【国家資格】国内旅行業務取扱管理者試験2023に合格した勉強法と受かった感想

こんにちは!札幌と筑波で電池材料研究をしている北大化学系大学院生かめ (D2)です。国内旅行業務取扱管理者試験 (以下、”国内管理者試験”と略す)2022の旅行実務科目にて2点足らず不合格を喫し、一年間の浪人を挟んで翌年、ついに合格しました。

この記事では、国内管理者試験2023に合格するため行った勉強法、および合格した感想について記します。国内管理者試験合格を目指している方にピッタリな内容なので、是非最後までご覧いただければ幸いです。

かめ

それでは早速始めましょう!

目次

観光地理の勉強法

インプット:試験1年前から対策開始。『地球の歩き方 日本』を使用

『地球の歩き方』は左の本。右の本については後ほど解説

試験に受かるためまず真っ先に攻略せねばならぬのは観光地理。試験範囲の膨大さ、また出題される問題のひねくれ度合いを鑑みても入念な対策が不可欠です。業法や約款は1か月前からでも十分間に合う。しかし地理は直前から対策を始めても全く間に合いません。私の場合、国内管理者試験2022に落ちた翌日から地理の対策に取り掛かりました。使用したのは『地球の歩き方 日本』。47都道府県の基本的事項を網羅した一冊を勉強に使用。

この本は紙面いっぱいにびっしりと情報が詰め込まれた1000ページ以上もあるガイドブック。一日や二日で一気読みできるほどの軽い分量ではありませんから、毎朝・毎晩30分ずつコツコツ読んでいくスタイルを採用。最初の一周は2か月を要した。”一言も読み漏らすまい”と精読したらとんでもなく時間がかかったのです。次の一周は1か月。その次は3週間と、周回を重ねるにつれ徐々にペースが上がっていきました。最終的におそらく20周ぐらいはしたのかなぁと思います。写真記憶の要領を使ってほぼ完璧に覚え込みました。

アウトプット:試験4か月前から開始。『ポケット問題集』を使用

暗記系の試験に臨むにあたってインプットだけじゃ物足りません。知識がちゃんと定着しているかどうかをアウトプットで測らねばならぬのです。管理者試験の対策用にお誂え向きの書籍がございます。ソレが『ポケット問題集&要点まとめ』。管理者試験の過去問を元に一問一答形式で知識を確認できるのです。

私が観光地理で合格点を超えられたのは徹底的にポケット問題集をやり込んだから。コレがなければ私の合格はもはや考えられませんでした。アウトプットで知識を固め、要点図を見て断片的な知識を有機的に接続する。何度も何度もやっていくうちに知識の巡りが良くなってくる。私の場合、試験範囲を合計10周繰り返しました。どうしても間違えてしまう問題に限り、『地球の歩き方』に戻って知識を再整理する方式。

観光地理以外の勉強法

インプット:試験4か月前~1か月前。毎朝30分ずつ、ユーキャンのテキストを何回も読む

国内管理者試験は地理以外にもたくさん勉強せねばなりません。業法に約款、それにJRの運賃計算が待ち構えているのです。ただ、浪人生のためこれらは既に私の既習事項となっております。新たに覚えることといったらJALの新運賃と西九州新幹線の2テーマぐらいしかありません。試験4か月前の5月ごろからゆったりと勉強を開始しました。毎朝30分、観光地理の勉強の後にテキストを流し読みする形。

知っている内容ばかりだからさほど苦労せず読み進められます。30分で60ページほどサクサク進め、試験1か月前まで何周も繰り返し読んでいました。

アウトプット:試験2か月前から開始。ユーキャンのテキストのチェックテスト&国内管理者試験の過去問題集を併用

知識のアウトプットにはテキストのチェックテスト、および過去問題集の2つを活用しました。正解するのは言うに及ばず、

  • 根拠を持って正答を選べたか?
  • また同じ問題を解いてもちゃんと正解できるか?

