留学前にやっておくべき英語の事前準備4選 ~やっておけばよかった後悔も添えて~

こんにちは!札幌と筑波で蓄電池材料研究をしている北大工学系大学院生のかめ (D1)です。2023年10月2日から翌年3月30日まで英国・オックスフォード大学へ長期私費留学しています。

日本と違い、海外に行けば外国語を使わねばなりません。旅行ならともなく留学では必須。大学との事務手続きや宿の確保も全て外国語で行う必要が。大抵の国では英語が通じる。よって、英語さえちゃんと勉強しておけば留学生活を営むことは可能。とはいえ、何の事前準備もなしに行ってもなかなか話せません。そこでこの記事では、留学前にやっておくべき英語の事前準備について述べます。

かめ

それでは早速始めましょう!

【前提条件】当方、英検準一級と英検一級の中間レベルの英語力を有しています。”この程度の英語力の私が行った事前準備”ということで読み進めて下さい

目次

スピーキング:英文を毎日30分音読する。瞬間英作文をステージ3まで完璧にこなしておく

留学生活で特に困るのがおそらくスピーキングではないでしょうか?日本語ならば言いたいことを自在に話せるにもかかわらず、英語で喋るとなったら途端にたどたどしくなって上手く伝えられない。私自身、オックスフォードで何度も悔しくてもどかしい経験をしました。(自分、こんな簡単なことさえ言えないのかよ…)と絶望させられました。オックスフォードの小学生が隣で自在に英語を操っている。”自分はこの子らよりも英語力が低い”という厳しい現実を突きつけられ戦慄。

留学前にやっておいて良かったなぁと思うのは音読。毎朝30分、2年間洋書を音読し続けたおかげで英語を口から発することに抵抗がなくなったのです。発音も少しは良くなったかな?典型的な片言ジャパニーズイングリッシュからは脱せられた気が。

また、簡単な英語を即座に組み立てる瞬間英作文のトレーニングも威力抜群だった。さすがに瞬発力はネイティヴスピーカーには劣るものの、日常会話や十分な背景知識を有する話題については即座に言葉を紡げるように。私の場合、大学の学部時代に瞬間英作文トレーニングをやり込みました。ステージ1 (中学生レベル)、ステージ2 (高校生レベル)、そしてステージ3 (上限なし)と一つずつ完璧にこなしていきました。このトレーニングをやったおかげか、脳内に英語の産生回路がいつの間にか構築されたのです。数年前に作った英語回路がこのたびのイギリス留学で役立った形。

やっておけば良かったなぁと後悔しているのはヒト相手の英会話練習。本と向き合ってブツブツ練習するのとは上達度合いが全然違う。ヒトと向き合えば緊張する。”話さなきゃ、話さなきゃ💦”と焦ってくる。言葉が思い通りに出て来なくなる。日本語でさえもうまく出て来ないことがあるのだから英語なら猶更。英会話練習をやっておけばもう少し堂々と英語を話せたのかも。”現地でネイティヴ相手に練習すればいいじゃないか”と決めつけず事前練習しておきゃ良かった。

リスニング:CNNかBBCを毎日30分集中して聴く

留学中は周りから聞こえるすべての言葉が日本語ではなく英語になります。誰かに何かを話して返ってくる言葉は当然ながら英語ばかり。現地民の話す英語は早くてなかなか聞き取られない。スピードへ慣れるまでには少なく見積もっても1か月。言葉の切れ目やイントネーションなど、人により話し方に癖があるのもリスニングを難しくしている要素。誰か特定の人とのコミュニケーションだけで済むなら割とすぐに適応できるのに、複数人と同時に話すとなったらたちまち聞き取られなくなります。

英語の処理速度を少しでも渡航前に高めておくため、一日30分、YouTubeでニュース番組を視聴するのがオススメです。アメリカへ行くならCNNかFox、イギリスへ行くならBBC、その他の国へ渡航するなら発音がより近い方を。コレ、やっておいてすごく良かった。毎日懲りずにイギリス人の話すボソボソとした英語を聴き続けたら少しだけ聴き取られるようになったからです。耳を慣らしておくのとおかないのとでは渡航後の生活がまるで違うはず。英語の勉強をしつつも時事ネタの勉強になるニュース視聴、留学生活で好スタートを切るためやって損はありません。

なお、YouTube動画を視聴する際、聞き流すのではなく集中して聴くようにしましょう。慣れてくるまでは”ひと言たりとも聞き漏らして堪るものか”と集中力を最大限高めて耳に入れるべし。一時期流行った『スピードラーニング』なる聞き流し学習は効果が薄い。確かに英語には慣れるんだけれども英語の理解力向上にはほぼ役立たない。耳が馴染んできたらリラックスして視聴してもOK。聴けば聴くほど英語耳ができ、当地での生活が楽になります。

リーディング:好きなことについて英語で調べ、英語の文献を抵抗なく読めるようにしておく

昨今のAIの進化のおかげでリーディング力が低くても英語文献を読めるように。難しい英語でもDeepLやChatGPTが自然な日本語に翻訳してくれます。しかし、AIも未だ完璧ではありません。所々に不自然な箇所があったり、そもそも一文丸ごと訳さずすっぽかしてチグハグな翻訳文を生成したりする。本当に大事な書類はAIを使わず読まなきゃいけない。AI全盛期の今になってもリーディング力の大切さは変わらないのです

英語の文献を抵抗感なく読めるようになっておく必要があります。「英語アレルギー」とか言っていられない。読めなかったら最悪、死ぬから。抵抗感を薄めるために、自分の好きなことや趣味などについて英語で調べてみるのがオススメ。好きな対象には興味が湧くので抵抗少なく英語を読めるはず。私の場合、趣味でやっているランニングの練習法を英語で調べる所からスタート。英語の多読への障壁を取っ払ったうえで留学へ行って正解でした。オックスフォードでは英語の勉強を兼ね、現地の本屋で購入したハリーポッターの原著を毎日読んでいます。難しいけどすごく面白いですし読み応えのある教材です^ ^

かめ

オックスフォードではハリーポッターのロケ地巡りを楽しんでいます。施設の説明書きに目を通す際にもリーディング力が役立つわけです(*≧∀≦*)

ライティング:AIの作る文章に違和感を持てる『眼』を育てておく

リーディング力と同様に、ライティング力もAIがほとんどカバーしてくれる時代。打ち込む日本語文さえ正確ならばほぼ正確な英語が自動で生成されるのです。Google翻訳やDeepLの英語には若干たどたどしさが残っています。しかしChatGPTは「イギリス英語にして」とか「e-mail風の口調にして」とかいった風に表現を自在に調整可能。人間が英文をゼロから作る時代は終わってしまったのではないかというほど。ネット上で外国人とコミュニケーションを図る障壁は以前よりケタ違いに下がりました。

AIも完璧ではありません。痒い所に手が届かない場合が時々あるから困ります。AIの生成文章に違和感を持てる『眼』が必要になります。ライティング力というよりかはリーディング力の高さが不可欠になってくるワケ。

最後に

留学前にやっておくべき英語の事前準備はコレで以上。

英語を話せると海外生活が途端に楽しくなってきます。色々な人とのコミュニケーションは留学を彩るスパイスになるので、本記事でご紹介した様々な対策を施したうえで渡航なさって下さい。

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