こんにちは。札幌と筑波で蓄電池材料研究に勤しむ現役北大院生のかめ (M2)です。
一浪の末に総合理系へ2位で合格し、現在は北大大学院の修士課程にて研究生活を営んでいます。
この記事では、私が北大生になるため受験した私立大学(いわゆる滑り止め)について書いていきます。
北大やそれと同レベルの大学を目指していて、滑り止めをどこにしようか迷っている受験生にピッタリな記事だなので、ぜひ最後までご覧頂きたいと思っています。
それではさっそく始めましょう!
現役時代は一校も私大を受けなかった
私は高校生時代に京都大学への進学を夢見ていました。
あまりにも京大へ行きたすぎて、”他の大学も受験しておこう”という発想に至る事すらありませんでした。
京大にしか行きたくなかったから(京大以外の大学を受けるなんて時間の無駄だ)と本気で思い込んでいましたし、京大対策に専念しなくては受からない程度の学力だったため、文字通り背水の陣を敷いて京大へ一本勝負を挑んだのであります。
もし滑り止めに出願していたらセンター試験 (現:共通テスト)から国立大二次試験までの間にいくつか試験へ赴いたのでしょうが、私は本当に京大”しか”出願していなかったので京大受験が人生初の大学受験となったのでした…
浪人して初めて滑り止め受験の大切さを知った
あぁ、滑り止め校を受けておけば良かったなぁ…
こう思ったのは浪人が決定してからの事でした。
あえて背水の陣を敷いた事で試験直前まで爆発的な集中力を維持できたのは良かったのですが、
- ”京大に受からないと後がない”という恐怖感
- 試験会場特有の雰囲気に呑まれて普段通りに頭が働かなくなった大誤算
これらによって、私はあと6点という所で合格を掴み損ねてしまったのでした。
もし結局進学先に選ばずとも、滑り止め校の合格を得ていれば少しは安心して受験できていたでしょう。
それに、試験経験を積むことにより”試験慣れ”ができ、緊張で計算ミスを連発するなどといった異常事態も免れたのではないでしょうか?
受験生、特に現役生に伝えたい。ぜっっっっったいに滑り止めは受けて下さい。
本命校に照準を絞りたい気持ちは痛いほど分かりますよ。
でも、それをやると後ですごく後悔するので、最低一校は練習がてら受験することを強く強く推奨しておきます。
北大生になるため受験した滑り止め校 (全て文系)
さて、この記事の本題である滑り止め校について紹介しますが、私は理系なのに私大文系にばかり出願しました。
文系ばかりに出願した理由は3つあります。
- 私大理系は学費が高いため、(仮に進学する事になれば学費を出してもらう親への申し訳なさで通うのを辞めてしまいかねないな)と考えたから
- 北大理系ではキラキラした生活など見込めないので、(どうせ私大に行くなら北大と真逆のチャラい生活を送りたい)と華の大学生活を夢見ていたから
- 受験生当時は理系科目より文系科目の方が好きだったゆえ、(文系に行くのも悪くないな)と思っていたから
以上が私大文系にのみ出願した理由です。
私大理系の学費は国公立大の3倍もするため、不本意に進学が決まった大学へそこまで多額のお金を親へ支払わせてしまうと、親への申し訳なさで二度と家の敷地を跨げなくなると感じていました。
また、国立理系に地味なイメージを持っていたから、本命校に合格できずコンプレックスを患うぐらいなら、いっそコンプレックスを吹っ飛ばしてくれるぐらいワチャワチャしたキャンパスライフを楽しみたいと心の片隅で願っていました。
さらに、実は物理や化学より英語や日本史の方が遥かに大好きだったので、(受験時に文転して文系の道を歩むのも良いのではないか?)と考えていたのです。
私が出願した滑り止めは以下の3つの大学です⇩
以下ではなぜこの3校を選んだのか、志望動機について個別に述べていきます。
同志社大学法学部法律学科(センター利用)
私が同志社大の法学部に出願したのは
- センター利用で合否が決まったから
- 合格水準がある程度高いため、”同支社に受かるぞ”という目標がセンター対策を頑張るモチベーションに繋がったから
- 単純に京都で大学生活を送ってみたかったから
以上3つの理由があります。
滑り止め確保を考える上で重要なのが、少しでも対策の負担を減らして本命校の対策へ打ち込める事。
その点、センター試験の結果のみで合否が決まるセンター利用制度は私にとって非常にありがたかったのです。
欲を言えば早稲田の政治経済学部(ボーダーが9割越え!)にも出願したかったです。
しかし、センター国語で114点と大ゴケし、トータルでも85%とボーダーに乗る得点を取れなかったため、最終的には同志社への出願を決定しました。
次に、早稲田より幾分ボーダーが低いとはいえ、同志社(法・法)でも合格するのに82~83%以上は必要でした。
私にとってこの数字は、油断していたら足をすくわれる大変絶妙なラインでございました。
というのも、現役時代のセンターは82.5%であり、これだと受かるかどうかギリギリの当落線上だったのです。
だから、同志社への出願は
半端な対策では落ちてしまう…
これは頑張るしかない!
