週刊オックスフォード§3 ホームステイが本格開始!初めてのパブ入店に受入研究者との議論も…

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【19日目・リア幸10】10/20 (金):受け入れ研究者とディスカッション!実験に必要な試料を注文しようとするも…

受入研究者とのディスカッション

学生と受入研究者の居室がバスで20分も離れている。北大のように気軽に先生の部屋に足を運んで密接な意思疎通を図るのが困難。加えて教授、超忙しそう。大学での講義に学部生とのチュートリアル (一対一の指導) 、論文執筆に特許の出願など、日本の研究者が暇そうに見えるほど常に慌ただしく動いていらっしゃる。在籍者が3人しか居ない研究室の先生が何故そんなに忙しいのだろう…?ちょっとよく分からない、足を踏み入れてはいけない大人の事情がひょっとしたらあるのかもしれない。

渡航翌日から17日ぶりに受入研究者とお話ができた。9月、10月と2回連続でリジェクトされた論文を見てもらい、

  • 記述を修正できそうな箇所
  • オックスフォードで行えそうな追加実験

これら2つを提案していただいた。「何でこの内容の論文がリジェクトされたのかよく分からない。狂ってるだろ…」と愕然とされた。トップ研究者にそこまで言って貰えて少しだけ鼻高々だった。

リジェクトされた要因としては、論文著者に日本の研究者の名前しか載っていなかったのが挙げられる。ビッグジャーナルに論文を掲載するにはネームバリューが不足している、と。要は欧米人にナメられているのだ。研究者の世界は欧米人以外に排他的。欧米人とコネが無ければ一流雑誌への掲載すら叶わない。私が以前、ACS (アメリカ化学会)のビッグジャーナルにアクセプトされたのは偶然。普通はこうしてリジェクトされて厳しい現実を思い知る。オックスフォードの研究者の名前が論文に載ればアクセプトされるだろうな。ネームバリューが如何に大事か思い知らされる毎日。

実験に必要な試料は学生が発注するの…?!

オックスフォードでやる研究が具体的に定まり展望が少し開けてきた。あとは安全講習さえ受けられれば直ちに実験を開始することができる… ん?「実験に必要な材料は自分で発注してね♪」ってマジで言っているのかい?もしかして自腹?「いやいや、ラボのお金で払うよ」と。流石にそうだよな、ホッとしたわ。

実験試料の発注なんて今まで自分でやった経験がない。北大では秘書さんや指導教員に、筑波では国研の共同研究者さんにやっていただいていたもの。ラボの先輩博士学生に相談して試料発注のやり方を教えてもらった。4つ頼まねばならない試料のうち3つは何とか発注できそう (到着まで2週間もかかるらしいが…)。残りひとつが難関だった。オックスフォード大の全提携業者のサイトを覗けど取り扱っていなさそう。日本ではどこのメーカーも基本的に取り扱っているサンプル。イギリスには無いのか。こりゃ困ったな。一体どうしたらいいんだ… 最大手の化学薬品メーカーに「コレ欲しいんですが…」と相談メールを送って終了。返信は果たしていつもらえるのかな。一か月後とかいうオチじゃなけりゃ良いなと心から願っている。

日本で当たり前だった研究環境がイギリスでは全く当たり前じゃない。イギリスの方が遥かに酷い。それとも日本が恵まれているのか。日本も研究者の待遇を向上させればイギリスを簡単に越せると思う。オックスフォードの研究所へ行くたび (何でこんな奴らに負けるのか信じられんわ)といっつも強く思わされる。財務省の妨害さえなければ日本は今ごろ世界一の研究大国だった。日本の足を引っ張っているのは外患よりも内憂であろう。

国内旅行業務取扱管理者試験に合格!

9/3 (日)に受験した国家試験の合格発表があった。結果は合格。コレでようやく自分も旅行業のプロを堂々と名乗れるように^ ^

この試験、実は昨年も受験した。全3科目のうち2科目で合格点を越えたものの、残り1科目で2点足らずに不合格を喫した因縁の試験。”あと2点”を上回るために一年の浪人を経て再受験。『地球の歩き方』という分厚い旅行ガイドブックを買って毎日読み込んだり、試験半年前に対策テキストを購入して法律関係の事項を覚え込んだ。二回目の受験では手ごたえ十分。自己採点でも合格点オーバー。マークミスさえしていなかったら確実に合格している成績だった。ネット掲示板に自分の番号を見つけて「あぁ、良かった…」と安堵した。

次はコレよりもうワンランク上の総合旅行業務取扱管理者の受験を来年に予定。気が変われば宅建士、英検一級、もしくは日商簿記一級の合格でも目指してみようかな。

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