日商簿記検定3級に理系大学院生が会計知識ゼロから6週間で合格した勉強法

こんにちは!札幌と筑波で電池材料研究をしている北大化学系大学院生かめ (D2)です。M1の2月、日商簿記3級のパソコン試験に一発合格しました。

この記事では、簿記3級にゼロから6週間で合格した勉強法について解説します。

  • サクッと合格できる方法を知りたい方
  • (理系でも簿記に合格できるの?)とお考えの方

こうした方々にピッタリな内容なのでぜひ最後までご覧下さい。

かめ

それでは早速始めましょう!

目次

インプット:3週間

簿記の勉強を始める前、私はそもそも”簿記”とは何かすらほとんど知りませんでした。会計知識など皆無。お金に関する知識といえば、M1・9月に受験して受かったFP3級の範囲ぐらいのもの。簿記に関してはサル同然。サルの方が良く知っているかも。そのため、”このままテキストを開いて勉強しても何一つ頭に入らないだろう”と察しました。

そこでまず会計に関する入門書を一冊読み、会計に慣れる所からスタートしたのです。使用した入門書は以下の書籍⇩

経理以外の人のための日本一やさしくて使える会計の本

この本を5日かけて2回読み、帳簿をつける意義や決算書の大まかな見方について学習しました。

次に、本格的な簿記3級のテキストで勉強した。使用したテキストは、以下のピンク色のテキスト⇩

みんなが欲しかった!簿記の教科書 日商3級

表紙が大変可愛らしい。女性にとっては良いでしょう。私のような男子大学院生がレジに持って行くには少々気恥ずかしい。大学生協で売られているのにAmazonで購入したぐらいです笑。いつも思うのですが、文系資格勉強用のテキストってなんであんなにピンクなの?赤とか青とか緑とか、他に幾らでも色はあるのにどうしてわざわざピンクを使うのかな…

まぁ、そんな話はさておいて。この本は各章毎に簡単な基本問題が収録されています。演習問題を利用して理解度を確かめながら、一周5~7日のペースで読み進めていきました。この本の良い所は、“とりあえず問題を解く”ぐらいならできるようになる点ですね。問題の解説が丁寧なので、簿記1年生の私でも割とすんなり理解できたものです。一方で良くないポイントは、“どうしてそういった仕訳になるのか”という理論的な点までは踏み込んでいない所。解き方を丸暗記せざるを得ない箇所が幾つかあって困らせられました。もしかしたら私の勉強法が少々まずかったのかもしれません。しかし、Amazonでも同様のレビューが確認されているので、私と同様の感想をお持ちになる方がひょっとするといらっしゃるかもしれません。

問題演習:2週間

テキストを3~4周した所でネットにて試験の予約を。どこかで締め切りを設けておかないとこのままダラダラと過ごしてしまいそうな気がし、簿記学習のモチベーションを向上させるために試験へと申し込んだのです。受検料は約3,300円。お金を払ったおかげでピリッとした緊張感に包まれ、(絶対合格するぞ…!) という強い思いが体の奥から湧き上がってきました。

問題演習に使用したのは以下のテキスト⇩

いちばんわかる 日商簿記3級の問題集

前述のピンク色のテキストにも問題集Ver.が販売されていましたが、

  • ピンク色の本をレジへ持って行く勇気がなかったから
  • 問題集の使い勝手があまり良くなさそうだったから

という2つの理由で別の出版社から販売されている問題集を購入しました。

この問題集の良い所は3つあります。

まず1つ目は、問題と同じページに解答欄が印刷されている点 (数学参考書の青チャートと同様のイメージ)。別冊ではなく一冊にまとまっているため、机の上に最低限のスペースがあれば開いて勉強できます。2つ目の長所は、問題のすぐ下に模範解答が印刷されている点。ほとんどの問題集は巻末に答えがまとまっていて、それだとページを何度も反復横跳びする必要があって疲れるため、エネルギー節約の面でこの問題集の構成は大変優れていると言えます。最後に3つ目は、書籍のコンセプト通り、この一冊で合格ラインにまで実力を高められる点。充実した問題量に加え、3回分の模擬試験が付属しているため、この一冊さえ丁寧にやり込めばちゃんと7割を超えられます。

この問題集は4周しました。1周目は1週間ほどかけてゆっくりと解く。2週目はスピード重視で3日ほどで解く。3周目は苦手な所をテキストに立ち返りながら2日で解き、最後にもう一度、全ての問題を2日で解き直しました。高速演習のおかげか、簿記3級の試験範囲の全体像を掴めました。知識をある程度自在に扱えるようになった段階で3級の総合演習に取り掛かったのです。

総合演習:1週間

総合演習は50分で解き切ることを最も重視して取り組みました。3級の試験時間は60分。本番では周囲の電卓の音などで集中力をかき乱されるだろうから、練習の段階でもある程度プレッシャーをかけるべく、制限時間を10分短縮してて演習。使用した問題は、前述した問題集の巻末付録。全問解いて丸付けを済ませ、翌日に再び解いて全問正解できるかどうか確認。

書店では数回分の問題が収録された簿記3級模試が販売されています。少なくとも3級に関してはそこまで熱心にやる必要はありません。むしろ、”コレ!”と決めた一冊の問題集を完璧に理解できるまでやり込む方がよっぽど充実した本試験対策になります。問題集を買いすぎてしまうと”買っただけ”で満足してしまって良くないのです。手元に何冊も新品の問題集があるよりボロボロになるまで使い込んだ一冊の問題集があった方がGOOD。「ここまでボロボロになるほど頑張ってきたんだ!」と試験に立ち向かう自信を得られるからです。

最後に

私が日商簿記3級に6週間で合格した勉強法の概略は以上。まとめると、

  1. インプット:3週間。入門書を読む所からスタートし、簿記のテキスト自体は3~4周した
  2. アウトプット:2週間。一冊の問題集を徹底的にやり込んだ
  3. 総合演習:1週間。問題集の巻末付録を3回分×2した

このような形になります。

私は理系大学院生大学院生。会計知識など皆無でしたが、こんなサル同然の私でも簿記3級に余裕で合格できました。この記事をお読みの皆さんはきっと私より賢いと思います。”理系だから…”とか”簿記って文系資格だから…”と遠慮することなくどんどん簿記に挑戦して頂きたいです。

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