【総力特集】8年通った卒業生が語り尽くす、北海道大学の魅力100選

目次

91. 大学を卒業しても、大学グッズからは卒業できない

博物館のショップや生協には北大オリジナルグッズが並んでいます。普段使いできるトートバッグから、研究室で活躍するマグカップ、友人へのネタ土産にちょうどいいロゴ入りTシャツまで、ラインナップがかなり豊富で、デザインも洗練されています。観光客にも大人気で、博物館のショップはいつも賑わっています。お土産として渡すと喜ばれるし、自分用に買っても普通に使える。

在学中は「自分の大学のグッズを買うのはどうなんだ」と思っていたのですが、親への土産に買ったのがきっかけで、ハマってしまいました。会社のデスクに北大マグカップを置いていたら、同僚に「好きすぎでしょ」と笑われました。否定できませんでした。今はマグカップに加えてトートバッグも使っています。次にペンケースを買ったら、完全にグッズコレクターです。大学を卒業しても大学から卒業できない人間のことを、たぶん信者と呼ぶのでしょう。

92. 北大OBは冬の転倒話で一瞬で打ち解ける

社会人になってから会社で「実は私も北大で~」と声をかけられた経験があります。不思議なもので、出身大学が同じだとわかった瞬間、初対面でも急速に距離が縮まるのです。

打ち解けるときの黄金パターンは決まっています。「何学部でしたか?」→「どのあたりに住んでましたか?」→「冬は大変でしたよね」。この三段活用で、たいていの北大OBとはすぐに仲良くなれます。特に雪道で盛大にコケた話は鉄板ネタで、全員がなにかしらの転倒エピソードを持っています。盛り上がり率100パーセント。北大出身者は十人十色の地面に叩きつけられた記憶があります。

会社で北大出身者を見つけたら、まずは冬の思い出話から切り出してみてください。打率は保証します。

93. 卒業すれば学士会入会資格が得られる

© Shogakukan Inc. 2026

北大を卒業すると、学士会への入会資格が手に入ります。学士会は旧帝大の卒業生で構成される団体で、東京の神保町に学士会館を構えています。

在学中は正直まったく興味がありませんでした。「学士会って何ですか? 食べられるんですか?」くらいの認識です。ところが社会人になってたまに東京を訪れるようになると、学士会の存在が効いてきます。学士会館のレストランは雰囲気が良くて使い勝手が抜群。会報誌には各分野の面白い寄稿が載っていて、読み応え満点。

もっとも、北大出身で学士会を積極的に活用している人はまだ少数派な気がします。学士会の存在すら知らない卒業生もいるかもしれません。「そういえば学士会ってあったな」と思い出すのは、たいてい神保町でお腹が空いたときです。少なくとも私はそうでした。

94. 社会に出てから頭角を現す

北大の卒業生には、入社直後からバリバリ目立つ派手なタイプよりも、2〜3年かけてじわじわ頭角を現すタイプが多い気がします。完全に主観ですが、周囲の北大OBを見ていると、わりと当たっている自信があります。

おそらく在学中の校風が影響しているのでしょう。あのおおらかな環境で育った人間は、短距離走よりもマラソン向きに仕上がるのかもしれません。最初は「なんかのんびりした人だな」と思われていたのに、気づいたらチームの中核にいる。

即戦力を求める企業には物足りなく映るかもしれませんが、長い目で見たときに着実に伸びていくのが北大出身者の強みだと思っています。遅効性の漢方薬みたいなものです。効くまでに時間がかかるけど、一度効き始めたら、どこまでもしぶとい。

95. 卒業しても札幌に住み続ける人がいる

北大を卒業して、そのまま札幌に残る道外出身者が一定数います。札幌の居心地の良さにやられ、帰れなくなるパターンですね。4年なり6年なりこの街で暮らすと、もう離れがたくなるのです。食べ物は美味しいし、家賃は安いし、街は快適だし。「地元に帰る理由が見つからない」と言って札幌に就職した人を何人も知っています。

私は広島に帰りましたが、帰らなかった世界線の自分がどこかにいる気がします。札幌に残っていたらどんな生活だったんだろうと、広島の蒸し暑い夜に汗をかきながら考えてしまうのです。エアコンの風に当たりながら札幌の涼しい夏を思い出す時点で、もう半分は札幌に住んでいるようなものかもしれません。

96. 卒業してから母校愛が膨らんでいく

在学中は「母校愛」なんてものを意識する余裕はありませんでした。目の前の課題や実験に追われているだけで精一杯です。ところが、卒業して数か月も経つと、不思議なことに北大への愛着がどんどん膨らんでいくのです

