こんにちは。札幌と筑波で蓄電池材料研究を行う工学系大学院生のかめ (M2)です。
研究室生活春夏秋冬M2・11月編は、10週間のつくば滞在と初めての現地での学会発表に関してです。
それでは早速始めましょう!
9月中旬~11月下旬:10週間のつくば滞在
9/19から11/26まで10週間、つくばへ実験出張に行きました。
諸事情につき来年度は国研への出入りが不可となるため、この10週間の出張中にM2後期とD1一年分の計1.5年分のデータを集めなくちゃなりませんでした。
もし集められなかった場合、D1で論文を書けず、博士課程を3年間で修了するのが難しくなってしまいます。
我が専攻の場合、博士課程在学中に三報の論文 (うち二報は筆頭著者&フルペーパー)を出さねばならず、M2の後期から修了要件を満たす一報目の論文を書き始めなくちゃ間に合わないというわけです。
だから相当なプレッシャーを抱いてつくば入りしたわけですが、既にそうした緊張感に慣れてしまったためか、普段と変わらぬ落ち着いた手つきで実験を進められました。
むしろ、プレッシャーがうまく力に変わり、実験を頑張るモチベーションとして自分を突き動かしてくれました。
当初企画していた実験内容は第8週目に終了し、第9&第10週目はボーナスタイムとして予定外の実験をいくつかこなしておきました。
こうした遊び心が新しい研究のタネとなるものです。閃いたと同時に手を動かし、博士課程在学中にやってみたい研究案もいくつか思い浮かんできました。
なお、ボーナスタイム期間中、博士修了要件を満たす一報目の論文の日本語原稿を仕上げました。
それを国研の共同研究者さんに見せ、翌月から原稿を英語化する運びとなりました。
11月初旬:福岡で初めての現地学会発表
つくば滞在期間中、現地での学会発表を初体験しました。
今回の開催場所は福岡県。博多駅から徒歩30分で着く超好立地の会場でした。
昨年この学会で講演した際、質疑応答で密かに憧れていた研究者のDさんから「すごく面白い研究でした^^」と研究を褒めていただき、それがあまりに嬉しくて(またあの人に褒めてもらいたいな…)との思いを胸にこの一年間頑張ってきました。
初めての現地講演のため非常に緊張しましたが、発表時間(15min)/質疑応答時間(4min)ともに難なく潜り抜けられました。
今回の講演でもDさんから質問をいただきました。
かなり本質的かつ盲点を突いた質問のため少したじろいでしまったものの、正気を失わず落ち着くことで相手が納得する回答ができました。
講演の夜、私と国研の共同研究者さんと指導教員の3人で天神のもつ鍋屋さんへ行きました。
お腹がはちきれんばかりにモツを食べ、
あぁ、現地講演って楽しいなぁ…
と一人回想に耽っていました。
本学会参加最大のサプライズは、M1の3月に内定をいただいた中小企業の方とバッタリお会いしたことになります。
企業の方も”まさかかめくんがが参加しているなんて!”とまるで予想外だったらしく、お会いした際、「すごい偶然ですね~」と互いに驚いたことを大変よく覚えています。
企業の方は私の講演を聞いて下さっただけではなく、学会期間最終日のお昼に私を近くのお寿司屋さんまで連れて行って下さりました。
面接から時間が経てば経つほどこの企業がどんどん好きになります。このご縁をいつまでも大切にし、末永くお付き合いしたいものですね。
次回予告
研究室生活春夏秋冬M2・11月編はコレで以上となります。
次回、M2・12月編では
- 発表者ツール無しでプレゼンができるようになった!
- ゼミとゼミの間に沖縄で100kmマラソンを完走した
- 海外留学先を紹介して下さる方と京都でがっつりミーティング
これら3つの内容でお送りします。
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