こんにちは!資格マニアの化学系大学院生かめ (D2) です。2024年10月、総合旅行業務取扱管理者試験を受験し、無事に合格を掴み取れました。昨年、国内管理者試験を受験して合格。一浪の末の合格とあって感無量。総合管理者試験では国内試験合格の恩恵をフル活用。科目免除制度を用い、約款と海外旅行実務の二科目で勝負したのです。
自己採点の結果は以下の通り↓
総合管理者試験の合格ラインは各科目60%以上。約款では72%、海外旅行実務では67.5%と、ある程度余裕でボーダーラインを突破。実は私、このたび総合管理者試験を受けるにあたって、合計で20時間も勉強していないんですよね。合格に特化した戦略を構築してタイムパフォーマンスよく乗り切る作戦でした。この企みがものの見事に的中🎯。旅行業界の最難関資格を省エネルギーでゲットできました。
この記事では、私が総合旅行業務取扱管理者試験に合格した勉強戦略をご紹介します。総合管理者試験合格を目指す方にピッタリな内容なので、ぜひ最後までご覧下さい。
それでは早速始めましょう!
海外旅行実務で6割を超えるための戦略
総合管理者試験の鬼門は海外旅行実務。約款はまだ何とかなります。試験範囲が狭く、毎年似たような問題が出題されるからです。海外実務は試験範囲があまりに広大。出入国法令/実務に航空運賃計算、英語、それに観光地理もあります。範囲の広さは約款の4~5倍。観光地理なんて、一度勉強し始めたらキリがありません。
我々受験者は、広大な試験範囲を誇る海外旅行実務科目で何としても6割を超えねばなりません。各単元でそれぞれ6割越えを狙うのは何だか要領が悪いです。ある単元を捨て、ある単元で満点近い点数を取るのが効率的。自分に合った取捨選択を講じて点数をかき集めれば6割を超えられるでしょう。私の場合、観光地理 [40点] を捨てました。範囲の膨大な観光地理を一切勉強せず、その代わり、勉強すれば確実に点数を取れる航空運賃計算 [40点]と英語 [40点] の二単元で満点を取る計画を立てたのです。この二つで満点を取れば、残り三単元・120点で40点を取るだけで受かります。
以下では、私が海外旅行実務科目で6割を超えるために採用した戦略をご紹介します。
観光地理:捨てる。迷ったらb
旅行管理者試験で一番対策が厄介なのは観光地理。世界中の観光資源を記憶し、どのような形で問われても答えられるようにしておかなければまともに点を取れません。国内管理者試験ならまだ対策可能。試験範囲が日本国内に限られているからです。一問一答集をやったり、地球の歩き方 日本編でもザっと見ておいたりすれば大丈夫。国内観光地理で6割を超えるのは容易。海外観光地理は勉強し出すとキリがありません。試験範囲があまりに膨大すぎます。理論上、地球の中にある全てのモノが試験範囲。観光名所や地名をはじめ、美術品の在り処、郷土料理など多彩な知識が問われるのです。
試験で満点を狙うなら観光地理も勉強しなければなりません。ですが、この試験は6割を取れば受かります。つまり、観光地理を勉強しなくても構わないのです。他の科目の出来さえよければ観光地理で0点をとっても合格可能。私は自分の有する知識だけで勝負する決断を下しました。この試験に向け、改めて観光資源を覚え込む勉強は一切いたしません。試験範囲が膨大すぎて、覚えた項目が一切出ない可能性も考えられます。貴重な勉強時間が無駄になるぐらいだったら他の確実に点を取れる単元の習熟度を高めるべき。
試験では分からない問題に多々遭遇するでしょう。迷った時にどの記号をマークするか決めておくのが肝心です。私の場合は【迷ったらb】。試験の過去問を俯瞰してみて『b』の出現率が高いような気がしたから。全て選びなさい系の問題では【迷ったらaとc】を選択。コレも理由は上と同じ。正解になる期待値が最も高い組み合わせを探してから試験へと向かいました。
総合管理者試験で観光地理を捨てられたのは、全得点に対する観光地理の割合が20%しかないから。国内管理者試験の場合、観光地理のウェイトは40%もあって絶対に切り捨てられません