きっかけは本当に些細なことです。SNSでイチョウ並木の写真が流れてきて、ふと手が止まる。テレビの天気予報で札幌の大通公園が映り、視線を奪われる。他大学出身の友人と飲んでいるとき、つい北大の話で熱くなってしまう。

在学中に感じていた空気の柔らかさとか、芝生のにおいとか、構内を吹き抜ける風の感触が、時間が経つほどに美化され、記憶の中で輝き出します。もしかすると、北大最大の魅力は、卒業後に醸成される母校愛なのかもしれません。自分も早くもっとお金を稼いで、北大に寄付できるようになりたいなと考えている今日この頃です。

97. 「Boys, be ambitious」は遅効性の名言

あまりにも有名すぎて、もはや北大の話をするときに触れないほうが難しいくらいの名言です。ただ正直に告白すると、在学中にこの言葉の重みを実感する瞬間は、ほとんどありませんでした。入学式や公の場で引用されるたび「はいはい、いつものやつね」くらいの気持ちで聞いていました。

ところが不思議なもので、卒業して社会の荒波にもまれるようになると、ふとした瞬間にこの言葉が頭に浮かぶのです。仕事で大きな決断を迫られたとき、新しいことに挑戦しようか迷ったとき、「野心を持て」というシンプルなメッセージが、妙に刺さるようになる。在学中は響かなかった言葉が卒業後にじわじわ効いてくるあたり、なかなかの遅効性がありますね。

150年前に放たれた言葉が、今なお卒業生の背中を押している。冷静に考えると、すごいことです。言葉の耐用年数としては、ちょっと規格外ですよね。

98. 卒業後も夢の中で単位に追われる

卒業してから何年も経つのに、いまだに北大がに出てきます。頻度は月に1〜2回。多い。

夢の内容はだいたい同じパターンで、構内を歩いていたり、研究室で実験していたり、なぜか単位が足りなくて焦っていたり。特に単位が足りない夢はしつこくて、卒業して博士号まで取っているのに、夢の中では永遠に単位に追われています。卒業間近に事務から「単位が足りていませんよ!!」と電話が来て滝汗を流す悪夢。寝ているのに、疲れさせられます。

迷惑といえば迷惑ですが、目覚めたあとに”ああ、あの場所に自分はいたんだな”としみじみ思えるのは、そこまで悪くありません。北大は卒業しても、完全には卒業させてくれません。いつまでも「また帰っておいで」と言ってくれます。

99. なんだかんだ、北大にして大正解だった

北大での生活は楽しいことばかりではありません。冬は寒いし、雪かきはしんどいし、研究は思うように進まないし、すすきので散財するし。道外出身者は「どうしてわざわざこんな寒いところに来てしまったんだ」と本気で後悔することがあるかもしれません。

しかし、卒業して時間が経つと、不思議なことにネガティブな記憶がどんどん薄れていっています。残るのは、あのキャンパスの美しさや、仲間と過ごした時間の温かさ。毎日の食事が美味しかった記憶もあれば、研究に没頭した日々の充実感も。辛かったはずの冬すら、どこか懐かしく、愛おしくなってくる。

そしていつの日か、ふとした瞬間に思うのです。なんだかんだで、北大にしてよかったなと。私はその瞬間を、卒業してわりとすぐに迎えました。生まれ変わってもまた北大に行きたいなと思うぐらい、北大が好きになりました。ただし、冬道で転ぶ回数だけは減らしたいので、来世の自分にはペンギン歩きの予習を強く推奨しておきます。

100. 100個目以降は、あなた自身が北大で見つけてください

これまで99個の魅力を並べてきました。最後までお読みいただき、ありがとうございます。

正直に言えば、まだまだ書き足りません。冬の朝に鼻毛が凍った話も書きたかったし、構内をランニング中にキタキツネに追い回されたエピソードも捨てがたい。学部の某所に棲み着いているらしい幽霊の噂だって、掘り下げればひとつの記事になります。

書こうと思えばあと100個は出てきます。でも、そうすると記事が本になってしまうし、妻帯者でもないのに北大への愛を200個も語る人間はさすがにどうかと思うので、ここでやめておきます。

他人が語る魅力は、どこまで行っても他人の体験に過ぎません。100個目以降の魅力は、あなた自身が北大で過ごす中で見つけていただきたいのです。きっと見つかります。あのキャンパスには、人を惹きつける底知れない力がありますから。

北大に進学された暁には、どうか存分に満喫してください。北大生活が最高のものになりますよう、筆者が心よりお祈り申し上げます。

↓参考記事↓

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