こんにちは。札幌と筑波で蓄電池材料研究を行う工学系大学院生のかめ (M2)です。
研究室生活春夏秋冬シリーズの十一作目は、B4・1月の帰省と学会発表をめぐるアレコレについてです。
それでは早速始めましょう!
年末年始:暖かい広島へ正月帰省
札幌の冬は超寒い。最高気温が平気で氷点下を割ってくるし、晴れ間が少なく風が強いので体感気温も低くなります。
”そんな中で年を越すなど耐えられない”ということで、年末年始は広島に帰って暖かい日差しを浴びました。
寒い所へずっといると、無意識に眉間にしわが寄るほど力が入ってしまいます。
だから頭が終始緊張状態になっており、広島空港に降り立ち空気を吸った途端、筋肉が弛緩した影響なのか、脳へドワーっと血液が流れて変な力みが無くなっていくのを感じられました。
広島ではおせち料理やお雑煮など、美味しいものをたくさん食べさせてもらいました。
普段はサバ缶と玄米とキャベツしか食べていないので、久々に調理されたものを口に含んで体が驚いておりました笑。
今年からコロナ騒動の影響により親戚一同で集まることができなくなって少しもの悲しい思いをしたものの、例年以上に家族との団らんを楽しめたから全く問題ありませんでした。
御馳走でたっぷりと栄養を摂り、心身ともにリフレッシュして凍てつく大地に戻りました。
中旬:どさくさに紛れて学会参加。初めての対外発表でやらかした…!!!
1月中旬、自身初の学会発表に挑みました。
出ようと思って出たわけではなく、気が付いたら出る運びになっていて、
しゃ~ないなぁ、やるか…
としぶしぶ腰を上げて参加した形になります。
研究室生活では望まない学会参加がなんだか多いように感じられます(私の研究室だけですか??)。
私的には学会って”出たい人が出るもの”、”実験データが揃って発表できる題材がある人が出るもの”だと思っているのですけれども、アカデミアの先生方はどうも私と異なる意見を持っておられるようであります。
最初は発表を渋っていた私ですが、”プレゼン経験を積む良い機会だ”と発想を切り替えてからは少しだけ乗り気になってきました。
プレゼンスキルを上達させるにはたくさん発表するしかありません。だから如何なる機会でも逃さず活かし、自身の糧とせねばなりません。
初めての学会に向け、一生懸命プレゼン資料を作りました。
発表に使うスライドが表紙込みで8スライド。質疑応答で使う補足スライドは、全方位からの質問に答えられるよう30枚近く作りました。
そして迎えた学会本番。
オンラインでの実施だったので発表者ツールに表示させた原稿を見ながらプレゼンでき、おかげで自分だけがしゃべるプレゼンパートは滞りなく進められました。
しかし、その後の3分程度の質疑応答タイムで躓きました。なんと、私の使用している実験装置を手作りした経験のある専門家さんから質問され、聞いたことのない言葉がポンポン飛び出してきて何が何だか分からなくなってしまいました。
「○○についてはどうお考えですか?」と聞かれているのに私はその”○○”というワードの意味を知らず、「すみません、○○とは何のことでしょうか…?」と逆に質問を返してしまう有様でした。
初めての学会発表はほろ苦い記憶で終わりました。
しかも、質問して下さった装置の専門家の方が同じ研究棟にいらっしゃる准教授だったので、(今後顔を合わせたときが気まずいなぁ…)とビクビクして研究室を行き帰りせねばならなくなってしまいました。
下旬:卒論発表練習
私の所属する研究室では、学会や学位審査会などの前に発表練習が行われます。
そこで色々と指摘を受け、反省を踏まえてプレゼンを改善して各々の発表へと向かうわけです。
私の場合、卒論発表用のスライドを学会で使って発表したため、学会発表の練習で既にゼミメンバーから色々とフィードバックをもらっていた状態でした。
したがって、卒論発表練習で明らかになった修正点はほとんどなく、誰かから「原稿の棒読みは不味いからもうちょっと覚えてから発表しよう」と突っ込まれた程度でした。
研究室の同期の発表を見ていると、みな私よりプレゼンが上手かったり、スライドの完成度が高かったりして、(みんなすげぇなぁ)と感心してしまいました。
それぞれパーフェクトではないまでも、一人一人がキラリと光る個性を発揮しており、オリジナリティー溢れるプレゼンでした。
そんな同期のプレゼンを見て、(ヤバいなぁ、負けられないぞ)と少し危機感を覚えてきました。
これ以降、プレゼンスキルを磨くためYouTubeで誰かのプレゼンしている様子を見たり、画家向けのデザイン本を買ってきて空間配置や色合い調整などの勉強を自主的にしたりし始めました。
次回予告
研究室生活春夏秋冬B4・1月編はコレで以上となります。
次回の2月編では
- 卒論発表でフリーズする
- 新4年生に向け研究室紹介
これら2つの内容でお送りします。
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