と一問ずつ丁寧に確認しながらの演習。国内管理者の地理以外の分野は解けば解くほど出来るようになります。解答にコツは一切必要なく、選択肢を読み間違えなければちゃんと正答するようにできているのです。

ココで私、試験の直前まで (総合管理者試験の過去問題集もやっておくべきかな…?)と悩んでいました。総合管理者の方が問題の難易度やひねり方が一、二枚上手ですから、総合の過去問で鍛えておけば国内管理者試験の問題をスラスラ解けるようになるんじゃないか、と。結局は国内のみの演習に留めた。総合の方まで手を伸ばしてしまうと消化しきられないと判断したから。実際、国内管理者2023の問題は国内試験の過去問演習だけで十分対処できるレベルでした。私と同様のお悩みをお持ちの方には、『まず国内試験の過去問を何度もやり込み、時間とお金に余裕があれば総合もやって損はないよ』とお伝えしたいですね。

その他、勉強法のポイント

試験で成果を発揮するには知識のチューニングが不可欠です。頭の中での知識の巡りを活性化させるトレーニングが必要。知識の巡りが悪い分野って大抵は苦手な分野なんです。苦手だから巡りが悪い。巡りが悪いから苦手に思える。ではどうしたら巡りが良くなるか?苦手分野をピンポイントで何度か繰り返し解いてみると改善します。1週間前からは苦手な箇所の演習だけでもOK。得意な箇所の知識の巡りはそう簡単には衰えないからです。

また、試験範囲の見通しを良くするため、テキストを超高速で何度か通し読みしておくのが非常に効果的。目安は30分で1周するペース。太字や赤字など、重要な箇所だけホイホイさらって止まらず前へと読み進める。範囲全体を復習できるほか、業法と約款とのつながりが明瞭になってきます。”アソコのあの条文ってココと関係あるんだ!”などと知識が繋がるから面白いですよ👍

合格した感想

国内管理者を志して5年。嬉しくて嬉しくてたまりません…

国内管理者試験の合格を志したのは5年前、2018年。何もやる事がなかった大学二年次、(夏休みに何かチャレンジをしよう!)と思って試験に出願したのです。ところが勉強が面倒になった。”旅行”と聞けば何かキラキラしたイメージを抱いていたにもかかわらず、旅行業法だとか約款だとか文章だらけな参考書がたちまち無味乾燥に映ってしまった。”こんなのやってられないわ…”と参考書を放り投げてしまいました。結局試験は受けにすら行かず、大2の夏は大1と同様、大変自堕落に家でゴロゴロ。そこから大学院に入るまでの間、国内管理者試験の存在を完全に忘れて過ごしていました。日商簿記やFPなど、お金関係の勉強に精を出した形になります。

1年前、大学院修士二年次の4月中旬。書店の徘徊中に国内管理者試験の参考書が目に入りました。そこで試験への熱が再燃します。『このままで終わっていいのだろうか?』と疑念が生じてきたのです。たとえこの国家資格を取ったとしてもおそらく仕事には活きないでしょう。私は将来、メーカーに行きます。旅行業界には就職しません (ANAかJALなら行くかも…)。でも、試験を受けずに逃げた過去へのけじめをつけるには受けるしかない。勉強への拘束力を高めるために独学ではなく通信講座へお金を払う決断。独学なら1万円ちょっとで必要なモノが揃うけれども、通信講座なら講師の人件費コミで3万円近い出費が必要。学生が懐から3万円も拠出したらそう簡単には逃げられません。事実、1年前の試験に向けては一度も”辞めたい”とは思いませんでした。

1年前の9月4日。国内管理者試験2022に2点差で不合格となりました。敗因は国内旅行実務の観光地理分野。正答率が4割を切るなど壊滅的な出来でした。そりゃそうです、(観光地理なんて勉強しなくてもできるでしょ笑)とナメてかかっていましたから。対策らしい対策をほとんどせずに試験へ向かったら悲惨な結果に。自分の実力を過信しすぎた。もっと慎重にいけば良かった。 (やりすぎでしょ)と思ってしまうほど対策してから臨めばよかった。

不合格だと分かった翌日、書店で『地球の歩き方 日本』を買って観光地理の勉強に取り掛かりました。敗因は火を見るよりも明らかだから、 (少しでも多く観光地理の知識を付けてリベンジしよう) と毎朝・毎晩30分ずつ眺める日々。その試みが功を奏し、試験半年前から始めた『ポケット問題集』での演習が大変スムーズに。基本的には一発で正答し、どうしても間違えてしまう問題については『地球の歩き方』で入念に確認する形。

