【人生が変わる】大学生のうちにフルマラソンを完走すべき3つの理由

突然ですが、皆さんに聞きたいことがあります。大学生活の思い出として、何を残したいですか? サークル、バイト、恋愛、旅行。ありがとうございます。どれも素晴らしいと思います。

ここで私から一つ提案させてください。フルマラソンの完走です。皆さんにはこれから42.195km走りぬいていただきます。

「フルマラソンって正気か?」と思った方、その反応は極めて正常です。正気じゃないんですよ、フルマラソンって。自分の足だけを動力源にして42.195kmも移動しようというのですから、冷静に考えたら走ろうとは思いません。

しかし、だからこそ走る価値があるんです。大学という、人生で最も自由に時間を使える贅沢な期間を活かして、ぜひ一度だけでいいのでフルマラソンを完走してみてほしい。人生がちょっとだけ、いや、結構変わります。

今回は、大学卒業までにフルマラソンを完走すべき3つの理由を、ランナーの私が実体験を交えてお伝えします。

かめ

それでは早速始めましょう!

目次

ゴールした瞬間、人生が変わるから

皆さんのご想像通り、フルマラソンは過酷な競技。自分の足で42.195kmも走ろうというのですから、ちょっとどうかしています。普段の生活で42kmといったら、札幌駅から小樽駅くらいの距離ですよ。快速エアポートで30分もかかるあの距離を、わざわざ自分の足で3時間も4時間もかけて走る。どう考えても非合理的です。義務教育からやり直した方がいいのではないでしょうか。

練習をせずにフルマラソンに臨んだ場合、20km地点からもう辛くなります。あと半分もあるのかと絶望しながら、足を引きずってフィニッシュを目指す羽目になるでしょう。道端の応援してくれている人たちの「頑張れー!」が、もはや「まだ走ってんの笑?」に聞こえてくるレベル。

では、ちゃんと練習すれば楽勝かというと、そんな甘い話でもありません。30kmを過ぎたあたりからエネルギーが枯渇して、足が確実に痛くなってきます。体内のグリコーゲンが底をつく、いわゆる30kmの壁というヤツです。もうやめたい。なんでエントリーしたんだろう。あのときの自分をぶん殴りたい。こんなことを呟きながら、それでもフィニッシュだけを考えて前に進むしかありません。

不思議なことに、ある地点から辛さがふっと和らいでくるんです。いわゆるランナーズハイというやつですね。体は限界をとっくに超えているはずなのに、脳内麻薬が大放出され、なぜか楽になってくる。さっきまでリタイアしようかなと思っていた人間が、急にニコニコし始める。終盤はむしろペースが上がって、沿道の応援に手を振りながら、笑顔でゴールを駆け抜けることすらあります。

ゴールしてから歩んできた道のりを振り返ると、こんな長い距離をよく走り抜いたなという達成感が全身に広がります。辛くても投げ出さなかった経験が、ものすごく大きな自信になる。普段から「自分なんて」が口癖になっている方でも、フルマラソンを完走すれば不思議とポジティブになれますよ。42.195kmを自力で走り切った人間が、レポートの締め切りや就活の面接ごときでくよくよするわけがありませんから。セルフイメージが根底からひっくり返る感覚は、ほかのどんな体験でもなかなか味わえません。

ちなみに、私はB2の11月に初めてのフルマラソンに挑み、3時間10分で完走しました。それ以来、性格がかなり前向きになり、走ることが楽しくなりすぎた結果、練習に時間を割きすぎて、走りすぎて彼女にフラれました。マラソンは確かに人生を変えてくれますが、変わる方向までは保証してくれません。走力と引き換えに何か大切なものを失う懸念があります。皆さんは私のような悲劇を起こさぬよう、どうか生活のバランスを保ってください。

運動習慣が培われるから

フルマラソンにエントリーした人の10人中9人は、おそらく練習を始めます。さすがに42kmを何の準備もなしに走り切れるとは思わないでしょう。まあ、体力には自信あるしと思っている体育会系の方でも、42.195kmという数字を前にすれば、多少は焦るはず。完走するには、それなりの準備が要ります。ここで覚える漠然とした危機感が、我々を練習に駆り立てるのです。

練習は少しずつ距離を伸ばしていくのが基本です。最初は3km、次は5km、慣れてきたら10kmと段階を踏んでいきましょう。3kmなんて走ったらすぐ終わりますから、「あれ、意外といけるな」という小さな成功体験を積み上げていくことが大事です。

初心者の方であれば、練習で21km走れるようになっていれば十分だと思います。本番はアドレナリンと沿道の応援が背中を押してくれて、練習以上の力が出るものです。4時間切りのように節目となるタイムを狙いたい方は、一度30km走をやっておくと精神的な余裕が生まれるでしょう。30km走を一度行うと、身体の耐久性がぐんと上がり、エネルギータンクも大きくなります。練習で追い込んだ経験が、本番での支えになってくれるんですよね。

こうしてマラソンに向けて定期的に練習を重ねていると、いつの間にか運動が生活の一部になっています。最初は義務感で渋々走り出したのに、気づいたらもう、走らないと落ち着かない体に変わっている。週に3回走らないとソワソワするようになったら、もう立派なランナーです。おめでとうございます。大会が終わっても習慣だけは残り続けるので、次の大会にもエントリーしたくなります。こうなったらもう沼です。ランナー沼、泥沼?

