【31日目・リア幸40】11/1 (水):プラス思考
何となく続いていた慢性的な不幸状態を一変させる本と出会った。喜多川泰さんの『運転者』という作品。
この本で一番勉強になったのは「プラス思考」についてである。プラス思考というと”悪いことが起きた後に無理して出来事をプラスにとらえる”思考だと今まで思っていたが、この本を読み、従来の私の認識が全く間違っていたと気づかされた。本当のプラス思考とは【何が起きてもプラスに変えてやるぞ!】と意気込む能動的な姿勢のことだ。ハプニングが起き、気分が落ち込んでから心を立て直すのではなく、いつでも立て直せる用意をしたうえでドンと構えて座っていることだ。
オックスフォード到着以来、思い出したくもない惨憺たる出来事に遭い続けてきたように思う。
- 初週に泊まった宿に大きなクモの巣が張ってあったり部屋のカギが閉まらなかったり
- 訪問した研究室で1か月間も実験をさせてもらえなかったり (今でも実験に取り掛かれる目途は立っていない)
- 滞在しているホストファミリーの咳払いの頻度が多すぎて頭がおかしくなったり
と、悲劇に遭うたび気分が下がって何もする気が起こらなくなった。毎日毎日 (帰りたい…)と願っていた。まだ一か月さえ経っていないにもかかわらず、留学の残り期間をアプリで数え始めたぐらいである。『運転者』を読んで以来、”よくもまぁこんなに沢山ネガティヴなイベントが起き続けたなぁ…笑”と不遇を逆に面白がってやることに。オックスフォードに留学生は数多く居るけど、、流石にこれほど多頻度で悲惨な目に遭った人はさほど多くはないはずなのだ。神様、仏様。本当にありがとう。おかげでブログに記せるネタが次々とストックされていく^ ^。もっとハプニングを寄こして欲しい。今の自分なら如何なる出来事もプラスに変えられる気がするからさ。
マイナスの出来事をプラスに捉える。たとえ嫌な思いをしたとしても、 (コレでむしろ良かったんじゃないか?)と開き直ってみる。リア幸に付く”ー”を逆符号の”+”へと即座に変換。プラスな時間が増えるに越したことはないからひたすら変換を続ける。プラスのイベントはプラスにしか捉えない。”どんな風にプラスなのか?”などと難しく考えず無条件でプラスに。そうしたら身の回りで起きる出来事が運命のいたずらのように思えてくる。「神様、ほんと意地悪だなぁ…笑」と、女神・アマテラスによる様々な所業が何だか可愛らしく映って見える。人生を楽しむ最大の秘訣は”能動的”なプラス思考にあるのかもしれない。気分が滅入ってからプラスに変えようとする”受動的”なプラス思考でなく、ハナから不運を想定しておき「絶対にプラスにするぞ!」と腕まくりをして待ち構える感じ。
笑顔も幸せを呼び込んでくれる。【笑う門には福来る】、コレは本当にそうだと思う。笑っていつでも上機嫌でいたら運気の変わった瞬間が分かる。”あっ、何だかノッてきたぞ♪”と怒涛の勢いで人生が変わる。
私が過去に同様の経験をしたのが中三で臨んだ岐阜国体。広島県の代表選手として馬術競技で優勝を目論んでいたころ。夏休み、国体優勝を目指してハードな練習をした。最初は (何でこんなにしんどい練習をせなアカンねん…)と辛くて堪らなった。俯いていても仕方がない。苦境を苦笑いで笑い飛ばすことに。「あー、ホンマ辛いわぁ。ま、しゃーないわな^ ^」と無理にでも笑って辛さを誤魔化す。やがて練習が楽しくなってきた。面白くなると集中力が上がる。集中できると練習の質が高まる。必然的に上手くなる。信じられない勢いで次々とスキルを身につけ、気が付いたら10月、首から金メダルを下げて満面の笑みで表彰台の一番高い所に立っていた。
よし、これからはいつでも笑うぞ。最低でも真顔。苦しい顔は決して作らぬ。プラス思考との掛け合わせで365日・24時間いつでも幸福な状態を作り出す。せっかくの留学、楽しまなくちゃ損。思い通りにならない逆境も笑い飛ばして楽しんでやろう。日本に帰ったら思う存分エネルギーを爆発させて研究を進める。世界を「あっ!」と言わせるような破壊的インパクトのある研究をしてみせるから。
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