研究室生活春夏秋冬vol.37 M2・3月 春休み返上でつくば出張!入学手続きや授業料免除申請、オックスフォードへの留学決定など

  

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1日~25日:春休み返上でつくば出張

春休みを半分返上し、3週間ほどつくばの国研へ実験をしに行ってきました。諸事情につき来年度まるまる研究所へ出入りすることができないため、1年間実験しなくても博士課程を3年以内で修了できるよう大量のデータを集めようとしたのです。実験の難度が高かったせいか、企画していた実験が軒並み失敗に終わりました。やる前から(失敗するんだろうな…)と薄々分かっていたため失敗によるダメージは特になし。余った時間はこれまでに得たデータの整理をしたり、もっと精度の高いデータを求めて追加実験をやったりしました。どうしても時間を持て余し、水戸・偕楽園へを見に電車旅をして気分転換。

春休み返上の実験によりメンタルが荒むかと思われましたが、国研で満開に咲く🌸を眺めてすっかり上機嫌となりました。桜、本当に好きなんです。恥ずかしそうに薄いピンク色で染まっているのが非常に可愛く見えるのです。桜を見られただけでも春休みにつくばへ来た甲斐があった。また今度見に来るからね。それまで虫にもカラスにも負けず元気で生きていてくれよ。

9日:入学手続書類を札幌へ郵送

この度のつくば出張では研究以外にたくさんやる事がありました。9日に郵送した入学手続書類もそれらのうちの一つ。本当は教務課前のレポートボックスへ提出することになっていますが、つくば出張中につき投函ができませんから郵送にて入学手続きを済ませました。修士課程から博士課程へ内部進学する場合、我が北大では入学料(通常28万円程度)が無料となっています。しかし授業料は支払わねばならない。学振DC1[関連記事]の収入年間240万円から授業料年間54万円を払うのはなかなか酷な事であります。入学書類を用意しながら(生活、どうやりくりしようか…)と頭を抱えてしまいました。何かほかに収入源があればいいのですが、副業規定に引っ掛かる可能性があるためヘタに手を出せません。当分は修士課程時代に借りていたJASSOの学生ローンのお金を使い、なるべく早く博士課程を出ることで使用金額の合計額を減らすしかないです…

21日〜24日:若手研究者海外挑戦プログラムの申請書を作成

日本学術振興会 (jsps.go.jp)

お金の問題で困っていると、指導教員から「こんな給付金制度があるよ」とプログラム応募の提案が。主催者は学振。対象は海外での研究を規模する学生。秋からイギリスでの留学を考えていた私にはピッタリなプログラムでした。もし本プログラムへ採択されれば

  1. 海外往復渡航費全額(日本⇔イギリスはいま50万円!)
  2. 海外滞在中の生活費100~140万円
  3. 海外研究機関への在籍料全額(だいたい10~20万円)

200万円もの収入が見込めます。しかも生活費の使用用途にほとんど縛りがありませんから、学振DC1でもらえる研究費よりもはるかに自由に使えます。採択率は約4割戦う相手は自分より年上厳しい戦いなのは承知でしたが、申し込まなければ採択可能性はゼロなので勝負へ挑むしかありません

プログラムの存在を知ってから申請終了期限までたったの1週間しかありません。締め切りまでに申請書と指導教員による評価書(いわゆる推薦書)を書き上げてしまう必要があります。”間に合わないかも…”と少しだけ焦りました。しかし、申請書のフォーマット自体は学振DC1用申請書の縮小版だったため、(DC1申請時に作ったものを加工すればすぐ出来そうだな)と気が楽になりました。作り始めてから完成するまで、要した期間はわずか2日。評価書も指導教員が半日で手直しして下さりました。申請期限(3/27)の3日前、3/23に書類を学振へ提出。採択の可否は7月に判明するので吉報を待ちたいと思います。

申請書の記載内容については別途記事を作成して公開します。

25日:オックスフォード大学へ長期留学に行けることに

つくば出張の最終日、嬉しい知らせが飛び込んできました。今秋よリ半年以上、イギリスのオックスフォード大学へ長期留学できることがほぼほぼ確定したのです(就活でいう”内々定”みたいな感じ)。留学先を斡旋して下さる方(Fさん)と昨年12月にお話しして以来[関連記事]、これまで留学話に一ミリも進展がありませんでした。だから”自分は留学なんて行けないんだろうな”と投げやりになっていたのですが、ここにきて遂に話がまとまり研究留学が決まったのです。実はFさん、オックスフォードの受け入れ研究者さん(Mさん)へGmailで連絡をしていたそう。ただ、Fさんのメールが全てMさんの迷惑メールボックスに入っていたらしく、MさんはFさんがこれまでメールを送ってきていた事に全く気が付かなかったらしいのです。3月に入ってしびれを切らし、Fさんが大学公式のメールアドレスでMさんへ連絡。すると今度はちゃんとメールボックスに届いたらしく、半日後には私を受け入れる旨の返事があった模様です。

これまで色々ありましたが、ようやく留学先が決まってひと安心。今のままではオックスフォードへ行っても全く通用しないと思います。留学を斡旋してくれたFさんに恥をかかせてしまわぬよう、渡航までに英語力を鍛えたり専門分野の勉強をしたりせねばならない。もっと日本の文化や歴史をみっちり学び、イギリスの紳士どもに武士道を叩き込むつもりでこれから精いっぱい頑張ります。中一の英語のテストで学年270人中260位を獲得し[関連記事]、高三では京大に落ちて一年間地獄のような思いをした[関連記事]。そんな自分がまさか世界一の大学へ行くチャンスを掴めるなんて一体どんな巡り合わせか…

27~28日:授業料減免申請書類の用意に奔走

シンボルマーク・スクールカラー・ロゴマーク | 大学案内 – 北海道大学 (hokudai.ac.jp)

(授業料、払いたくないな…)と思って家の床でゴロゴロしていると、「授業料減免申請すればいいじゃないか!」とインスピレーションが走りました。3月初旬に大学から「申請したい人は忘れずにね~」と連絡があり、それを月末まで放置していたのを急に思い出したのです。これまで授業料は全て親に支払ってもらい、自分の懐は全く傷めずに済んでいました。だから授業料減免申請なんてするのは人生で初めてのこと。急いで北大HPを見て提出書類を確認し、『住民票』や『課税(無税)証明書』などをコンビニで一部ずつ発行。ややこしい『減免申請書』を埋める際には別研究室の友人に手を貸してもらいました。先月の奨学金返済免除申請[関連記事]と違って授業料減免申請書類はなんと一発でアクセプト!研究室と教務課を何度も往復するのは結構辛かったので、また同じように何度も提出し直さずに済んで良かったなぁと思います。

授業料減免申請書載内容についても別途記事を作成して公開します。

最後に

研究室生活春夏秋冬M2編はコレで完結となります。次回からは大学院博士課程シリーズを同様に記していきます。

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