かなり違います。月とスッポンぐらい違う。まだ足りませんね。たこ焼きとラグビーボールぐらい違いますよ。
この記事を読んだ総合理系志望者は(え、そんなはずじゃ…)と思うかもしれません。安心してください、北大は素晴らしい大学です。本当ですよ。何といっても、構内でジンギスカンを食べられます。
皆さんに最高の北大生活を送っていただくため、この記事では北大総合理系あるあるを13個ご紹介します。総合理系特有の事情を知っておけば、入学後にスムーズに大学生活をスタートできるはずです。予備知識があると何かと便利ですからね。
それでは、実際に私が体験した総合理系ライフを、順を追って紹介していきましょう。
①入った後も猛勉強が待っている
総合理系に入学すると、一年生の3月に進路振り分けがあります。これは、成績の高い者順に希望学部学科に配属されていくシステムです。つまり、人気学科に行くためには良い成績が必要になるわけですね。成績が悪ければ、希望していない学科に飛ばされます。土下座もごますりも通用しない、情け容赦のない世界です。
だから、総合理系に入学すると、大学生になってもめちゃくちゃ勉強しなければなりません。受験を終えてようやく休めると思ったら、また受験生みたいなことをする羽目になります。これ、入るまで誰も教えてくれないんですよね。オープンキャンパスでも誰も言ってくれない。入学してから「え、聞いてないんだけど」と途方に暮れます。
学部別入試で入った学生は、キャンパスライフを謳歌している。総合理系の我々は移行点が懸かっているから、図書館にこもってひたすら勉強。友人から飲み会に誘われても「ごめん、試験近いから」と断って勉強します。あれ、俺の青春は…? と思わず呟きたくなりますが、ここは踏ん張りどころです。青春は二年生になってからです。たぶん。
高校の先生に「大学に入ったら遊べるぞ」って言われませんでしたか? 残念ながら、総合理系には当てはまりません。あの言葉を信じて入学した私は、見事に裏切られました。先生、話が違います。青春を返してください。
②体育が抽選って何事
一年生は選択科目で体育を受けられます。体育は大人気科目です。簡単に好成績を取れるとあって、総合理系の皆さんから熱狂的支持を受けています。ですが、受講希望者があまりにも多く、毎年定員オーバーに。そういうときは抽選になり、受けられる人を選抜します。私は抽選に外れて受けられず、他の選択科目を受ける羽目になりました。
勉強して点数を取るよりも、遊んで点を取る方が楽じゃないですか。バドミントンやバスケで汗を流して単位がもらえるなんて、こんな美味しい話はありません。抽選に外れ、なんて運が悪いのだろうかと嘆いたものです。
体育でバドミントンやバスケを楽しんでいる同級生を見ながら、私は教室で固い椅子に座って講義を聞いていました。彼らは笑顔で体を動かし、私は眠気と戦いながらノートを取る。世の中は公平ではありません。この世はあまりにも理不尽です。まだ二十歳にもなっていない若者に、これほどまでの不条理を突きつけなくてもいいでしょうに。
③情報学、めっちゃダルいけど手を抜けない
一年次の前期に情報学Iがあります。今のカリキュラムはどうか知りませんが、私の年はタイピングやスライドの作り方など基本的な所から始まり、最後はプログラミングやデータベースの作り方など本格的な内容になっていきました。最初は「これ、進研ゼミ高校でやったやつじゃん♪」となめてかかるんですが、後半は「え、ちょっと何言ってるか分からない」ってなります。
情報学では律儀に毎回の講義で課題が出されます。情報学は必修講義なので、課題をやらずに済ますことはできません。そう、全員が必ず課題を出さなければならないんです。出席さえすれば寝ていても構わないものもありますが、情報学はそうはいきません。毎週毎週、容赦なく課題が降ってきます。
情報学の成績は移行点の計算に組み入れられます。しかも、情報は2単位あり、移行点に与える影響が1単位講義の2倍あります。つまり、情報でヘタに手を抜くと成績が下がり、移行点が酷いことに。だから総合理系の学生は絶対に手を抜けません。手を抜きたくても抜けない。””必修””という言葉の重みを噛みしめます。
