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【61日目・リア幸65】12/1 (金)：Wise、お前はなんてヤツだ…
デビットカード『Wise』の残高がそろそろ尽きそうになってきた。渡航前に100万円入れておいたのに、あともう12万円しか残っていない。決して無駄遣いしたわけじゃない。ホームステイ先の家主にお金を送るのに使ったり、オックスフォード大学へ在籍料を支払うために残高から拠出したりしただけ。これら2つだけで月に27万円もの出費。それが3か月分積み重なったらあっという間に80万越え。イギリスの高い物価、そして破滅的な円安のせいである。ただでさえ日本より全てが1.5倍程度高く、190円/￡の円安ときちゃえば飛ぶようにお金が消えて行く。しかも円安はまだ加速している。そろそろ円高に戻ってくれんかね。円の消えること粉吹雪の如く、無情にお金が毟り取られること禿げゆくおっちゃんの毛髪の如し…
渡英前、Wiseへは北海道銀行 (道銀)の自分の口座を使って資金を振り込んだ。イギリスに北海道銀行の支店はない。よって、私が道銀のATMを使ってお金を振り込むのは不可能。そういえばWiseを契約した時、最初に入れた3万円はクレジットカードから支払った記憶が。今回もクレカから支払えないかな… 無理なの？詰んだやん。終わりでーす笑！終わりだ、終わり。
…現実逃避も程々にしておかなくちゃ。差し迫った残高不足へどうにか対処する必要がある。今月のクレカの利用可能枠がまたしても無くなりそうになってきた。デビットカードを使えるようにしておかなくっちゃ生活に差し支える。このままでは12月分のオックスフォード大学の在籍料￡767 (14.5万円) を支払えない。別にハナクソフォードへは一円も支払いたくはないが、ココでお金を踏み倒せば日本人の信用問題、さらには日英同盟にも響く可能性があるので嫌でも支払わざるをえない。
クレカの利用枠の拡大は困難。申請してから拡大されるまでに審査で1か月程度かかるらしい。私は1か月後、オックスフォードには居ない予定だ。ヨーロッパ放浪中に枠が拡張されても何ら嬉しくない。デビットカードへの資金チャージしか在籍料支払いの術はないようだ。でもどうしたらWiseへお金をチャージすることができるだろうか…？
仕方がない。最終兵器・母親を使おう。母にWiseの口座番号を教えてチャージしてもらうより他にない。こんなピンチもあろうかと、親と自分の共通名義のゆうちょ銀行へ何十万円か入れておいたのだ。ソチラのお金を使って私のデビットカードへ入金してもらおう。母にLINEで緊急事態宣言を発令。「ヤバい。すぐにお金を入れてくれ」とオレオレ詐欺まがいのメッセージを送信。既読が付くも、何時間か返信が来ない。念のため「オレオレ詐欺じゃないからね！」と口座の残高を送る。するとすぐ、「分かった。明日 (12/1)朝入金しとくね」と返信が来た。どうやら疑われていたらしい。大変遺憾である。
翌朝2時半時に起床した。母からお金を送金した旨のメッセージに叩き起こされた。7万円送ってくれたようだ。ありがたや～、ありがたや～。Wiseのアプリを開いてみると、何故か1円たりとも残高が増えていない。…おかしい。Wiseはほぼリアルタイムで残高の上下動を検知するはずなのに、びた一文も増えていないなんて一体何が起こっているんだ。Wiseからメールが来ていたようだ。開いて見ると、「入金はされたものの、あなたの名義の口座から送金されたわけじゃないので残高にはチャージされません」とのこと。母は私の口座ではなく、母自身の口座からお金を送ってしまったみたいである。こりゃまずい、75万円が消えてしまう！事態は消えた年金問題より深刻。さすがに”75万円無くなった”とあらば母も激おこぷんぷん丸になる。
起床直後にドッと大量の冷や汗をかき、吐き気で気持ち悪くなってきた頃に追加でメールが送られてきた。返金の案内だ。アプリから75万円の返金措置を施せるみたい。あぁ、良かった。とりあえず最悪の事態は免れられた。母に「ワシの口座からお金を送り直して」と心苦しいながらの追加注文。「分かった」と応じていただき1時間後、”送ったよ”とLINEでメッセージがあった。今度はちゃんとお金が入っている。あぁ、良かった。本当に良かった。「ありがとう。緊急事態宣言解除」と返事してひと騒動を終えた。
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