【4選】ガクチカに『研究』を使うなら○○力をアピールしよう!

こんにちは!札幌と筑波で電池材料研究をしている北大化学系大学院生かめ (D2)です。D1の1月中旬より就活を始め、およそ1か月間で某大企業へと内定しました。

就活で自己アピールする際のガクチカには趣味でやっていた『ランニング』を用いました。運動部経験のない所からB1より走り始め、B3でマラソンを2時間59分、M1にて2時間47分で走れるように。もしも「他に頑張ってきたことはありませんか?」と問われたら「研究を頑張ってきました」と答えるつもりでした。ランニング野郎ではありません。一応、大学院で真面目に研究をやっていますから^ ^;

この記事では、私が【研究】をガクチカへ用いる際にアピールしようと思っていた4つのことについて解説します。就活でお困りの学生さんのお役に立てれば幸いです。

かめ

それでは早速始めましょう!

目次

論理的思考力

研究に思考力は欠かせません。実験条件を決めたりデータの考察を深めたりする際、頭がヘトヘトに疲れ切ってしまうほど思考回路を回転させる必要が。研究は0から1を生み出す営み。何もない所に思考力ひとつで人類初の知見を編み出すのです。来る日も来る日も考え続けねばならない。「どうしてこんな現象が起こりうるのだろう…」と頭を抱えて悩み苦しむ。考え抜いた末に”分かったぞ!”と閃きが降臨。考えをまとめて論文化。このようにして人類史へ一つの新しい知見が積み重なるわけです。

真面目に研究へ取り組んで成果を出している方なら自ずと思考力を習得できているはず。AならばB、BならばC…と矛盾なく論理を積み上げられるスキル【論理的思考力】を有するのです。物事を論理的に考えられない人は多い。考えたくないじゃない、考えられないんです。論理的に考える訓練をしなければ論理的思考力は決して養われません。先天的なモノではない。あくまで後天的な能力だから。先端的な事業を行う企業が求めるのは感情に流されて判断する人ではありません冷静に議論を行え、かつ物事を論理的に捉えられる人が欲しいのです

ガクチカに研究を用いる就活生は自分の思考力をアピールしてください。思考力をアピールするのだから、支離滅裂な受け答えは厳禁ですよ^ ^

泥臭さや試行錯誤力

研究はなかなか一筋縄にはいきません。既に手法が確立されているやり慣れた実験を行うならまだしも、ゼロから実験手法や解析手段を構築するとなったら数多の試行錯誤が必要に。暗闇の中、迷路を手探り状態で一歩ずつ進むような感じ。”こっちへ進めばいいのかな”と歩いて行ってみたら残念ながら行き止まり。上手くいく方法が見つかるまで泥臭く頑張り続けるしかありません。やり方を細かくマイナーチェンジして調整してみたり、時にはメジャーアップデートして実験コンセプトそのものの変革を図ることも。色々試して幸運の女神がほほ笑んでくれるのをただ待つのみ。

研究には少なからず【泥臭さ】が欠かせません。最初から最後まで賢く・綺麗に終わらせようと思っても無理。頭を使って考えながらいろいろ試す試行錯誤力が必要。成功するまでチャレンジし続ける諦めない心も要るかもしれません。新しい商品を絶え間なく作り続けねばならない企業には研究のできる人材が不可欠。成果が出るまで諦めず、地道にコツコツ作業できる優秀な人間が欲しい。研究活動へ熱心に取り組んできた方には企業の求める特性が備わっています。ガクチカのエピソードだって普段の出来事から嘘偽りなく作れるのではないでしょうか?

文書執筆力

研究をしていれば端的で分かりやすい文章を書く力が高まってきます。卒論や修論はもちろんのこと、学会発表用の要旨、奨学金申請時に提出する資料などで文章を書く機会が沢山あるためです。文章力は文章を書けば書くほど高まっていく傾向が。先輩や指導教員らから指摘されたアドバイスを聞き入れ、反省して自分の文章を見つめ直すたびに文章へ磨きがかかってくるでしょう。M2になってB4のころ書いた文章を見たら「こんな稚拙な文章をよくもまぁ堂々と書いていたな…」と顔が赤くなってくるぐらい。D2になってM2のころ書いた文章を見ても「ヘタクソだなぁ…」と呆れ返ってしまう。

ChatGPTを始めとする生成AIの出現により、人間がゼロから文章を紡ぎ出す機会がどんどん減少傾向に。そのうちAIが人間の文章執筆業務を全て担当するようになる可能性も。AIの記す文章は未だ機械的。人間が書いたようには映らず、論理の飛躍や不整合も多々見られます。AIが生成した文章へ違和感を持てるのは高い文章執筆能力のある人間のみ。まともな文章を書けない人間がAIの文章を見ても何も思いません。

今後企業では人手不足解決のため、書類作成をAIへ頼るようになるでしょう。上司への報告書や施設利用の許可願等の執筆をAIに担わせて効率化を図るはず。その際、まともな文章を書ける人間がどうしても必要。何を言っているか分からない文書を渡されても社内コミュニケーションに齟齬をきたすからです。研究活動で自ずと培われる文書執筆能力は企業で重宝されます。ガクチカで他の能力と合わせてアピールすれば高評価を得られること間違いなし♪

思考体力

「肉体的な体力」と「思考を続ける体力」とでは質が全く異なっているように感じられます。何十キロ走り続けてもヘッチャラなランナーが必ずしも思考の達人とは限りません。肉体を動かすスタミナと頭を動かすスタミナは違うのです。月とスッポンぐらい違う。いや、豚と真珠ぐらい違うかな。たとえどれほど長い距離を走ろうとも思考体力はほとんど上がりません。思考体力は思考活動によってでしか高まらないのです。ランナーの私自身、研究室配属後、30分真剣に考えただけでヘロヘロに。年次を経て思考活動を重ねるにつれて少しずつ思考体力が上がっていき、今では2~3時間連続で考え続けても平気になりました。

研究とは、考えること。全身に蓄えられているエネルギーを総動員して人類の知的フロンティアの開拓に挑戦する行為。研究活動により思考力が飛躍的に高まります。思考力を持続させる思考体力も思考力の向上に伴い増えていくでしょう。変化の激しい現代社会において考え続けられる人材が企業には不可欠。絶え間ない思考と創意工夫で時代の荒波を乗り越え会社を次世代へと受け継ぐために。

ガクチカで思考体力をアピールできれば他の応募者と大きく差別化できる。論理的思考力をアピールする就活生は多くても思考体力をウリにする学生はそう多くはありませんから。

最後に

ガクチカに「研究」を用いる際にアピールしようと思っていたことは以上4つ。就活でお困りな学生さんのお役に立てれば幸いです。

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