研究室生活春夏秋冬vol.42 D1・8月 集中講義・学内バイト・『博士号を取るまで広島へ帰らない』宣言など

目次

1~3日:集中講義で研究者に魅了される (リア幸40)

我が専攻の博士課程の修了要件を満たすには8単位の取得が必須。通常授業で8単位を取るのが少々面倒に思われたため、夏季休暇の時間を使って2単位の集中講義を受けてきました。講義の受講前は (あ~、講義面倒臭いなぁ…)とモチベーションが全く上がりません。ところがいざ講義を受け始めると、 (なんじゃこりゃ、めちゃめちゃ面白いやん!)と内容にどんどん引き寄せられました。第一線で戦っていらっしゃる方のお話ってこんなにも面白いのか。最新の研究トレンドを踏まえて話して下さるのはもちろん、”自分はこう思う”などと講師自らの解釈を披露して下さったのが興味深かった。 (自分もこんな風にユニークな語り口調で研究内容を話せたらなぁ) と強く感じた集中講義。胸がときめきっぱなしであっという間に終わりました。

5日:小学生を相手にまる一日学内バイト (リア幸50)

学内バイトの公募に応募。夏季休暇の土曜を一日使って小学生相手にイベントバイト。学生バイトは合計10名。うち男子は私のみということで女子に囲まれる非日常を体験。小学生の元気は凄い。いくらギャーギャー騒いだとしても全く疲れるそぶりを見せない。そんなちびっ子の相手をしていてコチラまで元気を貰えました。午前中のパラシュート製作、午後の紙ヒコーキ製作イベントの両方とも最高に楽しかったです。午後の紙ヒコーキイベントの方ではJALの現役CAさんやパイロットさんがちびっ子相手に講演をなさった。話を後ろでジーっと聞いていて (昔は自分も飛行機、大好きだったよなぁ…) と過去を懐かしく思い返した。私、一番最初に抱いた夢は『飛行機に”なる”!』だったんです。さすがに飛行機にはなれないと気付いて『パイロットになる!』へと路線変更したけれども笑

6日:オックスフォード留学決定。在籍料は月14万円笑 (リア幸80)

オックスフォード大学の事務部より、半年間の研究滞在が正式に認められた旨が通知されました。コレでようやく留学が決定。”行けるのか行けないのか分からない”という不安定な状態で随分と待たされましたが、『行ける』ことになりましたからコレで少し安心です。2か月後、私は住み慣れた日本ではなくイギリスで寝泊まりしています。まだ全く想像がつかない。行ってみなくちゃ分からないって感じ。

日本-イギリスの往復渡航費は27万円で確定しました。加えてOxfordへの在籍料として月々767ポンド (約14万円, 6か月なら84万円)が必要だそう。宿泊費としてシェアハウス代で月々10万円近くかかる。これらは全て私の科研費から支払うので懐は別に傷まないのですが、立て替え払いなので我が北海道銀行の口座が一時的にスッカラカンになる可能性も。学振DC1の収入が月20万円チャージされるのでまぁ、残額ゼロにはならないでしょう。もし計算してゼロになりそうだったらつみたてNISAを幾らか切り崩しておくつもり。

7日:44回目の成分献血 (リア幸80)

血液と時間を捧げて代わりに自己肯定感を得に行きました。今回が44回目の献血。『博士修了までに献血70回』という目標に着々と近付いていっています。いつもは金曜日に献血へ行く。しかし、金曜だと過去3回連続で血漿のみの提供となった。血小板献血で申し込んでいるのに血漿のみだと消化不良。”血小板も抜いて欲しいな”と献血へ行く曜日を変えてみることに。結果、目論見通りに血漿&血小板の採血に。献血センターの方曰く、「献血へ来てくれる方が金曜よりも月曜の方が少ないから血小板採血をお願いしています」とのことでした。 血を抜かれている間、 (やった、血小板を抜いてもらえた…^^) と一人でニヤニヤしておりました。看護師さんに「何かいいことでもあったんですか^^?」と聞かれて「はい、まぁ…^^」と再度ニヤニヤ。

10日:先輩が札幌へ遊びに来た! (リア幸81)

私が学部4年生のころお世話になった2学年上の先輩 (Mさん) が札幌へ遊びにやって来ました。先輩からは会社のこと、私からは近況報告などで話に花を咲かせました。私はこれまでMさんを目標とし、”Mさんを超えたい”と思ってシャカリキに頑張ってきたのです。【後輩の仕事は先輩を超えること】、そう信じて我武者羅に突っ走ってきた。M2の10月にビッグジャーナルに論文が載って (ようやくMさんを超えられたかな)と一息付けた。それ以降もMさんが辿り着けなかった境地を目指して毎日研究室へと通い詰める。今回、Mさんへ「今までお世話になりました」と感謝の言葉を伝えました。偉大なる壁として目の前に君臨してくれたこと、そして4年生のとき、実験でたびたびお世話になったことなどのお礼を伝えられて良かったです^^

