【博士課程】海外留学へ行くべき人・控えるべき人の特徴を4つずつ解説

目次

海外留学を控えるべき人

海外留学へ行くべきじゃない、つまり控えるべき人の特徴は以下4つです⇩

  1. 学位を取得できるか否かがギリギリな人
  2. せっかちな人
  3. 持病持ちor精神を病んだ経験のある人
  4. 日本でやりたいことがある人

以下で一つずつ解説します。ちなみに②~④は私自身に該当。留学先では大学受験浪人時代よりも苦しい思いを味わいました。

学位を取得できるか否かがギリギリな人:留学に行っている場合じゃない

標準修了年限での卒業が現時点で怪しい方は留学を控えて下さい。”留学へ行ったら怪しい”ではなく、”留学へ行く/行かないにかかわらず修了できるか怪しい”人の話。留学へ行っている場合じゃない。まずは国内でやるべきことをやり、それらをキチンとこなした上で海外渡航を見据えるべき。海外へは博士課程を修了した後でも渡航することは可能です。むしろ、そちらの方が主流。博士課程で海外に行く方は結構なレアケースです。

修士なら2年、博士なら3年で”卒業しなくちゃいけない”と何かの法律で決まってはいない。修士でも3年、博士でも4年、5年かけて出ても別に構いません。しかし、時間をかければかけるほど卒業しにくくなっていくのもまた事実。周りからの目、ストレスの蓄積、そして研究に対するモチベーションの低下など様々な要素が積み重なるからです。早く出られるなら早く出ておくに越したことはありません。学位に対する不安のある方は大学院を出てからの渡航がオススメです♪

せっかちな人:海外の時間の流れが合わなければ非常に辛い

私のようにせっかちな人間は海外生活で苦労するでしょう。アメリカならばいざ知らず、ヨーロッパや東南アジアだと日本より時間の流れが遥かにゆっくりだからです。私の場合、大学や研究者の事務対応で2か月も待たされました。何の音沙汰もなくですよ?気が狂うかと思いました。いざ渡航しても相手の受入体制が整っていません。故障した実験装置がいつまでも直らないまま放置されっぱなし。せっかちな私は (早く研究させてよっ!!) とイライラを募らせました。事が全く思い通りに運ばず地団太を踏みっぱなし。

海外があまりにゆっくり過ぎるのか、それとも日本があまりに忙しすぎるのか… いずれにせよ、海外へ行くなら海外の時間感覚に自らを合わせねばなりません。私にはイギリスの感覚が全く合いませんでした。”適応しよう”と相手に合わせる努力をしてみたつもりなんだけれども失敗。私には日本の慌ただしさが己の気質にピッタリだったみたい。 (日本は忙しすぎるんだよ…!) とお感じの方は海外が合っているかもしれませんよ。

持病持ちor精神を病んだ経験のある人:行くと症状が悪化する場合も…

上記のように、海外で待っているのは日本では考えつかない超絶ストレスフルな毎日。言葉や時間感覚が合わないと己のストレスが指数関数的に増加していくのです。そうなると困るのは持病があったり精神を病んだりした経験のある方持病はどんどん酷くなっちゃうし、精神は荒みに荒み、立ち直れなくなる寸前まで徹底的に落ち込みます

私の場合、特定の音へ極端に敏感な脳の持病を抱えています。なのに、嫌な音をホームステイ先の住人に始終出されて家で寛げませんでした。また、訪問先のラボでは3か月間放置プレー。研究室に学生が居ないのだから誰かに話しかけようもない。長い時間を過ごす両方の場所で非常にもどかしい思いをした。結果、頭も心も病みました。あまりにストレスを溜めたのでしょうか、しまいには心臓が痛くなったり不整脈になったりしました。嫌な音から逃れられた今でもダメージが体から抜けきっていません。

私のように心身の問題を抱える方は渡航を控えて下さい。別に「行くな」とまでは言わないけれども、もしも行ったら私のように地獄を見るかもしれませんから。

日本でやりたいことがある人:海外へ行くのが回り道になる

日本国内で完結する目標が既にある方は留学へ行かなくても構いません。起業、就職、資格の取得など色々な目標が考えられますが、海外へ行くぐらいだったら目標達成に向けた準備を日本で進めた方が近道だからです。

私の場合、将来は音に敏感な人でも安心して暮らせる家を開発したいです。ノイズキャンセリングイヤホンの家バージョン、いわば『ノイズキャンセリングハウス』を作りたい。音は”音波”、波なんです。嫌な音が生じたら、その音に対応する逆位相の波をぶつけてやると、原理上、音を打ち消せるはず。やりたい仕事ができそうなのはアカデミアではなく企業です。住宅事業を扱う会社に入って働くしかありません。日本にはそうした仕事ができそうな会社が幾つも存在しています。よって、私が人生の目標を一刻も早く叶えるには【院を早期修了して企業へ就職すること】を主眼に立ち回らねばなりませんでした。

正直、留学は目標に対して思い切り遠回りな道。「目標に対して真逆に進んでいる」と言っても過言ではないかもしれません。私のように日本において明確な目標を打ち立てている方は”本当に留学へ行くべきだろうか?”と自らに何度も問うてみましょう。最終的に得られた答えが『留学』だったら留学すべきだし、『国内で頑張る』だったら留学には目もくれずに目標へ向け邁進してください。

留学へ行くか/行かないかの判断はご自身で

最後に大事なことをお伝えします。留学へ行くか/行かないかは最終的に自分で判断して下さい。”行くべき”に3つ当てはまったからって行くのが正解とは限りませんし、”控えるべき”に全て当てはまっても (行くべきだ)と思えば行って良いのです。あなたの人生はあなた一人だけのもの。自分の人生がどう転ぼうが、笑うのも泣くのも結局は自分だから。自分の人生にプラスになるのはどちらか?と考えに考えを重ねてご決断を。人生の全責任を背負う覚悟を持っての熟慮をお願いします。

以上です。

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