こんにちは!資格マニアの化学系大学院生かめ (D2) です。2018年9月に国内旅行業務取扱管理者試験に不合格となり、そこからおよそ6年かけて総合旅行業務取扱管理者試験合格までこぎつけました。自分の資格取得ライフは旅行業務取扱管理者試験から始まったのです。非常に思い入れのある国家資格。総合管理者まで合格できて感無量といった所。
この記事では、総合旅行業務取扱管理者試験に合格するまでの軌跡を記します。旅行業務取扱管理者試験に関心のある方にピッタリな内容なので、ぜひ最後までご覧いただければ幸いです。
それでは早速始めましょう!
【学部一年次・冬】旅行業務取扱管理者試験に興味を持つ
「旅行業務取扱管理者」という資格の存在を知ったのは大学一年生の12月。春休みの旅行先を調べているうちに旅行関係の資格があると知ったのです。
私の趣味は鉄道旅行。青春18きっぷを使って日本縦断旅行をするのが好き。自分が一日で進んだ距離を寝る前に日本地図で確認すると達成感を得られます。 (途方もない道のりを進んできたんだなぁ…) と気の遠くなるような思いもする。車窓から過ぎゆく景色をぼんやりと眺めたり、地元の方の発する方言に耳を傾けたりするのも楽しいです。一番好きな路線は山口線。緑豊かで爽やかな山林を見ているうちに心が癒されます。
趣味の旅行にかかわる資格なら、勉強していて楽しいに違いありません。旅行業界唯一の国家資格ということで価値は相当高いはず。旅行管理者試験には「国内」と「総合」の二種類があるようです。国内管理者試験に合格すれば国内旅行を取り扱える。総合管理者になれば国内外問わず全ての旅行を取り扱えます。まずは国内管理者からチャレンジしてみることに。早速出願しようと思ったものの、申し込みは6~7月ということで、来年出願できる時期が訪れるまでじっと待機しておりました。
【学部二年次】2018年:国内旅行業務取扱管理者試験に不合格
大学二年生の6月下旬、国内管理者試験へ出願しました。早速ユーキャンのテキストを購入して勉強開始。教科書を開いてみて驚きました。旅行管理者試験は法律に関する試験だったのですね。旅行、旅行と言っている割に、観光資源にかかわる問題はごく僅か。旅行契約に関する法令や約款が内容の大部分を占めていました。試験の名称の意味をもっと深く考えておくべきだった。旅行”業務”取扱管理者試験である以上、旅行者の知識欲を満たすため試験でないのは明らか。私が申し込むべきだったのは、観光地理検定や世界遺産検定。観光地理に詳しくなりたくて旅行管理者試験へ挑むのは悪手。
興味がないものをいくら勉強したって内容がちっとも頭に入りません。テキストを読んだ瞬間に内容を忘れてしまいます。テキストがあまりにつまらなくて、文章を読んでいる途中に寝落ちしてしまったことも。テキストを開けば開くほど勉強意欲が衰え、モチベーションもダダ下がりに。当然、問題演習も捗りません。うろ覚えの箇所が多く、自信を持って選択できる問題が2~3割しかありませんでした。どうせ落ちるだろうなと思いつつ受験。案の定、落ちてしまいました。分かり切っていた結果だったから悔しくも何ともなかったです。
【大学院修士二年次】2022年:国内旅行業務取扱管理者試験 二度目の受験で不合格
それからおよそ四年間、国内管理者試験の存在を忘れて過ごしていました。旅行業界へ就職したいわけではない以上、この資格を取ったって意味がないだろうと開き直ってもいた。趣味で旅行を楽しめるならそれで充分。旅行へ興じるためにわざわざ国家資格を取る必要はない…
2020年春、日本列島をコロナ騒ぎが襲いました。不要不急の外出の自粛を要請され、趣味で旅行へ気軽に出かけるのもちょっと難しくなったのです。最初はYouTubeで旅行動画を観て、旅行へ行った気分を味わっていました。美人なお姉さんYouTuberと一緒に旅行する妄想をして一人で勝手に盛り上がっていたのです。けれども、画面越しの旅行だなんてすぐに飽きます。旅行は現地に足を運んでナンボだから。コロナ騒動の影響で遠出するわけにもいきません。旅行を我慢しているうちに、”旅行関係の何かをやりたい”という欲が燃え上がってきました。そこで、四年ぶりに国内管理者試験の勉強をすることに。今回は試験勉強へのやる気は十分。今度こそ受かってやるぞと気合を入れました。