コレだけやったら観光地理も満点…と言いたい所なのですがそうもいかない。国内管理者試験2023では観光地理で52点中38点 (73%)の出来でした。知らないワードが出題されたり、知っているけども角度を変えて出題されて苦戦したり。かなりギリギリの戦いでした。合格ラインの6割を超えられるかどうか、試験を受けながらヒヤヒヤしていたほど。自己採点では実務は7割。勘と執念で10点分ほどひねり出した感があります…笑

正式な合格発表は10/20(金)の予定。ココまでは受かっているかどうか正式にはまだ分からないのですが、”おそらく受かっているだろう”ということで1か月早めに喜んでおきます。やった、受かった^^!5年越しの合格だ!浪人、成功!遂にリベンジを果たしたぞ!!合格点を1点でも2点でも超えてしまえばコッチのもの。自分は勝者。国内旅行業務取扱管理者になったんだ。

”旅行のプロ”を名乗ることができる。旅行の記事をたくさん書きたい

私、旅行が好きなんです。鉄道旅行、飛行機旅行、フェリーでの旅行など全部大好き。陰惨な日常と一時的に距離を置いて味わえる非日常感がたまらなく良い。さすがに毎日旅行へ行くのはしんどいし味気ないので行きませんけれども、時間さえ許せば月に一度はどこかへ行きたいと思っているほど。旅行業務取扱管理者試験って旅行業界で唯一の国家試験なんですよね。そんな権威ある試験に受かった私は『国内旅行のプロフェッショナル』を堂々と名乗ることができます。正式な合格通知が手元に来た後、旅行や旅行関連の記事を沢山このブログに投稿したい。記事のネタ作りにどこかへ旅行に行くのも楽しくて良いかもしれません^^。国内管理者試験の勉強をしていて宮古島へ行きたくなりました。伊良部大橋を走って渡りたい。完走後、沖縄の真っ青な空を眺めながら浜辺で何も考えずにゴロゴロしたい。

次は総合旅行業務取扱管理者試験。2024年チャレンジします!

せっかくだし、もうワンランク上の『総合旅行業務取扱管理者試験 (総合管理者試験)』にもチャレンジしたい。コチラは国内管理者試験と違って海外旅行業務をも取り扱える資格。日本以外の観光地理なんてほとんど知らないからゼロからの挑戦。旅行英語、出国手続き、海外の航空会社など覚えるべき内容が山ほどあります。総合管理者試験を受けるにあたり、国内管理者試験の合格者は”科目免除制度”を使えるみたい。通常は①旅行業法、②旅行業約款、③国内旅行実務、そして④海外旅行実務の4科目を受験する必要があるものの、免除制度を使えば②と④の2科目のみで事足りるワケです。いくら試験範囲が広かろうとも2科目だけなら射程圏内。大学院での研究の気分転換に今からコツコツ勉強し始めます。

合格のコツ:執念を燃やせ

私が国内管理者試験2023で合格点を越えられたのはひとえに『執念』のお陰です。”何がなんでも受かってやる。必ずリベンジを果たしてやるぞ…!”と気持ちの強さで6割を越えた。根性論のようで恐縮ですが、やはり気持ちって大事なんですよ。分からない問題に出くわしたとき、”コレってどうだったっけなぁ?”と土壇場で踏ん張り頭を絞る原動力になる。国内管理者試験はマークシート形式。迷っても何か選べば1/4の確率で正解に。ソコで正解を選ぶ際に必要となるのが『執念』です。 (絶対に点をもぎ取ってやる!!)という意志の強さが勝敗を分ける点の獲得に直結してくるというワケです。

最大限懸命に努力を重ねて勉強した総仕上げには、『勝つ、絶対に勝つ!』との意志を育てることに力を注いでみてください。強い意志が点を引き寄せる。ボーダーラインを越える最後の一助になってくれるかもしれません。 

最後に

国内旅行業務取扱管理者試験に合格した勉強法と合格した感想は以上になります。合格できて本当に嬉しい!長年の目標をようやく達成できて感無量といった気持ち。次は総合旅行業務取扱管理者試験。2024年10月末に向けてまたアツい戦いが始まります(*≧∀≦*)

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