こんにちは。札幌と筑波で蓄電池材料研究を行う工学系大学院生のかめ (M2)です。
研究室生活春夏秋冬シリーズの十三作目は、B4・3月の論文と学会をめぐるアレコレについてです。
それでは早速始めましょう!
10日:英語論文がアクセプト!
B4の1月に投稿した論文の査読結果が2月中旬に返ってきました。
結果は”minor revision”ということで、少し考察部分に説明をつけ足したり、査読者からの質問に回答したりすればアクセプトされる見通しでした。
私と指導教員とつくばの共同研究者さんの三人四脚で査読対応を行いました。
査読対応一発でアクセプトされるべく、対応の態度や英文の丁寧さなどにめちゃくちゃ気を使いました。
そして迎えた3月10日。メールで論文のアクセプトのお知らせを受け取りました。
初めてのアクセプトとあってすごく嬉しかったですし、(11月の地獄の3週間で諦めてしまわなくて良かった…)とホッとした次第であります。
指導教員がここぞとばかりに『B4で海外雑誌にアクセプトされるなんてちょっと考えられないよ^^』などと私をたくさんおだてて下さりました。
おそらくこの時だったと思います。少しずつ研究が面白くなってきて、(修士の2年間じゃ全然足らない、もっと長く研究を続けたいっ)と思い始め出したのは。
下旬:初めての全国学会で卒論発表の汚名返上
アクセプトされた論文の内容を下旬の全国学会で発表しました。
この学会は卒論発表での汚名返上を掲げて並々ならぬ決意で挑みました。
発表用スライドを講演1か月前に作り、それから原稿やスライド内容に毎日微修正を加えました。
B4の間に味わった屈辱はB4の間に晴らしたかった。全国学会で満足のいく発表ができるよう、自分のできる最高の用意を着々と整えて行きました。
3月中旬、全国学会で発表する研究室メンバーで集まり発表練習を行いました。
そこで色々と改善点を指摘され、提案された箇所を直してプレゼンをより良くしていきました。
そして迎えた学会本番。今回もオンライン参加のため画面越しでの講演となり、おかげでほとんど緊張することがありませんでした。
また、質疑応答でも落ち着いて対処でき、すべての質問によどみなくお答えすることができました。
なお、この学会では、1月の支部会で私に装置に関するマニアックな質問をして下さった北大の方からも質問されました。
声を聴いた瞬間、1月の悪夢がよぎって少々ビクついてしまったものの、今回は正気を失わなかったおかげで難なく対応できました。
発表を終え、パソコンの画面を閉じた瞬間、
やったぜ👍
と渾身のガッツポーズをかましました。
今までプレゼンで一度も上手く行ったことがなかったけれど、”練習すれば自分でもある程度やれるんだな”と大きな自信になりました。
コレ以降、プレゼンに挑むのがどんどん楽しくなっていきました。
学会発表然り、ゼミでの雑誌会や中間報告然り、プレゼンの場に立つのが怖くなくなっていったのです。
今まで『プレゼンなんて所詮、センスで決まるだろ』と努力自体を放棄していた節がありました。
確かにプレゼンターの頂点にまで上り詰めようと思えばセンスが必要になるでしょう。しかし、ゼミや学会での発表を無難に乗り切るにはセンスなんて必要ないと分かりました。
私に必要だったのは、言い訳でもセンスでもなく泥臭い努力だったのです。
センスのなさを自覚するからこそ人の何倍も努力しなくちゃなりません。この学会に出たおかげで、今後の人生の糧となる重要な教訓が得られました。
次回新シリーズ予告
研究室生活春夏秋冬B4シリーズはこれにて完結となります。
今後はB4シリーズと同様にM1、M2シリーズも展開していくつもりです。
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