私は情報学が苦手でした。昔から目に見えない概念を想像するのが不得手だったんです。プログラミングって、頭の中でコードがどう動くか想像できないと理解できないじゃないですか。私の脳みそは、そういう抽象的な処理がトコトン苦手でした。データベースの正規化とか、今でも何だったのか、あまりよく分かりません。
情報学は、周りの助けを借り、どうにかB+で乗り切りました。友人に教えてもらったり、ネットで調べたり、TAさんに質問したり、あらゆる手段を使いました。今なら生成AIを使って楽に乗り越えられるかもしれませんね。時代は変わったものです。ChatGPTに「この課題解いて」って言えば終わりでしょう。いいなぁ。
④自然科学実験は手書きレポート地獄
理系北大生は一年次から学生実験があります。物理・化学・生物・地学のなかから2つを選んで受講するのですが、一番大変なのは化学。化学は、とにかくレポートの量が多い。二番目に多い物理の1.5倍はあるのではないでしょうか。一番楽なのは地学らしいですが、私は物理と化学を選んで、それはそれはものすごく苦労しました。
なぜ化学を選んだのか。当時の私は「化学好きだし、余裕でしょ」と思っていたんです。甘かったな。好きと得意は違いました。
自然科学実験ではレポートを書かされるのですが、書くのはWordではなく手書きです。いまは21世紀ですよ。一人一台パソコンを持っている時代に、わざわざ書類を手書きで出すんですよ。しかもボリュームがハンパではありません。毎週腱鞘炎になるほど大量の文字を書かせられます。提出期限はかなり厳密で、一秒でも遅れたら受理してもらえません。
私は実験第一回(物理)のレポートを、こすったら消えるフリクションのボールペンで書いてしまいました。札幌の4月はまだまだ寒いです。家でストーブをたきながら書いていたのですが、書き上げたレポートをうっかりストーブの前に置いてしまい、頑張りが全部消えました。5時間かけて書いたレポートが、目の前で真っ白になっていくんです。まるでホラー映画のようでした。最初は何か様子がおかしいなと思い、次に「嘘でしょ?」と慌て、最後は「あぁぁぁぁぁ!!!!!」と悲鳴を上げました。諸行無常、南無南無、南無南無。
ちなみに、フリクションボールペンは、一度消えても復活させられる方法があるそうです。当時の私にはその知識がなく、ただただ絶望しながら書き直しました。翌日、友人にその話をしたら、「冷凍庫に入れれば復活するよ」と教えてくれました。遅いわ。もっと早く言ってくれよ。腱鞘炎になった右手をさすりながら返しました。
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自然科学実験は、前期に割り当てられる人と後期に割り当てられる人の2パターンあります。
前期の人は情報学とのダブルパンチに苦しまされます。自分は両方とも前期だったからしんどかったです。毎週情報学の課題があって、実験レポートもあって、他の講義の勉強もあって、もう何が何だか分かりませんでした。
では、後期の人が楽なのかと言ったら、案外そうでもないらしいんですよね。後期に実験を受ける人は、雪のなか講義を受けに行かなければなりません。札幌の冬は本気で寒いです。マイナス10度なんてザラにあります。鼻からつららが生えるんです。これ、本当ですからね。笑えます(笑えません)。極寒のなか、わざわざ実験のために移動するのは地獄でしょう。楽しいことをやりに行くならまだしも、実験レポートという十字架を背負わされに行くのですから、気分は最悪でしょう。
結局、どっちに転んでも大変なんです。前期も後期も等しく辛い。公平と言えば公平ですが、誰も得しない公平です。
かめちなみに、生物ではイカの解剖をするらしいです。私は生ものが苦手で生物を回避しました。あの独特の匂いを想像するだけで無理。でもいま思えば、イカの解剖レポートと化学の膨大なレポート、どっちがマシだったんでしょうか。イカを選んでおけばよかったかもしれません

















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