研究室生活春夏秋冬vol.34 M2・12月 発表者ツール無しでプレゼン実施!京都に留学の打ち合わせへ

こんにちは。札幌と筑波で蓄電池材料研究を行う工学系大学院生のかめ (M2)です。

研究室生活春夏秋冬M2・12月編は、日常のちょっとした出来事に関してです。

かめ

それでは早速始めましょう!

目次

初旬:発表者ツール無しでプレゼンができるようになった!

初旬、研究室のゼミで後期の中間報告がありました。

その際、新しい試みとして原稿を見ずプレゼンすることに挑戦してみたのです。

これまでは対面/オンラインの別に関わらず、すべて発表者ツールのノートに原稿を書き込み、それを読み上げる形でプレゼンしておりました。

しかし、それだと非常に『見てくれ』が悪いし、聴衆からも (アイツ、ずっと原稿読んでて全然こっち見てくれないじゃん)とネガティブな感情を抱かれてしまいます。

加えて、2月に控えていた修論発表会では手に持ったレーザーポインターでプレゼンを進めねばならず、そこでは発表者ツールのノートなんて見ている余裕がありません。

今後のプレゼンの機会に備え、失敗しても問題ない”ゼミ”という場で原稿を見ないプレゼンにチャレンジしました。

実際に発表してみた所、案外問題なくこなせました。

プレゼン経験値蓄積のおかげで原稿を読むのと同じぐらいのスムーズさで言葉を紡ぎ出すことができましたし、原稿を読まなければ聴衆の顔を見ながら話せるため相手の理解度を確かめながらプレゼンできるという大きなメリットにも気付かされました。

さすがにぶっつけ本番ではプレゼンできず、5日前から毎日2回(早朝と夕方)、家でちゃんと発表できるかどうか確認する手間を要しました。

原稿棒読みプレゼンではそうした面倒なステップが不要なのでおそらくコチラの方が楽なのですが、

かめ

多少面倒臭くても発表練習をして原稿を見ずプレゼンをした方が相手によく伝わるなぁ…

と感じましたし、(今後も原稿を見ずプレゼンする練習を積み重ねていこう!)と決意しました。

私、小・中学生の頃にクラスメートから集団でいじめられていた影響なのか、人前に立つとすごく緊張しちゃって言葉を出せなくなるんですよね。

自分が何を言ってもいじめっ子に難癖をつけられ、殴られたり服を破られたりされていたので、何か変なことを言おうものなら「お前何言ってんだっ!」と怒鳴られる未来を勝手に頭に描き、怒鳴られるのが怖くてつい委縮してしまって人前に立つのが怖かったのです。

だから今まで、人前でプレゼンするときは人の存在を忘れるべく、PCの画面だけを見て(怖くないよ, 大丈夫だよ…)と自分に言い聞かせながらプレゼンを進めておりました。

そうでもしないと恐ろしさで逃げ出したくなっていたでしょうから、自身のメンタルを守るために原稿を読みながらプレゼンしていたのです。

しかし、たしかM1の12月だったか、”勉強すればするほど理論武装できて己のメンタルが守れるじゃないか”と不意に天から啓示が降ってきたんです。

もし仮に「おまえ何言ってんだ!」と怒鳴られたとしても、私が正しい知識を有していれば「あぁ?こう言ってんだよ!」と理論的に怒鳴り返すことができるのです。

人前に立つのが怖いのなら、人前に立つのが怖くなくなるほど大量の知識を身につければいい。

上のような悟りを開いて以来、隙を見ては電気化学の専門書を毎日貪るように読み始めました。

勉強の成果は如実に出て、M1の3月に出た学会ではオンライン発表ながら、質疑応答の際に声を震わせず堂々と応対できました。

M2に入って初めて対面形式でのゼミに挑んだ時も、目の前に座る十何人もの研究室メンバーからの質問をテキパキと処理していけました。

自主勉強により理論武装の鎧がみるみるうちに分厚くなり、私を貫こうとする『恐怖』という槍がめり込みもしなくなっていました。

その後も古典文学の素読により滑らかに発声する練習をしたり、呼吸法の研究をして瞬時に落ち着きを得られる方法を探ったりした結果、ついにM2の12月、原稿を見ずプレゼンできるまでに自身を成長させられたのでした。

