週刊オックスフォード§13 さらば、オックスフォード!クリスマスの淡い思い出とともに

  • 【85日目・リア幸100】12/25 (月):人生史上二番目に楽しかったクリスマス
  • 【86日目・リア幸95】12/26 (火):ボクシングデーに乗じて買い物
  • 【87日目・リア幸95】12/27 (水):近所の散髪屋で初めての散髪
  • 【88日目・リア幸95】12/28 (木):思い残すことはもう無いか?
  • 【89日目・リア幸95】12/29 (金):さらば、オックスフォード!
目次

【85日目・リア幸100】12/25 (月):人生史上二番目に楽しかったクリスマス

朝4時半ごろ目を覚ます。電子書籍を読み、二度寝して起きたら夕方の4時だった。二度寝の最長記録を更新。さすがにいままで12時間も二度寝をしたことはなかったな。おそらく酷く疲れていたのだろう。”ひとまず留学が今週で終わる”と思った瞬間、気が抜けて楽になったのかな。

何やら下が騒がしい。ガチャガチャと調理器具の音が。たまに「キャー!」と悲鳴が聞こえる。一体何が起こっているのか笑。下に降りるとディナーが広がっていた。そうか、今日はクリスマスだ。ホストのお母さんが「クリスマスは気合を入れて料理するわよ!」と腕まくりをしていたのを思い出す。このご家族、普段は全く料理をしないが、ことクリスマスに限っては豪勢な料理を作って食べているらしい。その節は (ホントかなぁ…??) と訝しんでしまって大変申し訳ありません。

「手伝いましょうか?」と声を掛ける。もの凄い剣幕でご夫婦から「君はゲストなんだから座っていなきゃダメだ!」と言われる。料理が完成するまで散歩。小雨がしとしと降りしきる最高のオックスフォードらしい曇天のもと。歩道には多くの家族連れが。日本のようにどんちゃん騒ぎを演じるカップルは居らず、敬虔なキリスト教徒として教会へ厳かな面持ちで行き来していた。

夕食は16:30頃から。沢山のご馳走、シャンパンにケーキなど、今まで経験したことがないほどの贅沢なクリスマスディナー。人と喋りながら味わう食事は実はイギリスで初めてのこと。 (話しながら食べるってこんなに楽しいんだなぁ…)と涙腺が緩む。ホストファミリーの姪の方 (Sさん。同世代?)がしきりに私へ話しかけてくれた。甲高い英語のハスキーボイスが耳に入ると心地が良い。何故だか知らんがよく聞き取れる。ラボの出目金チャイナ人ポスドクと比べて滑らかに喋ってくれるからだろうか。

それにしても美味しかった。イギリスで食べた料理の中でも最高に美味しいものばかりだった。特にチーズinマッシュポテトが最高。できれば毎日作って欲しいぐらいに良い味で止めどなく食べてしまった。恐怖のイギリス料理は出なかった笑。ゼリーで固められたウナギが台所から出てきたら逃げようと思っていたもの笑

食後、全員でリビングへ。各種クリスマスソングを聴いて歌ったり、ホームアローンを観てクスクス笑って幸せな時間を過ごしたりした。途中、Sさんがソファーの隣に座ってきた。何やら色々話しかけてくれたので二人でまったりと歓談する。同世代の女の人との会話だなんて3年半ぶり。B4の5月、一つ年下の彼女に振られて以来のこと。しかもSさん、可愛いんだよな。エマ・ワトソンの顔の彫りを少しだけ浅くしたような美形。いや~、楽しいのなんのって笑。英語だとか日本語だとかはこの際、意思疎通の障壁にはならない。世間ではまことしやかに【語学上達の近道は異言語を話す恋人を作ること】だと囁かれている。アレ、たぶん本当だわ。Sさんと1か月話していたら英語がペラペラになりそうな気がするもん。

久々に誰かのことが好きになった。体の奥で錆びついていた『好き』という感情が蘇ってきた。あぁ、”好き”ってこんな感覚だったな。懐かしいなぁ、この気持ち。研究ばかりの自分にも誰かを好きになることがまだできるだなんて。Sさんは来年、日本へ旅行に行くらしい。「どこに行くの?」「まだ決めていないわ。どこがオススメ?」「北海道においでよ」「北海道ってどこ?」「ココだよ!」とスマホで教えてあげた。どうやらSさんは美瑛・四季彩の丘に強く惹かれたみたい。七色に輝く花の絨毯をこの目で一度見てみたいらしい⇩

M2・9月に訪問

四季彩の丘のアクセスは不便。JRの最寄り駅から徒歩で30分の場所にある。Sさんをそんなに歩かせるわけにはいかない。札幌からバス、もしくはレンタカーを借りて行ってもらわなくっちゃ。「北海道へ行くときは連絡するね」「マジで?!分かった^ ^」と猿のように大喜び。連絡先を交換せずにサヨナラしちゃった私はなんてバカなのだろうか笑

このクリスマスは人生で二番目に楽しかった。”おい、一番は何なんだ”って?高2のクリスマスだ。彼女とアオハライド (青春恋愛映画)を見に行き、その後、ちょっと二人でイチャイチャした青春のひとときがNo.1だ。乗馬をやっていた高校時代が私のモテ力の頂点だった。今はただ下降する一方。大学院を出てまた乗馬を始めればモテるようになる一抹の可能性が…

1 2 3 4 5

この記事が気に入ったら
フォローしてね!

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

カテゴリー

コメント

コメントする

CAPTCHA


目次