研究室生活春夏秋冬vol.27 M2・5月 学振DC1へ申請だ!つくばへの5週間出張と論文のリジェクト

こんにちは。札幌と筑波で蓄電池材料研究を行う工学系大学院生のかめ (M2)です。

研究室生活春夏秋冬M2・5月編では、学振DC申請やつくば出張など、M2の5月に起こったアレコレについて記していきます。

かめ

それでは早速始めましょう!

目次

中旬:学振DC1へいよいよ申請

日本学術振興会 (jsps.go.jp)

ゴールデンウィーク全てをDC1申請書の最終確認に充てました。

  • 誤字脱字がないか
  • もっと良い表現はできないか?
  • 何か書き忘れていることはないか?

など、少しでも申請書がより良いものとなるよう頭をフル回転させひたすら考え続けました。

そうしてキレッキレになった申請書を提出期限前日に提出しました。

提出先は日本学術振興会。電子申請書システムでファイルをアップロードし、

かめ

行って来い!内定を掴み取って来るんだぞ

といった願いと共に送信ボタンをクリックしました。

申請書は7~8月に審査員へと送付され、採択の可否は9月下旬に明らかになります。

申請書を送ってからの4か月が本当に長く感じられました。(実はもう結果が出ているんじゃないか?)と申請システムのHPへ毎日アクセスしていたほどです笑

なお、採択の可能性については80%ぐらいかなと思っていました。

申請までに筆頭論文2報、学会発表7回(うち国際学会1回)、それに全国大会で学会賞をとっており、普通であれば内定する実績を積めているから”まず落ちないだろう”と考えていました。

しかし、勝負は水物、何があるか分かりません。もしかすると相性の悪い審査員に当たってしまってボロクソに評価される可能性もあります。

俎板の鯉のごとく、運命を天へと委ねました。

中旬~翌月上旬:つくばへ5週間の実験出張

申請書を提出した翌日につくばへ実験出張に向かいました。

今回の滞在期間は5週間。ダラけず集中力を維持可能な丁度良い長さです。

今回のつくば滞在から、研究所に近いウィークリーマンションへ宿泊できるようになりました。

研究所とアパートとの往復時間が大幅に削減された結果、アパートに戻って昼食を作って食べる離れ業も可能となりました。

実験の方はすこぶる順調。思い描いていたプラン通りに実験を進められました。

世界に先駆けて始めた電池の充放電試験を模した観測実験ではかなり高精度な実験を行え、すぐにも論文化できそうなほどインパクトある成果をたくさん得ることができました。

なお、つくばの国研でお世話になっている共同研究者さんが来年度だけ別組織に出向する影響で、D1の一年間は国研への出入りができなくなってしまうと分かりました

一年間まるまる何もできないのはあまりに時間が勿体ないので、共同研究者さんから「D1の時に留学へ行ってみたら?」と海外での武者修行をオススメされました。

共同研究者さんと我が指導教員は学生時代、共通の指導教員(F先生)の下で研究を行ってきたらしく、そのF先生が海外と沢山コネクションがあるため色々な行き先を紹介して下さるそうなのです。

海外大への博士進学を一時期考えていた私には渡りに船、願ってもない話です。「ぜひ海外へ行かせて下さい」と、研究留学のお誘いを受諾しました。

下旬:論文がリジェクト。アクセプトまであと一歩だった…

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Cell Press: Home

4月初旬に査読コメントを返して以来、これまで音沙汰がなかった論文でしたが、ついに5月末、Cell Pressから連絡が届きました。

(ようやくアクセプトか…長かったな)と思って本文をよく読んでみると、アクセプトどころかリジェクトを知らせる残念なお知らせだったのです。

追加で行われた別の研究者による査読でネガティブなコメントがあり、ソレが決定打となって論文のリジェクトが決まってしまったようです。

1か月以上待たしてリジェクトだなんて、あまりに非情だなぁ…と思いました。

一番悔しかったのが、査読コメントに対する反論の機会をCell Pressから与えてもらえなかったことであります。

十分反論の余地はありましたし、ただ査読者が誤解していただけだったため、そのミスリードを正したり本文をより分かりやすく書き換えたりすれば良かっただけだと思うのです。

いくらあーだこーだ言ったとしても、リジェクトとなったものは仕方がありません。

論文の次なる投稿先を探して指導教員と打ち合わせをし、今回リジェクトとなった雑誌と同じグレードの雑誌へ投稿する運びとなりました。

次回予告

研究室生活春夏秋冬M2・5月編はコレで以上となります。

次のM2・6月編では

  • 失意のさなかで二回目の論文投稿
  • 大学院試への出願手続き

これら2つの内容でお送りします。

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