札幌大雪まつり


札幌雪まつりでは数多の雪像が展示される。札幌市内の各所から集められた雪を、市民や陸上自衛隊が手作業で練り固めて造形していく。
今年の1月は雪が本当に少なかった。気温はプラス。歩道の路面が露出するほどの暖かさ。札幌に住んできた過去八年間で最も少ない積雪量。雪まつりの開催さえ危ぶまれたほどの暖冬だった。
雪まつり直前の1月末から堰を切ったかのように大雪が降り始めた。雪の神さまが帳尻合わせを試みたらしい。「さすがに雪が少なすぎるよな。ほなオレ、動きます」と乱層雲へ降雪の指令をお下しになった。あるいは雪の神さまは、私が公聴会を終えるのを待ってくださったのかもしれない。「あいつ、うつ病なのによう頑張っとるわ。雪で痛めつけるのはかわいそうや。審査会が終わるまでちょっと待ったるか」ってな感じに。
いずれにせよ、雪まつり開催直前から大雪が降り始めた。一晩で30cmつもる日が一週間程度も続いた。これだけ積もれば雪像作成に不足はない。札幌最大の冬のカーニバルがつつがなく開催された。
雪まつりへ見物に行ったのは開催最終日。最後の日ぐらいは空いているかなと予想して大通公園に行ったら人だらけ。観光客の多いこと、多いこと。チャイナ語話者がダントツで多い。次に朝鮮語。何やらよく聴き取られないヨーロッパ系の言語もチラホラ聞こえた。日本語はほとんど聞こえなかった。雪まつりはインバウンド客向けのイベントになったみたい。後日、SNSでは、会場係員へ雪玉を力いっぱい投げつける外国人観光客の姿が映し出されていた。マナーの悪い観光客を締め出すため即刻10万円の入国税を課すべきだ。
大通公園への滞在時間は10分ほど。あまりの寒さと吹雪に耐えかねてすぐ地下道へと退散した。雪まつりどころか大雪まつり。観に行ったのは雪像だったのか、それとも大雪の方だったのか。札幌市民が雪まつりを観に行かない理由が何となく分かった気がする。これ、寒くて風邪をひくだけだわ。雪は普段から見慣れている。わざわざ雪を見るためだけに大通へ行く気にはならないものね。
57回目の成分献血

クリスマス以来二か月ぶりに献血へ行ってきた。今回で57回目。あと13回で目標の70回に手が届く。本当は学生のうちに70回に達したかった。海外留学やら飛び級修了やらで献血できない期間ができたので致し方ない。急がず焦らず回数を積み重ねていく。今年は月いちペースで献血に行きたい。
来月から地元の広島に帰って生活する。献血も広島で行うことになる。二回だけ広島の献血ルームへ行ったことがある。札幌駅前の献血ルームよりも景品や設備がしょぼかった。献血へ行く楽しさが目減りしそう。辛いな。もう修行だと思っていくしかないか。広島の献血ルームは二ヶ所ある。まだ一か所しか行ったことがない。もう一か所の献血ルームの充実ぶりに賭けたいところ。
今日が札幌で行う最後の献血… かと思いきや、3月に修了式で北大へ行く際も献血予定だ。今回が札幌での献血セミファイナル。学位審査で喩えたら予備審査会といったところ。予備審査会なら気合を入れて臨まねばならない。準備不足の箇所は作らない。徹底的に弱みを突かれて不合格になってしまいかねない。
前回のクリスマス献血から二か月間、体のフィジカルを整えてきた。基礎的体幹トレーニング、腹筋ローラー、猛吹雪のなか寒中懸垂も行った。血流促進のため、ふくらはぎも強化。献血三日前にはラーメン二郎で胃袋の鍛錬。献血前夜には納豆と玉ねぎを食べて血流促進処置をとった。
今回の献血はすこぶる順調だった。予想タイムよりも10分早い50分弱で全プロセスが完了した。献血タイムのサードベストだろうか。本当に早かった。拘束時間が短かったおかげで身体的負担が軽いこと、軽いこと。
札幌駅前の献血ルームから山下達郎のラストクリスマスを歌ってスキップする余裕があった。北大構内のセイコーマートで派手にスリップ。海老蔵よりもエビらしく海老反りになるもかろうじて転倒を免れた。ああ、博士号を持っておいて本当に良かった。博士号を持っていなければ転ぶところだった。公聴会の一週間前に転倒して以来、まだ一度もこけていない。やはり博士号のおかげだろう。博士号は足裏の米つぶ。スリップを防ぐ効果があるらしい。
不用品回収

引越しを目の前に控え、家中の不要なものを一掃してやった。
電子レンジはいらないだろう。冷たいものを温めたければ、手で加熱するか、何時間か部屋の中においておけばいい。カチカチに凍ったお米はバリバリかじるぐらいでいかなきゃ始まらない。咀嚼力を鍛えろ。安易に文明の利器へ頼るな。退化するぞ。
勉強机やヘッドレスト付き椅子も捨てることに。江戸時代にこんな代物は存在しなかったはず。文字を書きたければ段ボールの上で書けばいい。座りたければクッションを敷いて地べたで正座すればいいだろう。どうしてこんな余計なものを買ったのか。机?イス?甘えるな。捨ててしまえ。
電気圧力鍋も捨てた。こいつはただの経年劣化。圧力がちゃんとかかってくれない圧力鍋になっちゃったから捨てる。トイレで便を流そうとしたら、便座から便が噴出してくるような状態。ちょっと何を言っているか分からないって?安心してくれ。自分でも何を言っているのかよく分からない。
八年使った生協パソコンも捨てた。富士通製のWindowsラップトップ。2017年4月に親から買ってもらった。メモリは驚異の4GB。YouTubeしか開いていないのに平気で遅延する。重たいExcelファイルの処理などできなかった。もうちょっと真面目に仕事をしてほしい。窓際おじさんみたいな振る舞いは求めていない。「キミの力はそんなものじゃないだろう」と檄を飛ばしながら八年使った。
最後にテレビを捨てた。B1の12月にリモコンのセンサーが壊れて以来、電源のつかぬ、ただのスクリーンと化した18インチの化け物を。こいつの匂いを嗅ぎつけたのか、NHKの奴らがときどきハガキを入れてくる。あのさ、見ていないんだって。だって映んないんだもん。映るなら映してくれよ。リモコンを直してくれよ。直してくれるなら受信料なんかナンボでも払うわ。直してくれないから意地でも受信料を払ってやらなかった。
諸々のその他不用品と併せて業者の方へ一括処分を依頼。2月は繁忙期。回収料が通常の1.5倍になるらしい。おまけに電子レンジとテレビの特別処分代として各6,000円取られた。処分料は合計八万円。物を捨てるだけで八万円も取られるのか。ショックで夜しか寝られなくなった。ぜいたくを戒める勉強代だ。要らなくなりそうなものはもう買わん。椅子も、洗濯機も、便利そうに見える家電製品にも絶対に手を出さないでおく。
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