【ミソフォニア・HSP】音に敏感な受験生専用の大学受験を勝ち切る先行逃げ切り戦略

目次

時期別戦術

【最重要】受験序盤 (夏休みに入るまで)|徹底的な基礎固め

先行逃げ切りに必要なのが徹底的な基礎固めです。問題を解く小手先なテクニックを覚える必要はほとんどないから、物事の本質や根本原理を抜け漏れなく確実に抑えて下さい。簡単なことで構いません。たとえば以下のようなモノをやりましょう⇩

  • 英語:英単語暗記、英文和訳、音読、速読
  • 数学:原理の証明、青チャート例題レベルの問題演習
  • 理科:教科書傍用問題集の完璧正答
  • 社会科:ボロボロになるまで教科書を読み込む

何度も繰り返しやるのが大事。序盤に習得した盤石な基礎力の上に中盤以降で思考力が花開きます

私の場合、現役受験時は数学の基礎固めに失敗しました。京大レベルの難しい問題ばかり解こうと躍起になってしまい、解き方だけが頭に残って基礎が疎かになっていたのです。私のような勉強法だと他の問題が解けなくなります。そう、応用が利かないんです。決められた枠にピッタリはまった問題だけしか解けなくなる。私のような悲劇を回避するため皆さんは徹底的に基礎固めをしましょう。

受験中盤 (夏休み~10月末)|得意科目伸ばし7割/不得意科目つぶし3割

夏以降の中盤戦、得意科目を武器になるまで伸ばしてみるのをオススメします。得意科目伸ばしに7割、不得意科目つぶしに3割程度の時間を割くのを推奨。音に敏感な受験生さんは精神環境の維持・向上が重要。ただでさえ心が不安定になりやすいためメンタルの状況管理が大切なのです。その点、自分に一つでも二つでも得意科目があったならば、「自分には○○があるから大丈夫だ!」と姿勢を前向きに立て直せます。大学受験は得意科目だけで乗り越えられるほど甘くはないが、無いよりはマシ、得意科目を伸ばしたり増やしたりすることに時間の大半を使ってみましょう。応用レベルの演習問題に取り組む丁度良い頃合いです。序盤で盤石な基礎が構築されたなら少々手間取りこそすれ解いていけるはず。

不得意科目に最低限の時間を費やすのを決してお忘れなく。不得意科目があまりに不得意だったら得意科目で挽回しきられないからです。私の場合、英語と数学と化学が得意科目でした。一日中勉強していられるほど好きでたまらなかったのです。しかし国語が致命的に苦手。現代文・古文・漢文すべて不得意としていました。一浪時、センター試験 (現:共通テスト)で200点中114点。他の科目で9割、もしくは満点を得て作った貯金の大半が溶かされたのです。結果、センター試験で767/900 (85%)。模試で800/900近傍をフラフラしていたのがウソみたいな成績に。

不得意科目を得意にするのはおそらく難しいはず。しかし少しでも不得意を無くすための勉強なら案外取り組めるもの。だってそうでしょう、その科目がもうちょっと得意になれば合格可能性がグンと高まるのだから。好きでも嫌いでもない、”どちらかというと嫌い”ぐらいのレベルにまで底上げを図りましょう。本腰を入れ不得意科目をつぶすのは秋になったのち。9月末まではメンタル維持が優先なので得意科目を頑張ってください。

受験終盤 (11月~共通テストまで)|得意科目伸ばし4割/不得意科目つぶし6割

11月以降、得意科目伸ばしに割く労力を減らします。得意科目を実戦レベルの演習に移して実力を着実に向上させつつ、不得意科目から目を背けることなく真剣に向き合いつぶしていきましょう。時間を割り振る目安としては得意4割:不得意6割。伸ばした得意科目の得点力をこれ以上伸ばすより、まだまだ伸びしろがたっぷり残された不得意科目に労力を割く方が全体の点数が伸びていきます。不得意科目が不得意なのは基礎が疎かなだけなだけかもしれません。いったん最初からやり直してみれば (なんだ、こんな簡単なコトだったのか♪)とウソみたいに点数が伸びていく可能性も。

共通テストは過去問や模擬模試問題を使って対策。その際、試験時間の7~8割の時間内で完答できるようにしてください。音に敏感な受験生は本番、音に集中力をかき乱されがち。最初は緊張のおかげで周囲の音が耳に入らないのですが、特に2日目、少し緊張が緩んできたころ音が耳に入り出します。コレがまた厄介なんです。一旦集中が途絶えてしまうと再度集中モードに入るのは困難だから。よって、集中力が途絶える前に各科目、回答を終えてしまわねばなりません。爆速で正確に問題を解くため短めの制限時間で実戦演習経験を積んでおくのが吉

直前期 (二次試験まで)|実戦演習で露呈した己に欠如する能力を適宜補う

共通テストの結果をもとに出願校を決定します。共通テストリサーチでB判定以上の大学がソコソコ余裕で先行逃げ切りを図れる水準の目安になります。どうしても行きたい大学がC~D判定だった場合、”気力に余裕がある場合に限って”出願しても構いません。まだ消耗しきっていない、心身ともに十分追い込めるならばOK。音に敏感な受験生は受験直前、想像もつかぬほど消耗します。家族が部屋の外を歩く音、受験仲間が発する何気ない生活音でさえ (うるさいなぁ…)と耳を塞ぎたくなる。疲弊しきっても合格可能な実力を付けるための先行逃げ切り。最終盤は心を壊さぬ範囲で可能な限り勉強しましょう。

二次試験までにやるべきなのは過去問や模試を用いた実戦演習。時間制限のもと問題を解き、間違った問題を復習する。実戦演習で己に不足する様々な能力が露呈するはず。ケアレスミス然り、タイムマネジメント能力然り、簡単な暗記事項また然り。それらを適宜補っていくのが残り一か月でやるべき内容。難しいことはしなくて良いので弱点の各個撃破に努めて下さい。

【推奨】合格してから配属学部・学科を選べる大学を選ぶべし

敏感な受験生にオススメなのが【進学後に所属学部・学科を選択できる大学】になります。東大 (理科/文科〇類)や金沢大 (一括入試)、それに我らが北大 (総合入試) など全国に幾つかそのような大学が。音に疲弊させられ毎日グッタリな受験生にとって、将来を左右する学部・学科選びにまで気力を割く余裕はありませんよね?東大や北大へ出願すれば学力アップだけに頭を使えますし、出願後に (やっぱ○○学部にしておけばよかったかなぁ…)といった後悔をせずに済むのです。「東大はさすがにレベルが高いよ…」といった方には北大がオススメ。私自身、京大に落ちた身なので”東大はちょっとなぁ”と敬遠して北大への出願に落ち着きました。

最後に

音に敏感な受験生専用の受験を勝ち切る戦略と戦術は以上になります。この記事が敏感な受験生の助けや励みになればいいなと願って締めくくります。

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