【転出超過】広島県からの流出者が多い理由を20代元・広島県民が考える

こんにちは!札幌と筑波で電池材料研究をしている北大化学系大学院生かめ (D2)です。生まれてから大学進学まで19年間広島で過ごし、札幌に8年住んで広島を客観視してきました。大学院修了後、広島へUターン就職予定。大好きだった広島に戻って働けるとあって嬉しさ全開です (*≧∀≦*)

広島県の2023年の県外転出者は全国最多だったようです。流出者はのべ1万人以上。県全体の人口が270万人程度なので、相当数の人間が県外へ出て行ってしまっていることに。広島、良い所なんですけどねぇ… 大都市と地方都市の両方の長所が詰まった魅力的な地域ではあるものの、広島より他所の地域へ魅力を感じる方が多いが故に転出超過者が全国最多となってしまったのでしょう。

この記事では元広島県民として、広島県からの流出者が多い理由を考えてみました。広島への就職や移住を考えていらっしゃる方にピッタリな内容なので、ぜひ最後までご覧いただければ幸いです。

かめ

それでは早速始めましょう!

目次

福岡と大阪に挟まれているから。両都市圏とも広島より遥かに大きい

人間なら誰だって隣の芝生は青く見えてしまいます。隣の芝が青くて広々したものであればあるほど心がそちらに惹かれがちに。

我らが広島の場合、左には福岡圏が、右には関西圏があります。どちらの地域も広島より遥かに大きく、産業や経済規模が広島より倍以上も栄えているのです。しかも、両都市圏との距離は決して遠くありません。山陽新幹線に乗れば1時間程度で行ける至近距離。近隣の大都市圏への移住に距離的なハードルが存在しないも同然。魅力ある都市が近くにあり、しかもすぐに転出できてしまうが故の転出者の多さ

広島の場合、これ以上都市圏を発展させようにも、残念ながら土地がありません。平野部が限られており、県のほとんどは山林だからです。新しく工場や住宅地を作るのがなかなか難しいのです。都市の今後の継続的な発展を見込めない悲しい状況。福岡や大阪は平野部が広く、発展の余地が未だ十分に残されています。広島からの人口流出は今後も続くかもしれません。

娯楽施設の多様性に欠けるから。本通商店街とイオンモールしかないのはちょっと…

広島市は生活に困らない素晴らしく便利な街。紙屋町に出かければ衣類や家電製品、食料など何でも揃えられます。しかし、贔屓目に見ても娯楽施設が少なく感じるのです。百万人以上の人が住む大きな街に遊び場が本通商店街とイオンモールぐらいしかないのはあまりに寂しすぎる。マリーナホップ?ジ・アウトレット?ガラガラで悲しくなっちゃいます。それに、わざわざ行きたいと思えるほどの強い訴求点がなくて足が遠のくのです。

カープやサンフレッチェ、ドラゴンフライズの試合は街中で行われます。私はサッカー観戦が大好きなので気軽にスタジアムへ観戦に行けるのは有難い。しかし、世の中はスポーツ観戦好きな人間ばかりではないのも事実。非・スポーツ好きの人間が楽しめない街である点が問題。広島にはスキー場が多いです。県北地域に10以上ものスキー場があります。でも、スキーは冬しか楽しめません。一年中楽しめる娯楽施設が必要。もうちょっと、その、、、何か無いんですか?福岡や大阪のように中心部へ娯楽を誘致していただきたいです。

百万人都市なのに人の雰囲気が田舎臭いから。合う/合わないがハッキリと分かれがち

広島って実は田舎臭~い地域なんです。決して排他的な訳ではありません。東北や四国と比べれば随分と開放的だと思います。田舎臭さを醸し出しているのは広島県民が日々話している言葉。クセの強い、いや、強すぎる広島弁が地方都市感を全開にしているのです。

『田舎は合う/合わないがハッキリと分かれる』とよく言われます。広島も同じ。合う/合わないが明瞭に分かれる地域。合う人にとっては一生住み続けたくなるほどの居心地の良さを感じられるはず。合わない人にとっては一日も早く抜け出したい”生き地獄”と化してしまう。【大都市】というだけで住む人を選びますそれにプラスして【田舎】という属性まで加わってしまうと、もう一段階選別が行われ、人がさらに流出してしまうことに。広島がもう少し垢抜けられればいいんですけどねぇ。まぁ、垢抜けてオシャレな洗練された都市になっちゃったらそれは広島では無いのですが…笑

大手企業の就職先が僅か。大手以外の給与が安い。広島にこだわりのある人しか残らない構造が出来てしまっている

広島は大都市であるにもかかわらず、大手企業の就職先があまり多くありません。メーカー (マツダ、リョービなど) やインフラ系 (中国電力、中電工など) は充実しているけれども、それ以外の分野にあまりパッとした企業がありません。あるとしても地味なんです。現代の若者が就職したがる派手さを持たない、堅実めな企業が多い。しかも地方都市の悲しき宿命、会社で貰える給与が安いです。東京や大阪の企業と比べても1~2割程度安い。売り手市場の現在、広島へ無理にこだわらずとも世の中に職はごまんと存在します。広島へ住むことによほど強いこだわりを持つ人間以外は広島に残らない構造が出来上がっているのです。

最後に:広島、エェとこじゃけぇいっぺん来てみんさいや!

元・広島県民が広島からの流出者が多い理由を考えてみました。

人が次々と出ていってしまっている広島県ですが、住むには本当に良い県なんです。食べ物は美味い、アパートは安くて広い、山が多くて緑が豊か、風光明媚な瀬戸内海にもすぐ繰り出せます。是非とも広島に一度お越しいただき、魅力を存分に味わっていただきたい。一度行ってみたら (良い県だなぁ、住みたいなぁ) と思っちゃいます。ヤクザなんていません笑。どうか安心してご来県下さい。

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