生まれつきプレゼンが得意な人ってそうそう多くありませんから、最初は原稿を読みながらでもいいので”プレゼンの場を多く経験すること”が大切じゃないかと思います。経験値が蓄積されると自ずと原稿なしでもプレゼンできるようになりますし、焦らずゆっくりスキルを高めていけば研究室配属時には想像もできなかったレベルにまで到達できると思います。

中旬:ゼミとゼミの間に沖縄で100kmマラソンを完走した

自分の中間報告を終えた週の金曜に札幌から那覇まで飛行機で飛び、日曜(12/18)に沖縄本島南部を走る100kmのマラソン大会へ出場してきました。

フィニッシュタイムは9時間1分17秒。目標の9時間切りまであと77秒というめちゃくちゃ惜しい結果でした。

沖縄の海沿いを走りながら、

かめ

どう考えても研究より100km走る方が絶対楽だと思うんだよな…笑

と散々ぼやいでおりました。

100kmマラソンは100km走り切ればちゃんとゴールできるのに対し、研究は論文がリジェクトされた時など、ゴールポストが次々と後ろにずらされていく場合が往々にしてあるからです。

反対に、{100kmすら走り切れなくては、研究でゴール(論文のアクセプト)まで辿り着けるわけがない}とも考えました。

マラソンよりハードな活動を日々営んでいたおかげで100kmが本当に楽に感じられました。

このレースの体験記は私が運営する別ブログに記しました。

下のリンクから飛べますので、宜しければ体験記の方もご覧いただければと思います⇩

下旬:海外留学先を紹介して下さる方と京都でがっつりミーティングした

下旬、指導教員と京都へ行き、私の博士在学中の長期留学先を斡旋して下さる方(F先生)と京料理屋さんでミーティングしました。

F先生とは留学先での研究内容や博士修了後のキャリアなど大学関連のお話をし、その後は私の推薦状を書くにあたって必要となる過去の課外活動や人柄に関して質問していただきました。

私自身からも「ヨーロッパでは国別でアカデミアの雰囲気って違うんですか?」や「F先生はどうして大学教員になろうと思ったのですか?」など、聞きたいことをたくさん質問させてもらいました。

合わせて3時間ぐらい喋ったでしょうか?とにかくものすごく濃密な時間でした。

私、海外なんて小さい頃のグアム旅行でぐらいしか行ったことがありませんから、海外で暮らす具体的なイメージを全然思い浮かべられないんです。

博士号取得後、海外で働くことも選択肢に入れられるように在学中ながら留学することに決めたので、ココで実際に海外生活を経験してみて”自分に海外が合うのか否か”からゆっくり検討してみたいなと思いました。

不思議なもので、高三の時、京大に落ちたにもかかわらず、研究室配属後は京大の関係者にばかりお世話になっている形です。

指導教員や国研の共同研究者さん、そして今回お会いしたF先生は全て京大出身の方々です。

これだけ京大の関係者に取り囲まれていれば、もはや京大生よりちゃんと京大スタイルの教育を受けられているような感じさえします。

「あの時不合格になって良かった」などとは口が裂けても言えませんが、こんなご縁を掴めたのも現役時に京大だけを見据えてひたむきに突っ走ってきたおかげなのかなと思いました。

次回予告

研究室生活春夏秋冬M2・12月編はコレで以上となります。

次回、M2・1月編では

  • 修士論文を3日で作った
  • JASSO第一種奨学金の返済免除申請

これら2つの内容でお送りします。

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