北大生は北海道でどのような扱いを受ける?北大八年目の大学院生が解説!

北大と国研で研究している化学系大学院生かめ (D2)です。学部一年次から博士二年次まで北大へ8年在籍しています。この8年は北大生としての特権をフル活用させてもらった時間でした。北大生であるが故に良い思いをしたことは数知れません。

この記事では、北大生の私が北海道でどのような扱いを受けてきたか解説します。

  • 北大への受験をお考えの方
  • 北大に何となく関心がある方

こうした方々にピッタリな内容なので、ぜひ最後までご覧いただければ幸いです。

かめ

それでは早速始めましょう!

目次

北海道の中では神

北大生は基本的に北海道では神様扱い。伊勢で日本の行く末を見守っていらっしゃる天照大御神と同等の処遇。マジで神。VIP待遇。我々に接する人の言葉遣いまで何となく穏やかで丁寧なものに。道端のおっちゃんやおばちゃんから『どこの学生なの?』と尋ねられ、「北大です」と答えるじゃないですか?次の瞬間、相手の目の色がガラリと変わり、『ま~、すごいねぇ!偉いんだねぇ~』と超秀才扱いに。正直、まんざらでもありません笑。少なくとも馬鹿にされるよりかは何億倍も気持ちが良いです^ ^

北海道の受験界隈で北大は東大や京大と同じ扱い。北大の偏差値が二校とどれだけ乖離していようが全くお構いなし。ほとんど同列。いや、人によっては北大の方が上だと仰る方も。北海道への誇りがそのように思わせるのか、もしくは本気でそのようにお考えなのか。確かに、北大の歴史は日本随一。札幌農学校を先祖とする北大は、1876年の開学以来、150年近い歴史を有します。国連の国連事務次長 [新渡戸稲造]だってノーベル賞受賞者 [鈴木章]だって輩出した。日本で唯一、オリンピックのマラソンコースにもなった。日本が世界に対して堂々と誇れる大学なのは間違いありません。

バイト:ほぼ落ちない。落ちる人は人間性に問題アリ

北海道の神様たる北大生はアルバイトの面接でほぼ落ちません。塾講師や飲食店、清掃作業員に農業補助など、ありとあらゆる業界から『よく来てくれたねぇ (*≧∀≦*) 』ともろ手を挙げて大歓迎されます。北大は北海道で最も頭の良い大学。そこに通う大学の学生は、一つ指示を出されたら即座に十を理解し雇用主を満足させてあげられます。雇う側としても、どうせ同額の給与を払うなら少しでも賢い学生を雇いたいじゃないですか?北大生は札幌の経済や労働市場を支える縁の下の力持ちなのです。よほど特殊な業界でない限り受かるはずのバイト面接で落ちる北大生は人間性に問題があります。もしも面接で不採用になったら敗因を真剣に分析して下さい。

私の所属する研究室では学習塾でバイトをしている人が多め。個別指導然り、集団授業然り、時給の高さから塾講師を選んで長く続けてきた人が多いみたい。中には飲食店でバイトをしている人も。調理に配達、皿洗いなど重労働でかなり大変のようです。私の場合、学部生のとき札幌競馬場の清掃バイトとスーパーの品だしバイトをしていました。北大ではなかなかお目に掛かれない個性的な方々と交流できて面白かったです。

就活:道内企業ならどこへでも行ける

バイトが受かりやすいのと同様、就活も内定を得やすい傾向が。事実、北大生なら道内のどの企業へも就職可能。家具のニトリ、お菓子のロイズ、インフラなら北電や北海道エアポート、メディアなら札幌のテレビ会社各社。”皆さんが行きたい所を選んでください”って感じ。書類を作って応募すれば一次選考突破はほぼ確実 (テレビ業界は分かりませんが…)。理系の場合、ニトリや北電やJR北海道には学校推薦枠が設けられています。どうしてもこれらの企業へ行きたい方は推薦を使ってサクッと内定を得られるでしょう。

ただ悲しいかな、北大生の6割以上は道外で就職する傾向が。もともと道外から北大へやってきた人が6~7割程度いるためです。道外から進学した人の中で卒業後も道内に留まる人はごく少数。北海道出身の北大生でさえ何割かは就職を機に道外へ出て行ってしまう。また、北大生なら道外の大企業を受けても苦労せずアッサリ内定を貰えます。北大生は賢く、関東や関西の名門校の学生と競ってもそれなりに良い勝負を演じられるのです。加えて、道内企業よりも道外企業の方が規模も景気も給与も良い。北大生だからといって道内での就職にこだわる人はそう多くは無いわけです。

【注意】良い扱いを受けるからといって過度に増長しないように

ここまで北大生が北海道で受ける扱いについて述べてきました。最後に自戒を込めて注意点を一つ記します。

北大生は北海道で手厚いもてなしを受けます。人にはとても良くしてもらえるし、バイトや就活の面接で落ちることも少ないでしょう。でも、北大は本州だと地方国立大学扱い。別格だなんてとんでもない。ごく普通の地方大学と同じような目で見られます。【北大=別格】の図式は北海道内のみで通用する図式。津軽海峡を挟んで南側では通用しない観念なのです。

我々は所詮「井の中の蛙」であると肝に銘じなければなりません。道民の厚遇につい気持ち良くなってしまって偉そうに振舞ったらOUT。井戸の外 [本州]には化け物がうじゃうじゃいる。天才的に頭の切れる人間や破壊的な芸術性の持ち主がうごめいている。我々北大生は”井の中の蛙”を自覚し、井戸の中の心地良さを満喫しつつ、絶え間ない努力を積み重ねなければいけません。現状に満足せず、向上心を抱き続けて鍛錬すれば素晴らしい四年間を過ごせるでしょう。

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