【博士就活】応募する企業をどのように探し、選んだか

こんにちは!札幌と筑波で電池材料研究をしている北大化学系大学院生かめ (D2)です。D1の1月中旬から就活を始め、それからおよそ一か月で某大企業に内定しました。

この記事では、私が博士就活で応募する企業をどう探したか、どう選んだかを解説します。

  • ”就職しよう”と決めたは良いものの、どの企業に応募したらよいか分からない方
  • 行きたい企業が複数あり、どの企業を選べばいいか迷っている方

こうした方々にピッタリな内容なのでぜひ最後までご覧ください。

かめ

それでは早速始めましょう!

目次

応募する企業の探し方

自分の専門分野に近い、または自分の知見に希少価値を見出してくれそうな業界

まずは業界を絞り込んでみましょうか。

世の中には様々な業界があります。商社にメーカー、金融にIT、最近ではコンサルティング業界が盛り上がっているようです。自分の興味・関心のある業界を2~3個ピックアップしてみて下さい。獲得年収で選ぶよりも自分の興味で選んだ方が良いと思います。いくら年収が髙かろうとも、面白いと思わない業界に入ったってあまり長続きせず、辞めてしまいますからね。長く勤めれば勤めるほどスキルが積み上がり、得られる年収が上がっていくので、なるべく長く身を置けそうな業界へ飛び込むのが吉と感じます。

視点を変え、あえて少数派の道を進むのもなかなか面白いでしょう。化学系の人間があえて機械系の業界を志望するとか、物理学ばかりやってきた人材が化学業界に注目するとか、です。機械業界には機械系、化学業界には化学系専攻の人間が集まりやすい傾向が。もちろんそうした人材は企業の中枢を動かすために重要に違いありません。しかし、同じような人間ばかり集まってもイノベーションを起こせないのが事実。企業は命を長らえるため、異色の人材を欲しがっているのです。自分の専門分野に希少価値を見出してくれる業界が必ず見つかります。ネットや次にご紹介する業界地図で詳しく調べてみて下さい。

業界地図や就職四季報を見て企業をざっくりと絞り込む

博士人材を雇ってくれる企業は規模の大きな大企業が大半。中小企業は博士人材を雇う余裕がない、もしくは博士人材を雇わねばならぬほどハイレベルな仕事が無く雇う理由がないケースが多い。したがって、我々博士学生は大企業を中心に見ていくことに。日本に数多ある大企業の中から行きたい企業を選び、応募するのです。様々な大企業が業界別にまとまっている便利なツールはないものか… あるんですよ、コレが!【業界地図】と呼ばれているもの。業界地図には自動車や素材、エネルギーにITなど、業界別に比較的規模の大きな会社が所狭しと記されています。大まかな事業内容と売上高、それに営業利益まで記されていて大変分かりやすい。書店や大学生協でドカンと平積みされているはず。ぜひ一度手に取っていただき、お気に召したデザインの業界地図をご購入下さい^ ^

業界ごとの平均年収を知りたければ業界地図をご覧下さい。気になる企業の年収を個別に知りたければ【就職四季報】を見て頂くのが一番。企業の全従業員の平均年収が生々しく記されています。同じ業界の企業なのに数百万円もの差がある場合が… 我々博士学生の貰える給料は企業の中では高卒・高専人材よりも高め。平均年収よりも多く貰えるのは確実なので、たとえ記載された年収が予想以上に低かろうともあまり気にしなくて構いません。三年以内の離職率にも注目したいですね。業界ごとの企業の離職率をサラっと確認し、長く働けそうかどうか念のためチェックしておきましょう。

