
春休み返上でつくば出張

私は春休みの半分を返上し、つくばの国研で3週間の実験生活を送った。来年度は研究所への出入りが叶わない事情があり、博士課程3年以内での修了を見据えて大量のデータ収集に挑んだ。実験は難度が高く、企画したものの大半は失敗に終わった。だが、予期していた結果だったため特にダメージは受けなかった。その分、既存データの整理や精度向上のための追加実験に時間を費やした。気分転換に水戸・偕楽園まで足を延ばし、梅の花を愛でる小旅行も楽しんだ。
国研で咲き誇る桜の花に心を奪われ、春休み返上の疲れも吹き飛んだ。私は桜が本当に好きなのだ。恥じらうように薄紅色に染まる姿に、この上ない愛らしさを感じる。桜に出会えただけでも、つくばへ来た甲斐があった。また会いに来るからね。虫もカラスも寄せ付けず、元気でいてくれよ。
入学手続きと経済的課題

つくば滞在中、研究以外にも様々な用事をこなした。入学手続書類の郵送もその一つ。本来なら教務課前のレポートボックスへの提出だが、遠方のため郵送で済ませた。北大では修士から博士への内部進学時、入学料は無料となる。だが授業料は年間54万円。学振DC1の収入240万円からこれを支払うのは痛手が大きい。
副業は規定に抵触する可能性があり、手を出せない。当面はJASSOの学生ローンを活用し、早期修了で総支出を抑える戦略を取るしかない。
若手研究者海外挑戦プログラム
窮状を察した指導教員から、ある給付金制度の提案を受けた。学振主催の若手研究者海外挑戦プログラムだ。秋からイギリス留学を検討していた私には絶好の機会だった。採択されれば往復渡航費、生活費、在籍料を含め200万円程度の支援が得られる。
採択率は約4割。年上の研究者との競争は厳しいが、挑戦しなければ可能性はゼロだ。申請期限まで1週間という短期戦だったが、学振DC1申請書をベースに2日で書類を仕上げた。指導教員も半日で評価書を作成してくれ、期限の3日前に提出を完了。7月の結果発表を待つばかりとなった。
オックスフォード留学への扉が開く

つくば最終日、嬉しい知らせが届いた。今秋から半年以上、オックスフォード大学への長期留学が実質確定したのだ。昨年12月以来、進展のなかった留学話が突如動き出した。Fさんの粘り強い働きかけが実を結び、受入研究者のMさんから承諾を得られたのだ。
私は中学時代、英語の成績が学年270人中260位という惨憺たる結果を残し、高校では京大受験に失敗して浪人も経験した。そんな私が世界最高峰の大学で学ぶチャンスを掴めるとは。
これから英語力と専門知識を磨き、日本の文化や歴史も学んで、イギリスの紳士たちに真の武士道を伝えられるよう努めたい。
授業料減免申請
床でぐだぐだしながら授業料の支払いに思いを巡らせていた時、授業料減免申請の存在を思い出した。初めての申請に戸惑いながらも、住民票や課税証明書を揃え、友人の助けを借りて申請書を完成させた。幸い一発で受理され、何度も提出し直す手間から解放された。
この春は、新たな挑戦の季節となった。

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