週刊オックスフォード§3 ホームステイが本格開始!初めてのパブ入店に受入研究者との議論も…

目次

【20日目・リア幸-50】10/21 (土):日本のDAZNが海外で観られない…

サッカー観戦さえ叶わず

日本時間16時/イギリス時間8時キックオフの試合をDAZNで観戦したいと思った。ホームステイ先で観戦すると朝から叫び声をあげて迷惑だろうから、誰もいない研究所の居室へ行って思う存分叫ぶことに (註:観戦後に研究するつもりで行った)。見たかったのは地元・広島のクラブチーム『サンフレッチェ広島』の試合だった。辛い留学も地元のチームが頑張っているのを観れば乗り越えられそうな気がした。City Centreのバス停まで早歩きで進むこと30分。そこから20分ほどバスに乗って研究所最寄りのバス停で下車。研究所は土日も完全開放。有難い。おかげでサッカーを観て存分に心を癒せそうだ。

キックオフ10分後に居室に到着。すぐさまパソコンの電源を付けてDAZNへのアクセスを試みる。えっ、”サンフレッチェの試合を見られません”って一体何を言っているの?!放映権の都合上、日本版DAZNはイギリスで視聴できないらしい。ショックすぎる。留学中の唯一の希望がサッカー観戦だったのに。パソコンのIPアドレスをいじれば海外でも日本のDAZNを見られるよう。しかし、変にいじってパソコンが壊れたら困るので触らずいじらないでおいた。失意の中、DAZNの月極契約を解約。見られないのにDAZNと契約していられるほどの余裕はない。

現実逃避にも気力が必要…

はぁ。何もいいことないじゃん。わざわざ半年費やし数百万払って莫大なストレスを溜め何の収穫も得られず体調を崩して満身創痍でボロボロになって帰国する未来しか見えない。何なの、留学ってこんなものなの?こんなにひどい毎日を送る羽目に陥るだなんて出国時には考えもしなかった。何が楽しいのかサッパリ分からない。夢を見過ぎていただけなのか?研究室の先輩で留学に行った方はみな目を輝かせて帰ってきたらしい。私はどんよりとした目で研究に関するやる気を喪失して帰るのだろうな。同じ半年を過ごすなら日本で過ごしていた方が良かったろう。安く済むし、日本語通じるし、冗談を言い合える仲間も居るし。留学するため博士進学を志したのがそもそもの間違いだったのかな。自分に留学などやはり不相応、おとなしく修士で就職しておけば辛い思いをせず済んだのかも…

現実逃避しようと夜、City Centreのパブへ向かった。入店直前で気力が萎えて”やっぱいいや…”と入店すら敵わなかった。現実逃避をするにも必要最低限の気力が求められる。今の自分にはその気力さえない。TESCOで夕食を買ってうつむきながらホームステイ先に帰宅。家族の前では「どうしたの?」と心配されるのが面倒なのでソコソコの笑顔を作る。嗚呼、一刻も早く日本に帰りたくて仕方がないんだけれども… 受験浪人時代よりよっぽど辛いわ。仲間がおらず、たった一人で半年も戦い抜かねばならないのだから。

プラス思考を心掛ける。自分の身に降りかかる出来事すべてを楽しもうと懸命に勤める。…無理だ、現実があまりに悲惨すぎやしないだろうか。少しでも自分の努力次第で現状を変えられるなら希望はあるも、自分の力じゃどうしようもない出来事ばかりが起こるから辛さが募っていく一方。こんだけ不運が続くのならば自分の後輩に私のぶんまで沢山良い思いをしてもらいたい。少しでも後輩の役に立つことを願って自らの経験を日々記事に仕上げていく。

1 2 3 4 5 6 7

この記事が気に入ったら
フォローしてね!

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

カテゴリー

コメント

コメントする

CAPTCHA


目次