研究室生活春夏秋冬vol.1 B3・3月 一年間の根回しの末つかみ取った第一希望研究室への配属

こんにちは。札幌と筑波で蓄電池材料研究をしている北大工学系大学院生のかめ (M2)です。

これから『研究室生活春夏秋冬』と称しまして、数十記事にわたりこれまでの研究室生活について各月ごとにまとめていきます。

トップバッターはB3の3月に行われました研究室配属に関するお話です。

かめ

それでは早速始めましょう!

目次

B2の12月:行きたくて仕方がない研究室を発見

北大の総合理系に入学し、B1の3月に行われた進路振り分けで第一志望の学部・学科に進級しました。

しかし、B2前期から始まった専門科目の講義が寝てしまいそうなほど面白くなく、(このコースに行って失敗しちゃったかなぁ…)とガッカリしてしまいました。

講義の質が低かったのではなく、その学科での勉強内容と私との相性が極めて悪かったんですね。

相性を慎重に見定めるためにB1の一年間があったはず。なのに私はその貴重な時間を上手く活かせませんでした。

後期も面白くなかったら別の学科に移り直そう

こう決意して迎えた夏季休暇後初の講義。やはりどうしても面白味を感じられず、

かめ

もうアカン、耐えられへん……

と転学科が頭をよぎりました。

けれども、一学期分の学費を既に払ってしまっておりました。だから冬の講義まで一応出てみてから最終判断を下すことに。

忘れもしないB2の12月。私はとある衝撃的な講義を受講しました。

教室に入ってくるなり「次回からは出席しなくていいからね^^」と学生に向かって宣言し、動揺が広がるなか颯爽と自分の趣味の話をし始めた先生がいたのです。

今まで出席を取って学生を管理しようとする先生ばかりだったので、急に野放しにされて自由を得て気持ち良くなってしまいました。

雑談の内容はすっかり忘れてしまいましたが、コレが私の現在の指導教員、A先生との出会いであります。

私は少々ひねくれた性格の持ち主。「来るな」と言われたら来たくなります。

大雪の日も100kmマラソンの翌日も休まずA先生の講義を受け続け、気が付いたらA先生の講義に全て出席しておりました。

雑談然り、授業内容然り、こんな面白い講義は受けたことがありませんでした。

B2の12月に決めました、『絶対この先生のいる研究室に行くぞ』って。

A先生に魅せられた途端、”転学科したい”という考えは木っ端みじんに砕けました。

(今までの苦しみはココでA先生の講義を受けるためにあったのだ)と思えてなんだか感慨深くなりました。

B3の一年間:A先生の研究室へ行くための根回しを遂行

一時は転学科も考えていたなか、遂に面白い講義と出会えました。

その他の講義は相変わらずどうしたって楽しくはなりませんでしたが、A先生との講義との出会いが私の学部生活を良い意味で変えてくれました。

興味を持てなかった講義のテストはこれまで最低限の点数で乗り切っていたものの、研究室配属の際にA先生の研究室へ行くには良い成績を修めて高いGPAを得ておかなくてはなりません。

したがって、B3の一年間はすべての講義で真面目に先生の話を聞き、かつ熱心に試験勉強を行いました

また、A研究室へ行ける確率を少しでも高めるべく、普段、同級生と話す際に「僕、A先生の研究室に行きたいんだよね~」と常にアピールするようにもしていました

”私がA先生の熱烈なファンだ”とクラスメートが認知し、(あそこまで言うならアイツに行かせてやるか)と情が働くのを期待したわけです。

研究室配属は心理戦。勝負は一年前から始まっています。

私だけではなく他のクラスメートも聞こえよがしに「オレ○○研究室行きて~!」と絶叫しておりました笑。絶叫までは求めませんが、行きたい研究室があるなら多少の根回しは事前にしておくべきだと考えます。

B3の2月下旬:研究室紹介

春休み真っただ中の2月下旬、所属コースの全研究室が一堂に会し、各研究室ごとに15分程度の研究室紹介プレゼンテーションが行われました。

同級生はこのプレゼンを聴く前からおおよそどの研究室に行くか絞り込んでおり、この研究室紹介を聴いてから最終的にどこの研究室へ行くか判断を下すような形。

本当は研究室訪問等で実際に先生と話してみて相性を見定めなくちゃなりません。なのに研究室配属の前後からコロナ騒動が始まった影響で研究室訪問を行えなくなってしまいました。

判断材料は研究室紹介のプレゼンのみ。ということで、同級生は各研究室の説明を真剣に聞いておりました。

私はハナからA研究室しか興味がなかったので、A研究室の話しか真剣に聞いていませんでした。

学生の渾身のギャグがド滑りしておりましたので、私だけ一人でクスっと笑って何とかフォローしておきました(註:研究室メンバーの顔合わせ時に「あの時は本当にありがとう」と再三感謝されました)。

プレゼンを聴き終わり、(よし、A研究室へ行くぞ!)と気持ちがますます強まりました。

他の研究室の話はスピードラーニング程度に聞き流しましたが、得た情報といえば、クラスで『あそこはヤバい』と噂されていた研究室がホンマにヤバそうなことを感じ取った程度でした。

B3の3月初旬:所属コースの学年全体で研究室配属の話し合い→配属決定

研究室紹介から1週間後、コースの同級生全員で一つの教室に集まり配属先について話し合いました。

A研究室はすぐ定員ちょうどの学生で充足し、他の学生の配属先が決まるのをボーっと見物しておりました。

人生をかけた配属とあって、至る所で学生同士の話し合いがヒートアップしておりました。

コレが嫌だったから私は一年かけて根回ししたんです。やらなかったら血で血を洗う戦争になると分かっていましたからね。

揉めていた学生間の配属先は、最終的に学生の保有するGPAの高いもの順で決めることになりました。

すると、大騒ぎしていた学生は観念して別の研究室への配属を受け入れました。

最初からこうしていれば戦争にならなかったんでしょうけれども、私がもし騒動の当事者なら、話し合いでGPAの劣勢を覆せるならギャーギャー大騒ぎしていたでしょう笑。

話し合いに寝坊して参加しなかった学生が一番”ヤバい”と噂の研究室に配属され、話し合い開始からおよそ2時間後に全員の移行先が決まりました。

配属先が無事決まったのち、A研究室へ入る学生5名で研究室へあいさつに向かいました。

教授のB先生にまず挨拶をし、次に准教授のA先生に「よろしくお願いします」とあいさつしました。

A先生に「春休みに何かやっておくことはありますか?」と聞いた所、「何もやらなくていいよ。しっかりと遊んできてください」とA先生らしい返事をいただきました。

とはいえ、何もやらずに研究室生活を始めるのは少々怖く感じたので、A先生の講義プリントを春休みの間にひと通り復習しておくことにしました。

次回予告

研究室配属編はコレで以上となります。

次の記事では、研究室生活開始初月の模様をお送りします。

この記事が気に入ったら
フォローしてね!

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

カテゴリー

コメント

コメントする

CAPTCHA


目次