こんにちは。札幌と筑波で蓄電池材料研究を行う工学系大学院生のかめ (M2)です。
研究室生活春夏秋冬シリーズの二作目は、B4の4月の研究室初回登校と初めてのゼミについてです。
それでは早速始めましょう!
顔合わせ
4/1に研究室生活がスタートしました。
まずは『顔合わせ』と称しまして、学生部屋に研究室メンバー全員で集まり自己紹介をしていきました。
私、人の顔と名前を一致させるのに3週間ぐらいかかってしまうんです。
ただでさえ覚えられないものを一気に10人以上記憶せねばならぬとあって頭がパニックになりかけましたが、今後、先輩たちに色々と助けを請うことになるでしょうから、その場でメモを取ったり後で名前を聞き直したりしてどうにか頭に詰め込みました。
先輩たちが紹介してくれた研究内容については正直ちょっと何言ってるか分からなかったです。
先生方の研究内容についてはもっと何を言っているか見当がつかず、
大丈夫かなぁ、研究室でやっていけるかなぁ
と早くも不安になってしまいました。
私は趣味でランニングをやっており、(誰か運動好きな人がいればいいなぁ)と思って「週5で走っているので誰か一緒に走りましょ^^」と軽くアピールしておきました。
ところが、どうやら私の思惑とは異なる受け止められ方をしたようで、
- あいつ週5で走ってんのかよ。ヤべーやつだな…
- 超ストイックやん。コレは働かせ甲斐があるな!
とまるで今後の私の修行僧スタイルの研究室生活を暗示するかのような散々な有様。
最初は「走るのが好きです!」とか「電気化学の研究がやりたくてこの研究室に来ました!」といった風に初々しさをアピールすれば良かったですね。
人は相手の人柄を第一印象でおおよそ判断してしまいます。最初に変なことを口走ってしまったがあまり、後にメンバーらに己の印象を修正してもらう際に莫大な労力を要しました。
オリエンテーションと座席決め
顔合わせを済ませたのち、別の研究棟のゼミ室に行き、教授による研究室生活のオリエンテーションが行われました。
基本的な決まりごとの説明を受け、ヒヤリハットを始めとする一連の安全講習ビデオを閲覧しました。
ウチのラボは化学系の研究室。ですから、ちょっと扱いを間違えると発火事故を起こしたり健康を害したりしてしまうような危険物質がたくさん転がっているのです。
研究室で安全に過ごすため、真剣にビデオを見ていたのをよく記憶しています。
1時間ほどのオリエンテーションが終わったのち、研究室に戻り同級生の間で学生部屋の座席について相談しました。
私の研究室は隣り合った学生部屋が2つあり、
- 片方が大テーブルのある賑やかなおしゃべり部屋
- 片方が助教の方がいらっしゃる静かな作業部屋
おおよそこのような形で役割分担(??)されていました。
私としては静かに過ごしたかったので『作業部屋』を選びました。
他の同期4人も良い塩梅にばらけてくれ、おかげで無事に『作業部屋』へと座席を確保することができました。
後日、『おしゃべり部屋』を選んだうちの一人が「助けて笑!周りがうるさ過ぎて何も作業できへん笑!」と『作業部屋』に駆け込んできました。
彼は”周りから話しかけられるからさ”とブツブツ言い訳をするのですが、壁越しの『作業部屋』からは彼の大きな笑い声しか聞こえなかったので、「いや、お前がおしゃべりの起爆剤とちゃうんか笑?」と勢いよくツッコんでおきました。
初めてのゼミ
4月第二週の火曜から研究室のゼミが始まりました。
スタート時間は午前九時。早朝のランニングを終えシャワーを浴び汗を流してから参加しました。
なお、B4のゼミは中間報告を除き、最初から最後まですべてZoomを用いたオンラインでの開催でした。
オンラインゼミって場所を選ばず受けられるので良いと言えば良いのですが、対面ゼミの方がだらけず集中して話を聞けるので、(対面の方がいいなぁ…)と少々物足らなく思っていました。
第一回~第三回のゼミではそれぞれ、教授(ボス)・准教授・そして助教の先生による研究紹介が行われました。
やっぱりチョットナニイッテルカワカラナイ状態で、(流石にまずいぞ)と危機感を覚えて自主的に電気化学の勉強をし始める契機となりました。
第一回のゼミにおいて、質疑応答の際、司会役のM1の先輩から「B4の子はだれか質問ある?」と聞かれてドキッとしました。
私としては「何が分からないか分かりません」と質問したかったんですけれども、そんなことを言えば「勉強不足だ」と一蹴されて終わるに決まっていましたから、(頼む、誰か質問してくれ!)と天に祈ってどうにかやり過ごそうとしました。
しかし、他の同期も心境は同じだったらしく、結局誰も名乗り出て質問しようとしませんでした。
みんなで愚図愚図していると、司会の方から「じゃあ……代表してかめくん。なにか質問して」と指名されてしまいました。
さて、困ってしまいました。何も聞きたいことがありません。
困った私は20秒ほど頭をひねり、「どうしてこの研究室ってこの名前なんですか?」と研究室のルーツをたどる質問をしました。
コレが意外と良い質問だったらしく、ボスは嬉々として研究室の源流について詳しく解説してくれました。
無事苦境を乗り越えられて一安心です。滝のような冷や汗が流れてあわや溺死しかけましたが、どうにか耐えて命を明日へとつなぎとめることができました。
次回予告
研究室生活春夏秋冬第二回はコレで以上となります。
第三回は、コロナ騒動の影響でB4の5月に研究室登校禁止となった話をいたします。
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