勉強強制力を得るため、フォーサイトの通信講座へ申し込み。およそ5万円弱払ってテキストを買い、”これだけ払ったんだからしっかり勉強しなきゃダメだぞ”と自身を駆り立てました。テキストを何周も繰り返し読み込む。過去問ベースの問題集は全部で五周はこなしたかな。それでも試験には不合格。旅行業法は92/100。約款は88/100。でも国内旅行実務で58/100と、足切りラインにあと2点届かず落ちてしまったのです。敗因は観光地理の不出来。知らない観光資源ばかり出てくるものだから、一か八か、あてずっぽうで選択するしかない有様。観光資源に限ってはテキストだけで済ませるのは難しそう。地図帳か観光ガイドか、何かしらアイテムを入手して特別に対策するしかありません。
【大学院博士一年次】2023年:国内旅行業務取扱管理者試験 三度目の受験で合格
同じ試験に三回も落ちたらアホ。今度ばかりは必ず合格せねばなりません。三度目の正直を誓いました。次こそは絶対に受かる。落ちるわけにはいかない。
自分の弱点は観光地理の知識不足。知識さえ補ってやれば何の問題もなく合格ラインを越えられるはず。2022年の国内管理者試験が終わった直後、学研社から『地球の歩き方 日本 [商品リンク]』が出版されました。47都道府県の主要観光資源が一冊の中へコンパクトにまとめられている本。過去問と地球の歩き方とを突き合わせてみても、過去問の9割以上の内容をカバーしている。この本を暗記して試験に臨めば分からない問題などないでしょう。2023年の1月から地球の歩き方で観光資源の勉強を開始。毎日100ページずつぐらい読み進めて知識を蓄えていきました。加えて4月に観光地理の一問一答集 [商品リンク]を購入。地球の歩き方で仕入れた知識をアウトプットして実戦でも使える知識に換えていきました。
三度目の正直は無事に成功。旅行業法と約款で80/100、国内旅行実務で70/100と合格ラインを突破。あれほど観光地理の対策を施したにもかかわらず、観光地理分野で7割しか取れなかったのです。観光資源の対策は難しい。何をどのようにやっていけば高得点に至るのか、全く見通しを立てられないまま合格してしまいました。とはいえ、合格したのに変わりはありません。五年越しの合格には頬が緩みました。
【大学院博士二年次】2024年:総合旅行業務取扱管理者試験に一発合格
念願の国内管理者試験を突破し、次は上位互換の総合管理者試験。大学院博士一年次の10月から1月までイギリスへ留学しました。海外生活を体験し、海外への関心が高まり、勉強意欲も自ずとあふれ出てきたのです。総合管理者試験には科目免除制度を使っての挑戦。国内管理者試験に受かった人は、約款と海外旅行実務の二科目だけの受験で済みます。全科目受験者の合格率は10~20%。二科目免除者の合格率は30~40%。対策すべき科目が少ない分、合格できる可能性も高まるわけです。油断は大敵。二科目免除者でも半数は落ちているのだから、気を引き締めて勉強へ取り組みました。
総合試験は国内試験よりも難度が大幅に上がります。海外旅行実務の試験範囲があまりに膨大なためです。法令、出入国実務、航空運賃計算、英語、おまけに範囲無限大の観光資源問題まであります。全ての単元へバカ正直に取り組んでいたら、勉強時間が足らず、全てが対策不十分で終わってしまうでしょう。そこで、観光資源の対策を捨てました。航空運賃計算と法令の勉強に注力して確実に点数へつなげる作戦。勉強したって出るかどうか分からない知識を一生懸命覚え込むのは不合理。だったら、出るのが確実な分野の知識を覚えて点数につなげる方がよほど理に適っています。英語はもともとできるから大丈夫。勉強労力を二単元だけに集中させて効率的に合格を勝ち取る計画でした。
計略がものの見事にハマりました。海外旅行実務で137/200と、合格点の120点を超えられたのです。英語は満点。航空運賃計算と法令で30/40。観光地理は勘が冴えに冴えて22/40。その他の項目は15/40と及第点で乗り切りました。約款は72/100と問題なし。総合管理者試験挑戦一年目で一発合格を果たしました。国内管理者試験は三回も受けたにもかかわらず、それより難しい試験でなぜ一発合格できたのでしょう…? 何だかあまりよく分かりません。まぁ、合格は合格。素直に喜んでおきます (*≧∀≦*)
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