研究室生活春夏秋冬vol.23 M1・1月 親への博士進学宣言。Jouleに論文投稿

両親へのD進宣言

年末年始の帰省で、私は両親にD進の意志を正式に伝えた。9月の布石が功を奏したのか、父からは「好きなようにやれ」、母からは「後悔のないようにね」と、驚くほどすんなりと承諾を得られた。

父から投げかけられた経済面への懸念に、北大フェローシップの内定を告げると、両親の表情が柔らかくなった。母は「何か困ったことがあったら言いなさいよ」と、万一の際の支援まで申し出てくれた。既に親への恩返しを始めるべき年齢でありながら、逆に心配をかける立場となった私の胸は締め付けられた。しかし、この思いを将来の成功への強い動機として昇華させようと決意した。

D1の5月に振り込まれる15万円は、私にとって人生初の「初任給」となる。その中から1〜2万円を割いて、両親へのプレゼントを贈ることを胸に誓った。もし学振DC1に内定すれば、プレゼントの予算も増やせる。M2の5月中旬に控えたDC1申請への意欲が、一層強く燃え上がった。

Jouleへ

M1の7月から取り組んできた論文執筆が、ようやく大詰めを迎えた。3ヶ月以上に及んだイントロの作成、12月の大規模な構成変更を経て、英文校正と最終調整の段階に入った。

利用した校正サービスは想像以上に充実していた。単なる英文添削に留まらず、査読者の視点からの詳細なフィードバックまで提供してくれた。これは実質的なプレ査読と言え、エディターズリジェクトや査読者リジェクトのリスクを大幅に軽減できる貴重な機会となった。

特筆すべきは、校正会社からIF42という高インパクトジャーナルJouleへのアクセプトの可能性が「大いにある」との評価を得たこと。もちろん、有償サービスゆえの好意的な評価かもしれない。しかし、世界最高峰の雑誌への投稿を前に、このような後押しを得られたことは大きな励みとなった。

縁起を担いで大安の1月20日、我々は論文をCell Pressへと投稿した。査読プロセスに進めるのか。その結果は、次なる展開として明らかになることだろう。

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