【22日目・リア幸-80】10/23 (月)：リアル版・チーズはどこへ消えた？
チーズはどこへ消えた？
ホームステイ先の家の冷蔵庫へ自分の食材を収納している。肉に調味料、それにチーズなど併せて数点をキンキンに冷蔵保存。早朝にチーズを包丁で切って昼食分だけ拵える。ラップでくるんでバッグへ投げ入れ昼にパンにはさんで食べる形。チーズは私の大好物。札幌時代は毎食のようにご飯へどっさりと載せて食べていた。イギリスには色々な種類のチーズがスーパーに所狭しと並べられている。まさに天国。 (今週はどれにしようかなぁ…)と商品の前でじっくり悩むのが楽しい。
そんな大好きなチーズなのだが、今朝家の冷蔵庫を覗いたら忽然と姿を消していた。”アレッ？無いじゃん。おかしいな。昨日までまだ沢山あったのに…”と思わず首をかしげてしまう。冷蔵庫をくまなく探せど私のチーズは見つからない。某・自己啓発本の名作の如く「チーズはどこへ消えた？」と探し回る。そんな私の様子を見た大家のご婦人が「どうしたの？」と声を掛けてきた。「いや～、僕のチーズが無くて…」としょんぼりとした面持ちで応える。すると大家さん、「アレ貴方のだったの？昨日の夜、料理に使っちゃった♪」と最高のスマイルで衝撃的な返答を。「Oh, my god…」と言葉にならない返答でガッカリして部屋へ引き上げた。
家の冷蔵庫を使わせてもらっている以上、自分の分を食われた所で何ら文句を垂れられない。今後はラボの冷蔵庫に私の食材を保存するようにしよう…
大家さんから風邪が移って発熱
私の大切なチーズを食べた大家のご婦人、先週からひどく体調が悪そう。朝から晩まで”ゴホゴホ”と咳き込んでいて聞いているコッチまで辛くなる。先週の水曜から私の体調が悪くなった。大家さん、口も覆わずそこらじゅうで咳をして回るから、家中にウイルスが散布されてしまって私の体に取り込まれたのだろう。大家さんと仲良くなるためなるべく一緒に居たのも悪かった。距離が近ければ近いほど風邪を移されるリスクが高まるためだ。ただでさえ日本食を食べていないせいで私の免疫が落ちているのに、ソコへ来て風邪ウイルスを吸い込んじゃったらひとたまりもない、私まで風邪になるはず。
先週土曜あたりから大家さんと距離を取り始めた。風邪を移されないためやむを得ぬ処置を取った。行動を起こすのが遅かったのか、日曜夜に発熱し始めてしまった。月曜朝、もっと体調が悪くなり「風邪を引いたんだな」と悟る。家に居るともっと体調が悪くなりそうだから早朝7時に家を出る。寒いオックスフォードの朝の空気に頭が冷やされて非常に気持ちが良い。研究所へ着くころになると体調が元通りになっていた。おそらくあの家と自分の身体との相性が絶望的に悪いのだろうな。引っ越したくてもそう簡単には引っ越し先を見つけられないし。どうしよう。耐えるか、それとも新しい住処を探すか…
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