11日:家族へ『博士号を取るまで広島へ帰らない』宣言を発令 (リア幸80)

私の博士課程があまりに順調。このままだと何の困難も経ずに2年間、ないし3年間が終わってしまう。2023年8月現在、博士課程修了要件をとっくに満たしてしまっています。博士在籍中だけでも修了要件を満たせちゃうスピード。少しでも博士号取得のハードルを上げる方法はないものかと考え、親へ『博士号を取るまでは広島へ帰らない』とLINEで宣言し逃げ道を遮断。帰省でメンタルを回復したら簡単に博士号を取れてしまうので、自らのリフレッシュ方法を全て断ち切り博士生活の困難の度合いを一気に高めてやろう、と。退路を断つ。後ろには引けない。前へ進むしか生きる道はない。ココまでやってようやく己の能力の限界を再び超えることが可能。

退路を断っての戦いとあって、私は博士課程修了と同時におそらく完全に燃え尽きるでしょう。よって修了後、アカデミアで研究者として生きていく道には進みません。業績勝負の殴り合いで消耗させられるアカデミアにはここで別れを告げる。日本国内のメーカーに就職してまったりと働くつもりです。できれば地元の広島で働きたい。最悪、隣県の山口や岡山で技術者として生きていきたい。博士課程での疲労を癒し、お金を貯めて趣味の乗馬をまたやれたらいいなぁと思っています。研究よりも乗馬の方が実ははるかに得意なんですよね……

16日:4〜6月分の年金支払いで5万円が一気に消えた (リア幸40)

日本学術振興会特別研究員になって一番不快なのは年金の支払いが始まること。学生納付特例の適用対象外となりますので、毎月16,520円を国に納めなくてはいけません (←支払いは『義務』らしいです)。年金の支払いを7月から開始。ある日、取り立て業者から電話がかかり、「4~6月分を納付して下さい」と言われて追加で3か月分納付。3か月分って5万円ですよ。5万円が一気になくなったんです。しかも、将来ちゃんと返してもらえるか分からないのに奪い取られた。マジで勘弁してほしい。5万円あれば3泊4日ぐらいの国内旅行を楽しめるのに。いや、せめて冷蔵庫や洗濯機を購入してから年金を支払いたい。私、自分の冷蔵庫と洗濯機を持っていないほどの貧乏生活を送っていますから……

かめ

コンビニで年金の5万円を支払い、お店を出た瞬間にボロ泣きしました。久々にあんなに泣きましたね。「理不尽だろ、おかしいだろ…」と嗚咽混じりに泣いて落ち込みました

18日:同期が札幌へ遊びに来た!(リア幸35)

修士で娑婆に出た研究室の同期が札幌へ遊びにやって来ました。5か月ぐらいじゃまだ変わりません。前に会ったときと同じ調子で仲良くお話しできました。仕事のことを聞いてみたら「納期がヤバい」と漏らしていました。研究室では納期なんて何も気にしなくて良かったけれども、会社に入ったらお客さんの定める期限までに製品を完成させなきゃいけないんだ、と。新しいスタイルへ慣れるまでに時間がかかったようです。「これからもっと忙しくなるんだ」とブルブル震えながら言っていました^^

かめ

同期と仕事の話をし、 (向こうはライフステージが進んでいるのに自分は進んでいないんだな…)と少々劣等感を抱きました。抱いても意味がないんですけどね、抱くものは仕方がありません

17~27日:乗馬体験記『青春駆ける』が完成! (リア幸100)

結局のところ、自分の人生を豊かにしたいなら自分の力に頼るしかない。未来のためにあれやこれやと先行投資するのもいいけれど、過去の思い出をとくと振り返って自分のルーツを固めるのも一つ。私の軸は乗馬にある。どれだけ研究に足を突っ込もうとも軸は不変、乗馬にあります。乗馬に関する出来事を振り返るべく、10年間の乗馬体験記『青春駆ける』を作成しました。一日1万字ペースで11日間奮闘。合計約11万字の体験記が完成。体験記の執筆過程で自分の価値観がいつ・どこで養われたのかが大変明瞭になりました。また、記憶の奥底に眠っていた出来事を次々と思い出して懐かしくなった。以下に記事のリンクを貼っておきます。興味のある方はご覧ください。

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