研究室生活春夏秋冬vol.40 D1・6月 大学祭を堪能。平穏な日々の価値を再認識

4年ぶりに大学祭の雰囲気を味わう

B3以来、4年ぶりに北大の大学祭の雰囲気を味わった。コロナ禍で3年間の開催中止を経て、昨年はつくば出張と重なり参加できなかった。金土日とメインストリートは活気に満ち溢れ、通りを歩くだけで元気をもらえた。若者からこの喜びを3年も奪った医学界の責任は重い。

学祭初日の夕方、広島県人会のお好み焼きを購入。かつてB1・B2では「作る側」として参加し、今回は「買う側」として並んだ。500円という価格はB1の頃から変わらない。3日間で数十万円から百万円の売り上げを記録し、県人会の飲み会資金となる。私の時代は、打ち上げで回転寿司を貸し切り、全員で600皿を平らげ20万円を超える伝説を残した。

内部にいた経験から原価を知っているが、自作の方が遥かに経済的だ。しかし、県人会への感謝を込めて、募金の気持ちで500円を支払った。メインストリートを歩きながら、新たな研究構想も浮かんできた。残りの博士課程期間での実現可能性を見極め、国研着任後の課題か後輩への継承か、熟考している。

新しいスマートフォンが届いた

5年来のiPhone7との別れを告げた。満充電で2時間しか保たない電池寿命がついに限界を迎えた。これまでのDocomoは月額9,000円と高額で、1GB未満の通信量との不釣り合いが目立った。大手キャリアから格安サービスへの移行を決意した。

当初は楽天モバイルに注目したが、事業継続への不安が浮上。9月以降のオックスフォード留学中のサービス停止リスクは看過できない。そこでKDDI傘下のUQ mobileを選択。auと同等の通信品質が魅力だ。最新型は扱っていないため、iPhoneSE3を選んだ。iPhone7より軽快な動作と美しい写真撮影に満足している。できる限り長期の使用を心がけたい。

オックスフォード大学からの連絡

1ヶ月半の音信不通を経て、オックスフォード大学から連絡が届いた。留学生受け入れ手続きの複雑さが遅延の原因だった。受け入れ研究者のMさんからパスポートコピーと研究計画の提出を求められ、即座に対応した。

最大の懸念だった音信不通は解消されたが、新たな不安も生まれている。9月下旬からの留学開始が本当に実現するのか。滞在先はどうなるのか。Mさんからの返答が得られず、依然として不安は残る。

42回目の成分献血

不安を振り払うように成分献血へ向かった。42回目の献血は、6年間で初心者から中堅へとレベルアップした証だ。血小板が充足していたため血漿採取のみとなり、少し物足りない気持ちが残った。血漿は長期保存が可能だが、血小板は4日しか保存できない。備蓄の難しさを考えると血小板も採取して欲しかった。帰り際に口にしたパンの濃厚なチーズの味わいだけが、この日の慰めとなった。

国民健康保険料の納付額は

区役所からの国民健康保険料通知に一瞬戸惑った。月額19,500円の文字に意識が飛びかけたが、よく見ると年間額だった。年間19,500円、月々2,000円程度の引き落としなら許容範囲だ。大学入学から6年間で病院受診は1回のみ。保険料が無駄になる可能性は高いが、万が一の備えとして必要な支出だ。

平穏な日々

2週間ほど、特別なイベントのない日々が続いた。室蘭でのポスター発表が決まり、Amazon Prime Videoで「ハナミズキ」を見て号泣した以外は、穏やかな時間が流れた。研究室配属直前のB3春休み以来の心の解放感を味わった。

ストレスから解放された心が、新たな学習意欲を呼び起こした。現在の研究に活かせる流体力学の勉強を始めた。必要に迫られた学習は窮屈だが、主体的な学びには自由がある。束の間の休息を静かに謳歌した。

三報目の執筆を開始

私の性格は「何もしない」状態に耐えられない。指導教員からは「鰯みたいだ」と揶揄されるが、普段から鰯缶を食べている身には的確な表現かもしれない。

月末から博士課程3本目となる論文執筆を開始した。現有の研究成果とオックスフォード留学での知見を融合させ、壮大な論文を目指す。この論文の完成は、博士課程早期修了の鍵を握る。論文の骨格は既に見えている。オックスフォードでのデータ蓄積が、論文の質を決定づけるだろう。海外の一流誌への投稿を視野に入れながら、執筆を進めていく。

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