応募する企業の選び方

やりたい仕事が出来そうか否か

興味のある企業を見つけたとしても、そこで自分の思い描いた通りに仕事をさせて貰えるとは限りません。研究をしたかったにもかかわらず開発業務を担当させられたり、内勤を希望していたのに外回りの営業部門に回されたりするかもしれないのです。いわゆる『配属ガチャ』というやつ。ジェネラリストとして採用された学士・修士でガチャがあるのは分かるけれども、ひょっとしたらスペシャリスト採用なはずの博士人材にもガチャがあるかもしれません。企業に問い合わせ、自分の希望と相手の求人がちゃんと合致しているかどうかの確認が必要。コレを怠ると入社後が悲惨。簡単に辞めたら職歴に傷が付くし、でも仕事は面白くないし…大変です。

企業の採用担当者にメールを送ってみましょう。送り先は新卒採用、あるいは中途採用担当者。企業によって博士人材がどちらの区分に該当するかバラバラなんです。皆さんの意中の企業が設けるカテゴリーに応じて連絡してみて下さい。もしも”やりたい仕事ができる”と分かれば心置きなく応募できます。仮に”やりたい仕事ができるとは限らない”という返事が届いた場合、その企業へ応募するか否かは、皆さんがその企業に対して抱く愛の大きさに委ねられます。応募するか・しないかは皆さん次第。私なら応募は見送るかなぁ…

就業予定地域の好み

働く場所って大事だと思います。会社で働いて過ごす時間よりも、家で寝たり週末に動き回ったりする時間の方が圧倒的に長いですからね。年収の多さは言うまでもなく重要。お金が無ければ暮らしていけませんし、十分なお金を得られた方が余裕のある暮らしができるのは事実だもの。しかし、いくらお金をたくさん貰えても、山奥で働くことになったらお金を使う機会がありません。(何のために働いているのだろう…)と働くながら悲しくなるかも。

応募予定の企業へ仮に就職することになった場合、勤務地が果たして何処になるかをよくよく確認しておいてください。田舎なのか、都会なのか、地方都市なのか、それとも何もない山奥なのか。自分が勤めることになるだろう場所だけでなく、他の工場や事業所の場所についても要チェック。数年後、今とは別の地域へ転勤することになる可能性がありますから。県民性や食べ物が合う会社がベストですね。魅力を感じない都市で働いてもあまり面白くないでしょうから。

決算をチェック

せっかく企業に勤めるのだもの、なるべく盤石な企業へ就職したいですよね。そう簡単には倒産せず、時代の荒波を乗り越えて行く余力のあるタフな企業を探したい所。中身は実はボロボロな企業でも、見かけだけなら広告宣伝費をかければ幾らでも取り繕うことが可能。イメージに騙されてはいけません。博士人材の我々は他の人よりも賢い企業選びをしましょう。

企業のサイトにアクセスしてください。で、決算のページから決算資料ををダウンロードして読んでみましょう。お金の動きだけは嘘をつきません。嘘をついたら会計監査院に立ち入り検査されて一巻の終わりですから。

  1. ここ5年間の業績はどうですか?
  2. 営業利益(メイン事業で稼いだ利益)はちゃんとプラスになっていますか?
  3. 売上高は一つの地域に依存せず、バランスよく様々な地域から満遍なく獲得できていますか?
  4. 自己資本比率(資産に対する純資産の割合)はおおよそ40%以上になっていますか?(*金融系は除く)
  5. キャッシュフローは営業が+、投資がー、フリーが+になっていますか?

上記五項目について、それぞれつぶさに確認していって下さい。盤石な企業を選ぼうとすれば五項目全ての条件を満たす必要があります。自己資本比率だけは成長期の会社なら30%でもギリギリOK。成長期なのか/衰退期なのかの慎重な見極めが不可欠。

企業の財務諸表を見て会計知識を付けたくなった方!研究の気分転換がてら日商簿記へ挑戦してみて下さい。簿記2級まで勉強すれば大企業の財務諸表を読めるようになります♪

最後に

博士就活で応募する企業の探し方と選び方はコレで以上。博士人材の就職活動の助けになれば幸いです。

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