という強烈なモチベーションに繋がってくれました。
最後に、現役時代に京大を受けたのも同じ理由なのですが、私は”京都で大学生活を送ってみたい”とかねてよりずっと願っていました。
花の都で華の大学生活
この言葉にはなんとも優雅なイメージがありました。
私はそこまで外交的な性格ではないため、同志社に行ったとしても華のキャンパスライフを送れたかは定かではありません。
しかし、辛くて終わりの見えない浪人生活の真っただ中にあった私にとって、”華の大学生活”を夢想するだけで生きるのに必要な気力を養うことができたのです。
同志社大法学部には合格することができました。
浪人時代の獲得点数は85%だったので(もしかしたら落ちているかも…)とヒヤヒヤしましたが、合格発表の日の午後に送られてきた分厚い入学書類を受け取った時に(あぁ、受かったんだ!!)と飛び上がって喜びました。
入学書類に同封されていた大学パンフレットは非常に魅力的で、私はあやうく(同志社でもいいかも…)と北大を受ける気力を完全に失う所でした笑。
同志社に受かった事で気分が非常に楽になり、北大対策がますます捗りました。
関西学院大学経済学部(個別入試)
私が関西学院大学経済学部に出願したのは
- 親から進学を許してもらえるギリギリのラインだったから
- 関西圏の経済学部の中では割と力のある学部だったから
- (チャラい生活を送りたい)と思っていた私にうってつけの大学だと思ったから
この3つの理由からです。
いくら私の親が優しいとはいえ、(最低でもこのレベルぐらいは超えてもらいたい)という願望のようなものはあると思っていました。
そして、我が家の場合、最低限のレベルとは関関同立の事を指していました。
私自身も(浪人したのだからそれぐらいのレベルは超えておきたいな)と思っていたし、模試を受験しても”まず落ちることはないだろう”という手ごたえがありました。
試験慣れも兼ねているので絶対に受かる大学へ出願せねばならず、親の無言の願望にも忖度した結果、関学大へ出願してみようと思ったのであります。
次に、関学大の経済学部は関西において大変な有名勢力でございます。
経済学部では京大→神戸大→阪大の次に来る水準であり、調べてみると、学部やゼミで学べる内容がかなり本格的だと分かりました。
いくら本命校ではないとはいっても、滑り止め校にだって何かを期待したくなります。
(ココには頑張りたい人を応援してくれる環境が整っているのではないか?)と直観し、関学大の経済学部を受験する事にしたのであります。
最後に、完全に私の主観的なイメージになるが、関学大はキャンパスからして非常にチャラい印象があります笑
チャラさだけで言えばマグロ大よりはチャラくないかもしれませんが、あのおしとやかで煌びやかな外見の校舎では日々”あんなこと”や”こんなこと”が行わているのだろうと想像せずにはいられませんでした。
大学デビューを間近に控えていた私にとって、関学大のチャラさはまさに自分の求めていたまさにそのものでございました。
嗚呼、チャラい大学生活。阪急電鉄と共にチャラい4年間を過ごしたいと思い、私は親へお願いして受験料を支払って頂いたというわけであります。
ちなみに、大学受験から6年を経た今となっては、テニサー構成員を始めとしたチャラい北大生を忌み嫌う典型的な陰キャ大学院生となり果ててしまいました。受験生時代の勢いは一体どこへ消え去ったのか、その行方は誰にも分かりません…
関西学院大学経済学部からも合格を頂戴しました。
この大学は、私の人生において初めて合格を掴み取った大学です。
浪人生活ですっかり自信を無くしていた私にとって、関学大合格は私の心に広がっていたモヤモヤを瞬時に吹き飛ばしてくれました。
受かった瞬間は感極まって涙が出てしまいました… それほど私は合格に飢えて飢えて仕方がなかったのでありましょう。
関西大学法学部(センター利用)
私が関西大学法学部を受験した理由は2つあります。
- 学費が免除になる”特待生合格”ができるかもしれないと思ったから
- ここはさすがに落ちないだろうと踏んでいたから
この2つの理由で関西大法学部へ出願しました。
いくら私大文系と言いましても、一年間にかかる学費は国立大の2倍もかかります。
せっかく親が一生懸命貯めたお金を、4年間で大量に吐き出させてしまってはたまったものじゃありません。
その点、関西大法学部の特待生制度は、入学試験の成績次第で4年間の学費が免除になる大変魅力的な制度でした。
もし北大に落ちたとしても、学費さえかからなければ”国立大に行けなかった”という負い目をあまり感じずに済むと思い、(特待生合格を目指して関西大法学部を受けておこう)と考えたのです。
もう一つの理由が、予備校が発表しているボーダーライン的に「落ちるはずがない」と断言できる大学だったからです。
この大学がもしダメだったらセンター試験でマークミスをしている事を意味していたため、”センターできちんとマークできているか否かを確認できる”という意味で関西大法学部への出願は重要でした。
関西大学法学部からも合格を頂きました。
そして何より嬉しかったのが、特待生合格、つまり4年間学費免除付きの合格だった点です。
もし北大に落ちていたら、上で挙げた3校の中だと関西大へ進学していたのではないでしょうか?
学費が一切かからないというのは本当に魅力的であるため、学部時代に一生懸命勉強し、法科大学院へ進学する際に京大なり東大なり上のランクの大学へロンダリングするつもりで割り切って毎日暮らしていたと思います。
最後に
北海道大学に合格した私が受検した滑り止め校については以上となります。
グダグダと記事を書いてきましたが、この記事を読み終えても覚えておいて欲しいのは
絶対に滑り止め校を受けて下さい!
この一言に尽きるでしょう。
(オレは/私は一本勝負で大丈夫!)と思っていても、本番で極度の緊張感に襲われ全く手が動かなくなることだってありうるのです。
滑り止め受験で場慣れしておけばそうした予期せぬ事態がかなり起こりにくくなりますので、本命校の受験の前に最低でも1校(できれば2校)の受験をオススメしておきたいと思います。
以上です。
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