週刊オックスフォード§9 ハエとの日英代理戦争!WiseとWasabiでひと悶着

目次
  • 【57日目・リア幸60】11/27 (月):ハエとの大戦争が勃発
  • 【58日目・リア幸50】11/28 (火):お酢でおびき寄せて一匹撃破!
  • 【59日目・リア幸45】11/29 (水):ハエにラボの制空権を握られる
  • 【60日目・リア幸70】11/30 (木):超音波撃退機でラボの制空権を取り戻す
  • 【61日目・リア幸50】12/1 (金):Wise、お前はなんてヤツだ…
  • 【62日目・リア幸70】12/2 (土):人の誰一人居ないラボで作業に集中できる幸せを噛みしめる
  • 【63日目・リア幸60】12/3 (日):Wasabiのカレーを買ったら詐欺だった

【62日目・リア幸70】12/2 (土):人の誰一人居ないラボで作業に集中できる幸せを噛みしめる

-4℃の凍てつく外気を切り裂きラボへと歩いて向かった。人が誰も居ない部屋にて作業できるのは大変幸せ。人から発せられる音に関してストレスフリーなのが良い。平日にたまったストレスを週末の2日間に思う存分発散できる。同じ空間へ私以外に一人でも居れば、鼻をすすられるリスクを懸念していつもビクビク怯えなくちゃならぬ。疲れるったりゃありゃしない。えげつない消耗度合いに毎日ヘロヘロにさせられている。

日本に居た頃はたとえ消耗してもランニングで培った圧倒的な体力のおかげで問題が生じなかった。体力がほぼ無限なので、ちょっと体力が削られた所で減少割合は所詮微弱だからだ。イギリスに渡って困っているのが日に日に体力が落ちていること。かれこれ2か月も走っていない。練習で培われた”無限”の体力が”有限”のものにまで落ち込んでいる。すると、音による体力の減少を顕著に感じ取るようになってしまう。10000あったものから80差し引いても9920、減少幅は0.08割な反面、100から80を引けば残量は20、減少幅は8割に及ぶ。消耗率が2ケタも上がると心身に齟齬をきたすようになる。瞼の震え、全身の蕁麻疹、果ては時々心臓の脈が飛ぶ不整脈まで生じた。喀血していないだけまだマシ。ストレスで不整脈になったのは流石に初めての経験だったけれども。

イギリスで非常に厄介なのが、人間同士が”集まって”何かをするのを大変好む点。パーティーやパブでの会話、そして愚痴に華を咲かせるなど、とにかく人が群れを形成して常に何かを話している。日本は「群れを好む集団主義」とまことしやかに喧伝されている。だが、日本人よりイギリス人の方が遥かに群れているようだ。むしろ、一人で過ごす人間をどこか可哀そうな目で見てさえいる印象。こっちからすれば余計なお節介。(群れていなくちゃ行動できないのか苦笑)と逆に哀れに思えてくる。

人の発する音が怖いのだから放っておいてくれた方が助かる。ヘタに会話に巻き込まれたら、鼻をすする音を至近距離で食らって心停止してしまうかも。仮にイギリスで生まれ育っていたら音に悩まされて地獄だっただろうな。その点、日本はまだマシかもしれない。一人で居ても何も言われず、一人で居られる空間が至る所に設けられているから。日本はやっぱり最高の国だ。あぁ、早く帰りたいな。日の没する国・イギリスから日出ずる国・我らが日本国へ!ヨーロッパ放浪なんてせずにさっさと帰国してしまおうかしら… いや、せっかくの機会を逃す法はない。ココで放浪せずにいったいいつ放浪するってんだ。

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