航空運賃計算と英語:満点を取る
観光地理の勉強を切り捨てる代償として、航空運賃計算と英語で確実に高得点を取らねばなりません。二つの単元は合計で80点。少なくとも70点、あわよくば満点を取らねば計画全体が破綻してしまいます。
航空運賃の計算にはコツがあります。テキストと過去問で繰り返し学習していくうちに自ずと会得できるでしょう。国内旅行実務にあるJRの運賃計算よりもずっと単純。覚えておくべき要素が少ない分、一度理解に至れば以降、確実に点数を加算できます。シーズナリティの確認、HIPチェックとマイレージ計算の有無、途中降機地点と折り返し地点の確認を忘れずに。私の場合、航空運賃計算は一週間でできるようになりました。
英語の勉強はほとんどしていません。累計で一時間もやっていないかもしれません。出題形態は長文読解。解の根拠は全て問題文のどこかに記されています。英文を丁寧に読み込められれば点数を落としません。独特な出題形態に慣れるべく、過去問を2~3周やれば大丈夫でしょう。英語力に不安のある方はテキストで頻出英単語を覚えておくのがオススメ。単語と基本文法さえマスターしておけば確実に点数になる単元です。
出入国実務と出入国法令:テキストを丁寧に読み込み、慎重に解く
この二単元は「”すべて”選びなさい」系の問題が頻出。正確に覚えておかなければ全く点数にならない恐怖の単元。部分点には期待できません。選択肢を一つでも選び損ねたら5点も取りこぼします。テキストを一言一句疎かにせず丹念に読み込んでおくのが肝心。本番では紛らわしい選択肢がいっぱい出てくるので、正解を見抜く目を過去問で養い、本番ではなるべく慎重に解き進めるしかないでしょう。
航空運賃と英語で満点を取れば、出入国実務と出入国法令で多少点数を取りこぼしても大丈夫。確実な点数上積みを期待できない科目へのプレッシャーを和らげるために先述した二科目での高得点が欠かせません。
解き進める順番はアレンジ
試験問題は、①航空運賃→②出入国実務・法令→③英語→④観光資源→⑤その他の項目 (時差計算など) の順に並んでいます。このままの順で解いても構いません。私の場合、確実に点数を取りたい二単元へたっぷり時間を割くべく、回答の順番をアレンジしました。試験では、③英語→①航空運賃→②出入国実務・法令→⑤その他の項目→④観光資源の順に回答。序盤に①と③で満点を取っておくと気持ちが随分と楽になります。ややこしい選択肢の並ぶ②へ心を落ち着けて臨めるのです。観光資源は最後で構わないでしょう。なんせ、一切勉強せずに臨むのですから、回答時間が無くなってから解き始めても点数の体勢に影響を及ぼしません。
自己採点の結果と試験の感想
- 約款:72/100
- 海外旅行実務:137/200
①国際航空運賃・料金計算:30/40
②出入国・海外実務:30/40
③英語:40:40
④海外観光地理:22/40 (!!)
⑤その他の項目:15/40
約款も海外旅行実務も6割を超えられました。もっとギリギリの勝負になるかと思いましたが、合格ラインを余裕をもって超えられていたようです。
航空運賃と英語で高得点を取る作戦が成功。狙い通り、70/80でカバーできました。残り三単元を50/120しか取らなくて済むようになったのです。試験中に”いけるぞ!”と確信。心穏やかに出入国系の問題へと進めました。当試験一番のサプライズは、観光地理で半分以上の点数を取れたこと。一切勉強していないにもかかわらず、あわや6割。笑うしかありません。既知の内容が多数出題される強運に恵まれた形。迷ったらb作戦も大成功。機械的にbを選んだ結果、観光地理で8点も上積みできました。その他の項目は難しかった。都市や空港のスリーレターを暗記せずに行ったせいで壊滅的な出来に終わりました。
最後に
総合旅行業務取扱管理者試験2024に省エネルギーで合格した戦略的勉強法は以上。今後、総合管理者試験に臨む方の一助になれば幸いです。
コメント