週刊オックスフォード§7 バター大戦争に終止符。安全講習のお知らせキタ━(゚∀゚)━!!『1ポンド192円』の衝撃

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【46日目・リア幸50】11/16 (木):Amazon UKの商品を返品

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”10秒に一度”という多頻度のホストマザーの咳払いに早朝からイライラさせられた。息をするたび咳払いしている。そろそろ病院に行ってくれよ… ウチの研究室の年配な助教も痰の絡んだ咳をよくしていらっしゃる。だが、さすがにここまで多頻度ではないから今の家よりかはイライラさせられない。不快な音を何度も聞かされたら息ができぬほど胸が苦しくなる。時々心臓の脈がピタッと止まって”死ぬ…!!”と幾らかスリリングな思いも味わうことに。慣れようと思っても不可能である。高2で病気を発症して以来、不快な音に慣れられないままもうすぐ10年が経とうとしている。

我慢しても無駄なので06:30、早々に家を出発。ラボへ行くバスの出発は07:35なのでまだ随分と時間が残されている。どうやって時間をすり潰そうか。…そうだ、Amazon UKで頼んだ商品を一つ返品しなくちゃいけないのだった。返品するのはスニーカー。届いたシューズが注文したものよりなんと2cmもサイズが大きく、さすがに自分には合わなかったので返品することに決めたワケだ。ちょうどバス乗り場の近くに返品を受け付けてくれるオフィスがある。商品を箱に詰め、バター戦争でも大活躍した透明なビニール袋で包む。”返品手続き開始ボタン”を押す。発行されたQRコードを持ってお店に突撃だ。

Google Mapsで確認したお店の住所まで箱を抱えて歩いて向かう。07:00に到着。こんな早い時間から営業してくれているだなんて本当に有難い。店員に「返品したいんやけど。QRコードはコレね♪」とスマホの画面を提示。すると店員さん、「コレじゃあ返品できないねぇ…」と難しい顔で何やらおっしゃる。最近始めた洋書の音読のおかげで何を言っているか聴き取れた。「マジで?!Amazon UKからはこのQRコードが送られてきたんやで?!」と発狂寸前でさらに質問。テニスのラリーのように延々と続く果て無き質疑の応酬。問答の末、別のタイプのQRコードを発行してみてようやく店のコードリーダーが読み取ってくれた。私も店員さんも顔が一気にほころんだ。「ホンマにありがと!発送よろしくおねがいするわ (*≧∀≦*)」と後を任せてバス乗り場へと向かった…

日本でAmazonへ商品を返品するときこのような面倒に悩まされたことがない。分かりにくいなぁ。どうして何種類もQRコードを発行できるような仕様なのだろう。意外とイギリスも非効率なのだな。全てが合理化された国だと思っていたけど、どうやら決してそうじゃないみたい。人のバターを勝手にむしゃむしゃ食べる超一流大生もいるぐらいである。この国で日本の常識は一切通用しないと思った方がいい。さっさと通念を捨て去らなければ。紳士の国・イギリスと呼ばれているが、”紳士”の意味すらゼロから再定義し直すべきである。

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