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- 【74日目・リア幸20】12/14 (木)：寝たふり死んだふり聞こえないふり大々々々々作戦
- 【75日目・リア幸20】12/15 (金)：続・寝たふり死んだふり聞こえないふり大々々々々作戦
- 【76日目・リア幸40】12/16 (土)：オックスフォード・ユナイテッド
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【75日目・リア幸20】12/15 (金)：続・寝たふり死んだふり聞こえないふり大々々々々作戦
【昨日の続き】お昼。お手製サンドイッチを食べ、居室のソファで少しうたた寝をしていた。目を覚ましたのはドアの打撃音で。彼女、研究所のフロントで借りた臨時カードキーを居室に忘れて出てしまったらしい。一体何のためのスペアキーだ笑。Ph.D.を持っているのだろう。少しは頭を使って欲しいものだ。あー、入れなくて可哀そうに (棒)。で、どうして欲しいんですか？…えっ、扉を開けてくれって？一体どうして昼寝中の私に扉を開けねばならぬ義務が？ノックの音など聞こえましぇーん。一瞬だけ開けた瞼を閉じて再度心地良い昼寝モードへ。ノックは打撃へ、そして金切り声に。…キーキーキーキーうるさいんだよ！！外でやってくれ。あっ、外で叫んでいるのか笑
普通に開けてやるのも癪に障る。彼女、人の手を煩わせておいて私へ「ありがとう」のひと言さえ言わない。『おはよ～！』(←アンタの顔なんか見たくもないわ) とか『鍵を忘れちゃってぇ～』(←知るかボケ笑)とかいった風に有耶無耶に誤魔化してしまう。こういう人間は大嫌いである。吾輩が猫なら鼻面へ猫パンチをお見舞いした所だ。キーキー騒ぎ続けられ頭がジンジン痛くなってきた。我慢大会は私の負けだ。さぁ、入れよ。おい、あ り が と うは…？ 彼女の耳をつんざく超音波攻撃により頭が酷く痛んできた。デスクに戻ってうつぶせになり寝る。少し吐き気までもよおしてきた。大丈夫か、自分？たかがチャイナ人一匹に負けて伸びちゃってお前、どうするんだよ。
1時間ほど寝たころだろうか。超音波を発する出目金の彼女が『ねぇ、ちょっと手伝ってくれない？』と言い出した。どうせまた碌な目に遭わされない。聞こえなかったフリをしてスルー。『ねぇねぇ』と声が大きくなる。知らん。一人でやっといてくれ。体を丸めて防御態勢をとる。上着のポケットから簡易耳栓を取り出し彼女へバレぬようにして装着。『ちょっと、聴いてる？！』と怒鳴り声がした。寝ている人間を怒鳴り声で叩き起こして自身の手伝いをさせるだなんて狂気。もしも耳栓を付けていなけりゃ鼓膜が破れてしまっていただろう。あぁ、良かった。耳栓を付けておいて。こういうことがあるから耳栓を手放せないんだよな。
普段ならコレで引き下がってくれる。今日はいつもと様子が違う。なんと彼女、立ち上がるや否や、私を揺さぶり眠気を覚ましにかかったのだ。ほんと、冗談もいい加減にしろよ。こっちはアンタのせいで痛んだ頭を治すためぐっすり寝ていたんだぞ？！こうなったらもう徹底抗戦だ。寝たふり死んだふり聞こえないふり大々々々々作戦を発令。幽体離脱で肉体から魂を抜く。一時的な仮死状態を作って天井から彼女の物理的攻撃を高みの見物だ。そうとも知らずに彼女は私の体を揺さぶり続けてくる。しつこいな。そうベタベタ触るな。こっちはペットじゃないんだぞ。出目金に触られてもちっとも嬉しくないんだからさ。永野芽郁さんや黒島結菜さんのような可愛い女性に起こされるなら嬉しい。こんな出目金のようなチャイナ人女に起こされたってちっとも嬉しくはない。
彼女の猛攻撃に1分ほど耐えた。息を止め、脈をも止め、彼女に私が生きているサインを送らぬよう注意して堪えた。『もう、仕方ないわね…』と居室からドタドタ出て行った。私に手伝わさせるのを諦め、一人で寂しく作業する決心を固めたようだ。そうだ、その意気だ。いいぞ。そのまま独り立ちするんだ👍 居室から出て行く彼女を薄目で見送る。作戦、終了。吾輩側の大勝利である。たまには私も勝っておかないと日-中間のパワーバランスが釣り合わなくなってしまうものな。パワー全開で攻めてくる相手にはしなやかさでもって応対すべし。人生の貴重な教訓を与えてくれた彼女には感謝している。吾輩の安眠をもう二度と妨げないでいてくれるのを願う。
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