外資系企業への就職を検討していた時に考えたこと

こんにちは!札幌と筑波で電池材料研究をしている北大化学系大学院生かめ (D2)です。D1の1月中旬より就活を始め、それからおよそ1か月間で広島の某大企業に内定しました。

就職するのは内資系企業。応募先を選ぶ際、外資系企業も選択肢の一つには入っていました。しかし、最終的に外資系へは応募しさえしなかったのです。この記事では、外資系企業への就職を検討していたとき考えていたことを記します。

かめ

それでは早速始めましょう!

目次

国立大学から外資系企業へ行くと、日本の富の流出に加担しているようで罪悪感を覚える

私は学部一年次以来、札幌市北区にある北海道大学に所属しております。北大は日本の国立大学。日本国民が政府に支払った税金で運営されている。北大の学生は国民の税金を使って学んでいる訳です。講義、図書館、生協にトイレなど、ありとあらゆる設備やサービスは全て血税で賄われております。日本国民が出血大サービスで学生にお金を惜しみなく出資して下さるのは、学生に将来の日本国を担ってもらうため。つまり、日本の基幹人材として育ってもらうため。産学官どの分野で働くことになるにせよ、各分野で各々が主導的な役割を果たして国を良い方向に導いて貰いたい…という願いが込められています。

B1からD2まで8年もの間、北大にお世話になりました。北大卒業後、国が私へ投資した8年分の教育資源に見合う活躍をせねばなりません。少なくとも何らかの形で日本国に恩返ししなければならない。見返りゼロで日本を見捨てて海外へ飛び出してしまうのは不義理。外資系企業へ行くのも同じ。国立大学から外資系企業へ行ったら日本の為にならないじゃないですか外資系企業で懸命に働けば働くほど日本の富が海外へ流出してしまいます。外資が日本に納める法人税など微々たるもの。日本の足しにはなりません。

国民の血税を使って学んだのに外資系企業へ行ってしまったら、日本のさらなる貧困化へ自ら片棒を担ぎに行っているようで罪悪感を覚えます。あと、外国のために働くのは嫌です。育ててもらった日本のために働ける内資系企業が良いと思いました。

簡単にクビを切られるのは嫌だなぁ…

外資系企業に対して抱いている勝手なイメージとして、『すぐクビを切られる』『本社の意向で部署ごと吹っ飛んで無くなる』というモノがあります。内資系企業と比べてポジションがあまりにも流動的なのではないか、という印象。当然、必ずしも全ての外資系企業でポンポン首を切られることはないでしょう。簡単に首を切りまくっていたらナンボ首があっても足りませんから。よほど使えないお荷物従業員が会社から容赦なく切り捨てられる程度かもしれない。実態はあまりよく分かりませんが、会社員としての身分が侵されざる聖域ではない点だけは紛れもない事実。

私個人の意見として、会社では腰を落ち着けて安心感を持って勤務したいです。「明日クビになるかもしれない。怖いなぁ…」という緊張感に絶え間なく晒されるよりも、「よっぽどやらかさなきゃクビにはならねぇから、思い切ってチャレンジしてみよう!」ぐらいの前向きな気持ちで働いていきたい。いずれは転職するかもしれません。何か新しい挑戦をしたくなったとき、今の会社じゃ難しそうなら別の会社に活躍の場を求める可能性も。転職だって”自ら定めた”タイミングでもって始めたい。会社に解雇されたから職探しする…というのではなく、自分が思い立ったタイミングで職探しをやれたら嬉しいのです。

外資系企業よりも内資系企業の方が職業基盤が安定しているように感じました。首になる心配をせずに安心して仕事に集中できる点はプラスです^ ^

仕事だけのドライな繋がりは寂しい

私の場合、職場の人間関係には仕事以外のものをも期待しています。仕事に関しては言うに及ばず、趣味のこと、くだらない世間話、応援している野球/サッカーチームのことなど色々な話をしたいのです。先輩社員には恋愛相談を持ち掛けたい。「彼女欲しいんですよ~」「合コンやりませんか~?」と失われた女子との接点を求めて先輩の人脈にベッタリ頼りたい。雑談は人生を彩るエッセンス。適度な雑談が人生を楽しくしてくれます。全くのゼロ、あるいはごく僅かでは、人生がまるで仏道修業のようになって寂しいんです。寂しいのは大学生活まででもう十分。これ以上は勘弁して下さい。会社に入ったら俗世的な生活に切り替えて人生を楽しみたいのだから。

勝手なイメージとして、外資系企業では仕事と私生活とをドライに切り分けて考える方が多い印象。仕事を定時までにサッサと切り上げ、アフター5は家族とのんびり過ごす方が多そう。できるだけ残業時間を抑えるべく、就業時間中の雑談は控えめなのではないでしょうか?仕事以外の話をするのは難しそう。仕事オンリーの味気ない生活が待っていそうで何だか物足らなかったのです。内資系へ行けば外資系よりかはウェットな付き合いを期待できると思います。雑談しすぎて仕事が捗らず、雑談のせいで残業することもあるかもしれません。でも、幸せならそれでOKです。それぐらい関係がウェットな方が有難い。残業必至な状態で如何に効率を上げて残業ゼロで切り抜けられるかが腕の見せ所。

高給&激務よりは薄給&まったりの方がいい

正直、給料はそんなにたくさん必要ありません。今でさえ学振特別研究員として貰っている月20万円の給与で十分やっていけていますし、今後少しだけ生活レベルを上げるとしても月30万円あれば十分です。年収1,000万円なんて望まない。せいぜい700~800万円もあれば十分。お金を貰いすぎてて使い道に困る。私にお金を渡した所で株式投資に回されるのが関の山。

高給のために激務へ挑むぐらいだったら、給与はさほど高くなかろうともまったりとした生活を選びます。給与が高いけど激務の外資より、給与が低いけど忙しくない内資の方が良い。内資の方がより人間的な生活を営めそう。激務で体を壊した経験のある私には外資よりも内資のスタイルの方が合っていそうです。

最後に

外資系企業への就職を検討していた時に考えていたことは以上。外資就活についてお考えの皆さんの参考になれば幸いです。

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