北大と国研で研究していた化学系大学院生のかめです。博士課程を一年短縮して早期修了しました。
北大近郊には学生御用達のお店がたくさんあります。安くてお腹いっぱいになれる店。こじんまりとしていて恋人との密会にピッタリなお店。個性的なレストランが盛りだくさん。レストラン巡りが趣味の方も飽きないでしょう。
私は広島出身の理系男子大学院生。趣味はマラソン。自己ベストは2時間42分。毎朝20kmほど走って1,200kcal消費します。おかげで日中は常に空腹。どれだけ食べてもランニングで消費されて失われる以上、効率的にカロリーを摂取し続けることを至上命題に掲げているのです。
カロリー摂取にピッタリなのがお好み焼き。中でも麵の入ったクラシカルなお好み焼きは素晴らしいカロリー源。北大周辺にはいくつかお好み焼き屋があります。私が最も気に入っているのが「南路屋(なんじや)」。北18条駅から徒歩5分のところにある、北大生に大人気なレストランです。
この記事では、私が札幌で一番好きなお好み焼き屋「南路屋」をご紹介します。広島県出身の私も認める美味しさ。北大生や札幌市民にぜひ一度ご賞味いただきたいです。

それでは早速始めましょう!
超ボリューミーなお好み焼き!サイズは四種類から選択可能


南路屋のお好み焼きはとにかく大きい。ひとつで翌日の昼まで何も食べられなくなるほどの破滅的ボリュームを誇ります。食べても食べても減りません。鉄板の下からお好み焼きを追加しているのではないかと疑ってしまうぐらい。大食漢にピッタリなお店です。アメフト部や恵迪寮の学生がよくこのお店を訪れています。
南路屋ではお好み焼きサイズを四種類から選べます。普通 (ひと玉)、大盛 (ふた玉)、ジャンボ前 (三玉)、そしてジャンボ (四玉)から選べるのです。体育会系学生ならジャンボが適量。胃袋が小さめな自分はジャンボ前を食べます。女性なら普通サイズでも十分。よほどお腹が空いているときに限って大盛でも良いかもしれません。
美味すぎて横転してしまいそうになる。飲めるマヨネーズが印象的


南路屋には二種類のお好み焼きがあります。麺の入った正道なお好み焼きと、麺の入っていない小麦爆弾風の関西お好み焼き。
奇妙なことに、南路屋のおっちゃんは、麺の入った本道のお好み焼きを広島”風”と呼んでいらっしゃいます。何だか変ですね。どこが「風」なのだか。他のお好み焼き屋で広島「風」といわれたら激おこぷんぷん丸になってしまうでしょう。幟に「広島”風”お好み焼きやってます!」と書かれたお店には死んでも入りません。屋台で広島”風”と謳っているお店には雪玉を投げつけたくなるぐらい。広島県民を刺激しないで下さい。うちらはお好み焼きのことだけにゃあせせろーしい(うるさい)けんね。
世界で唯一、広島『風』のそしりを甘んじて受けられるレストランがあります。それがここ南路屋。ここでだけは広島『風』だ何だと言われても食べに行ってしまう。それぐらいここのお好み焼きは美味いです。あまりに美味すぎてアザラシのようにゴロゴロ横転してしまうほど。
いったい何がそんなに美味しいのか。麺とお肉とキャベツのコンビネーションもそう。ソースもそう(オタフクソースではないけれども)。お好み焼きに載せられている水菜も美味しい。真に旨さを際立たせている要素は別にあります。南路屋のお好み焼きを輝かせてれくれるのはマヨネーズです。卵の上に屹立する白い巨塔が美味しさを倍加させているのでしょう。
市販されている普通のマヨネーズならばそこまで騒ぎ立てません。南路屋のマヨネーズはね、ゴクゴク飲めるんです。信じられないほどまろやかでコクがあります。こんなマヨネーズ、他にはありませんよ。マヨネーズだけでも飲みに行く価値があるでしょう。おっちゃん、マヨネーズだけ単品で売ってくれないかしら。
南路屋のマヨネーズには、隠し味でリンゴ酢が入っています。コレがお好み焼きと相性抜群なんです。お好み焼きをひと切れ食べるたびにドバっとかける。まるでマヨネーズだけ飲んでいるんじゃないかというほどのすごい勢いで消費していける。南路屋の大好きなポイントは、マヨネーズが足りなくなったら途中で足してくれる所。マスターが鉄板越しに「マヨネーズいる?」と声をかけてくれます。「はい (*≧∀≦*) 」 と答えたらスプーンでドバっと白い巨塔を復活させてくれるのです。食事中は遠慮なくマヨネーズを使ってください。足らなくなっても大丈夫。マスターがすぐに補充してくださりますから。
気さくなマスター
南路屋はおっちゃんが一人で経営しています。店内の座席は15~20席程度。壁と天井に常連客のメッセージがびっしりと書かれた、地域に愛された大人気店。
南路屋のマスターは気さく。顔も声も菩薩のように和やか。レストランへ一人で入るのは勇気がいるかもしれません。大丈夫。安心して下さい。優しいマスターが「いらっしゃい♪」と迎え入れてくれます。
平日は16時から21時ごろまで、土日は11時半から22時までやっています。一番空いているのは開店直後。昼食を抜き、お腹を空かせてから向かってください。16時半ごろ行くのがオススメ。おっちゃんも人間です。仕込みでちょっと疲れています。せめて30分ほど休ませてあげましょう。開店直後のゴタゴタが落ち着いたころ入店すれば喜ばれますよ。お客さんが少ない時間帯はマスターの方から話しかけてくれます。仲が良くなったら面白いです。私の場合は、全国を旅してまわったエピソードを聞かせて貰えて楽しかったですね。
南路屋はワンオペ営業。ピークタイムの18時から19時は、四方から注文されたお好み焼きを何個も同時に焼いていらっしゃるでしょう。20時を過ぎたらおっちゃんもヘロヘロ。南路屋は、材料がなくなるか、おっちゃんが疲れた時点で閉店します。もしも南路屋でお好み焼きを食べたければ、なるべく早めに足を運ぶのがオススメです。
南路屋アクセス
南路屋は地下鉄南北線の北18条駅から徒歩3分のところにあります。大通からひとつ外れの静かな場所にあるお店です。
なお、水曜は定休日。営業日でもときどき休みになっています。お店の公式SNSをご確認のうえで足を運んでください。
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