学生にゃん

まだ若いから、運動しなくても大丈夫でしょ笑
健康健康って、おじいさんじゃないんだから

そこのあなた、油断は禁物ですよ。学年が上がるにつれ、運動している人としていない人の間で、見た目にじわじわと差が出てきますから。運動している人は溌溂として爽やかな雰囲気を保っています。運動していない人は、なんだかこう、全体的にギトッとしてくるんです。顔がテカり、腹回りはたるみ、階段を上がったときには息切れします。両者の差は、歳を重ねるほど残酷なまでに広がっていきます。

いつまでも爽やかで清潔感のある自分でいたい方は、フルマラソンへの挑戦を機に運動習慣を手に入れてみてください。ジムの会費を払って幽霊会員になるよりも、大会にエントリーしてしまう方がよっぽど効果的です。お金を払った以上、走らざるを得なくなりますから。

完走経験が話のネタになるから

皆さんの周りに、フルマラソンを完走したことがある人はどれくらいいるでしょうか。おそらく、ほとんどいないはずです。

意外かもしれませんが、大学の陸上部ですら主戦場は10kmやハーフマラソンです。あの箱根駅伝もひと区間は約20km。彼らがフルマラソンを走るのは、卒業前の記念レースで一度か二度ある程度で、部員全員が当たり前に走っているわけではありません。まして一般の方ともなれば、フルマラソンなんて走ったことがない人が大半でしょう。それどころか、「フルマラソンって何キロ?」と聞いてくる人すらいます。義務教育からやり直していただきたいです。

そんな中、皆さんがフルマラソンを完走すれば、フルマラソンフィニッシャーという希少ステータスが手に入ります。RPGでいえばレアな称号を獲得したようなものでしょうか。おめでとうございます。

完走に向けてコツコツ練習を重ねたエピソードは話のネタになります。本番で30km過ぎに足が限界を迎えて「なんで俺は今ここにいるんだ」と哲学的な問いを抱えながら走った記憶は笑い話になるはず。ゴール直後に感極まって泣きそうになった経験は、ランナー同士のつながりを作るうえで潤滑油となるでしょう。マラソンを通じて得られる体験は、どれもこれも、飲み会やら就活やら、あらゆる場面で使える鉄板ネタになってくれるのです

私も大学に居たころ、そして会社員になってからも、誰かと初めて話をするときにはまずマラソンの話から入るようにしていました。マラソン話は本当に鉄板中の鉄板です。絶対に滑りませんし、相手も「えっ、フルマラソン走ったことあるんですか!?」と食いついてきてくれます。

飲み会の自己紹介で「趣味は読書です」と言うのと、「フルマラソン走ったことあります」と言うのでは、相手のリアクションが天と地ほど違います。読書が悪いわけでは決してないし、実際に読書もしているのですが、マラソンと読書とではインパクトの深度が違いすぎるんですよね。読書に対するリアクションが「へぇー」だとすると、フルマラソン完走に対するリアクションは「おぇっ」です。吐いていますね。

フルマラソン完走経験は、就活の面接でガクチカとして語れます。こういうタフな経験は、会社の役員面接で大いに盛り上がりますよ。初対面の人との会話で場を盛り上げることも。マラソン熱が昂じて話が止まらなくなったら相手に引かれるので注意してください。自分も何度かやらかしています。

フルマラソンで物足りなければ、ウルトラマラソンにチャレンジ!

世の中には恵まれたスタミナの持ち主がいます。100mを10秒で走れるスプリンターがいるのと同じように、ほんの少しの練習であっけなくフルマラソンを走り切ってしまう人が存在するのです。才能というのは残酷であり、同時にありがたいものですね。

実は、私も恵まれた側の人間でした。初めてのフルマラソンで足が痛くなったのは35kmを過ぎてからで、疲労を感じたとき「もう早くレースを終えてしまいたいな」とやけくそになってペースを急加速し、そのままの勢いでフィニッシュしてしまいました。前半21kmより後半21kmの方が2分ぐらい速かったのです。走り終えて率直に思ったのは、フルマラソンって、意外と大したことないな、ということ。何の参考にもならず恐縮ですが、嘘をついても仕方がないので正直に書いておきます。

そんなスタミナ異常者の皆さんには、フルマラソンのさらに先に広がる世界へとご案内します。

フルマラソン以上の距離を走る競技をウルトラマラソンと呼びます。名前からしてもう普通じゃない感じがしますよね。なんだか、怖い。

ウルトラマラソンは100kmがスタンダードで、毎月のように全国各地で大会が開催されています。100kmと聞いてピンとこない方のために言い換えると、フルマラソンを2回走って、さらに16km追加した距離です。書いている自分でもちょっとよく分かりません。さらに上を目指す猛者たちのために、富士山やモンブランの周りを一周する100マイルレース(約160km)や、日本海から太平洋まで日本アルプスを縦断する500kmレースなんていうものも存在します。ここまでくると、マラソンというより、冒険、あるいは修行かもしれません。

フルマラソンが余裕だった私でも、さすがに100kmは完走するだけで手いっぱいでした。B2のときに10時間19分、M2で9時間1分と、2回走って「もういいや」と引退しました。

100kmにもなってくると、スタミナだけではどうにもならない世界になってきます。エネルギーは60kmで確実に底を尽き、ラスト40kmは気合いで走る。やめたい↔頑張るの単振動を何千回も繰り返し、ようやく待ちに待ったフィニッシュ。ゴールした直後は「もう二度と走るか」と思うのですが、足が癒えて日常生活に支障をきたさなくなるころには、「また走っちゃおうかな♪」と思うのです。ラーメン二郎と一緒ですよ。

スタミナに自信がある方は、ぜひウルトラマラソンの世界に足を踏み入れてみてください。フルマラソンのゴールは、もしかしたらただのスタートラインだったと気づく日が来るかもしれません。

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