週刊オックスフォード最終回 不本意な形での帰国。この留学を自身の将来にどう活かすか【打倒・オックスフォード】

目次

不本意な形での帰国

『オックスフォードのラボでの実験態勢が整うのを待つ』という名目で昨年12/29からスタートした欧州旅行。少しでも宿泊費を抑えるため、一部屋に複数名で暮らす慣れない相部屋生活を中心に据えた。ところがコレが大失敗。旅行初日に体調不良者から風邪を移され発熱してしまった。衛生観念の無い他の旅行者の振る舞いを見て思い切り気分を害した。こんな生活をあと3か月も続けるだなんて到底無理だと思った。シングルルームに泊まれば不快な思いをしなくて済む。しかし、懐の寂しい私がシングルルームに泊まり続けるのは不可能。相部屋なら一泊2,000~3,000円程度。シングルルームなら一泊で最低でも5,000円。物価の高い西欧に行けば一泊で10,000円が吹き飛んでいく。

もしもオックスフォードのラボが真に帰るに値する場所なら、旅行中、シングルルームに泊まるのも念頭に置いたに違いない。それだけの価値を感じる場所なら宿泊費など全然惜しくない。絶対に帰りたくない。戻りたくないとさえ思っている場所だから「さて、どうしようか…」と困らされた。あれほど不快な思いをしたラボへ帰るだなんて、正直、吐き気を催すほど嫌。であれば私は何故、旅行でヒマ潰しをしているのだろう。耐えられないかもしれないほどの強い不快感まで味わい、私は果たして何がやりたいというのだろう。分からない。旅行は今の自分に相応しい行為なのか?果たしてそこに正義はあるのか?帰国を考えた方が良いのではないか?否、帰国以外に選択肢はあるのか…?

指導教員や留学を斡旋してくれた先生らと自身の留学の今後について相談。3月末に予定していた帰国を早め、1/17に帰ることに決めた。”旅行さえ満足に続けられないだなんて情けないな…”と不甲斐なさに悲しくなった。いったい自分は何なら出来るんだ、遊びさえ出来なかったら人間失格じゃないか、と。せめて本来帰国する予定の3月末までは外国で遊んで粘りたかった。あまりに体調が悪すぎてあと2か月半、粘れる余裕が無かったのだからどうしようもない。

1 2 3 4

この記事が気に入ったら
フォローしてね!

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

カテゴリー

コメント

コメントする

CAPTCHA


目次