こんにちは!札幌と筑波で蓄電材料研究をしている北大工学系大学院生のかめ (D1)です。日本学術振興会特別研究員DC1としていただいている給与と科研費を使い、D1・10月からD1・3月まで半年間、オックスフォード大学へ長期私費留学してきます。
この記事では、オックスフォード (Oxford) 大学留学10日前から6日前までカウントダウンしながら自身の心境について綴りました。留学前の心境について知りたい方にピッタリな内容なのでご覧ください。
それでは早速始めましょう!
10日前・9/22 (金):留学へ行く実感が全く湧かない。あっ、モバイルディスプレイを買わなきゃ!
オックスフォード大学へ送らねばならない全ての書類の提出が完了。準備するのが大変でややこしい書類が沢山あったものの、”オックスフォードへ行くためだ!”との想いを駆動力に乗り越えました。一連の諸手続きについては後日、別の記事に書きます。ココで箇条書きで記したとしても紛らわしくて皆さんを困らせるだけ。学振DC1採択に向けた諸々の手続きよりかは準備が楽でしたね。学振の申請をしたときなんて、ややこしすぎて (何をどうしたらいいんだよ…) と頭がグチャグチャになっていましたもの。学振、どうしてあんなに面倒なんだ?申請者を困らせにきているとしか思えないのです。
”出国まであと10日”というのに留学へ旅立つ実感が湧かない。来月もこれまで通りの日々が札幌にて続くような感じ。「本当に留学へ行くんだよ、ね…?」とオックスフォードからのinvitation letterを何度も見返す。いくら見ようが内容はひと文字も変わらないのについつい見返す。忘れ物はないかなぁ。初めての海外だしよく分からない。変圧器は買った。パスポートも大丈夫。SIMカードも買った。保険にも入った。あとは?あとは…? あっ!モバイルディスプレイを買わなきゃ!研究室で作業をするのにノートパソコンだけだと画面が足らない。せめてもうひと画面はないと円滑なデータ解析は不可能。あるのとないのとじゃ全然違うし、留学後も使うからあって損はしないだろう。Amazonにてモバイルディスプレイを注文。定価2万円越えの高級な商品、5,500円引きのクーポンを使ってお得に♪
9日前・9/23 (土):札幌で迎える最後の土日。普段通りに研究室へ
土日をセットで心穏やかに迎えられる留学前最後の週末がきた。来週の土曜は”移動前日”とあって慌ただしくドタバタしていることでしょう。 (最後の土日、何をしようかなぁ…)と自問するも希望はなし。”留学前だから”とやりたくもないことをやったらお金と時間が無駄になるし、何も変わらず通常通り、時間を過ごすに如くは無し。
早朝行った20kmのランニングで出た汗を流して研究室へ。8時半から18時過ぎまで9時間半ほど在室しました。音に敏感な私の場合、研究室には誰かと居るより一人で居た方が集中できます。人の少ない週末や祝日は快適に作業を進めるチャンス。論文を読んだり英語の勉強をしたりブログを書いたりした有意義な時間。毎日が週末だったならばコレほど幸せなことはないのに。夜はサンフレッチェ広島の試合をDAZNで絶叫しながら観戦。今日は久々に負けてしまった。コレで優勝は無くなったでしょう。けれども来シーズンのため、今シーズン終了までどうにか頑張ってほしい所。留学へ行ってもDAZNのアーカイブ機能でサンフレッチェの試合を観戦予定。12月のJリーグ閉幕から2月の新シーズン開幕までサッカーを見られないのが少し辛い( ノД`)
8日前・9/24 (日):デジカメを買いにヨドバシカメラへ行くも…
いつも通りの早朝ラン。今朝は急坂を20km走行。普段北大近郊の平地ばかり走っているから坂道はキツイ。登り始めた途端に息がたちまち上がってヒーヒー苦しむ。気温13℃と冷涼な気候も、額には大粒の汗が煌めく。坂道を下ると汗で冷えて「寒いなぁ…」と鳥肌を立てながらこぼす。今週は合計70.6kmの走行。一時期の絶不調を抜けてようやく調子が上がってきた♪
午前中は研究室。論文を読んだりブログを書いたりして非常に充実した時を過ごせた。午後2時から札幌駅前のヨドバシカメラへ。目的はデジカメの購入。せっかく留学へ行くんだもの、スマホでは撮れない超高画質な写真をパシャパシャ撮って楽しみたかった。ウキウキ気分で2Fの売り場へ。一眼レフの売り場を抜けて……あったあった、コンパクトデジタルカメラ (コンデジ)^^。コンデジを買うのは人生で初。事前に調査し目星をつけておいた商品を発見しました。陳列された他の商品と比較してみるも違いが分からぬ。 (”コレを買いなさい”という神様の思し召しなのかな?)と観念し、買おうと最初に思っていた商品のカードをレジへと持って行った。しかし店員さん、「ごめんなさい、いま在庫切れみたいです…」と残念なお知らせを私に告げる。他のカラーならありますか?と聞くも「ソレもないみたいです…」と仰る。”そうですか、じゃあ”と何も買わずにヨドバシカメラを後にした。東急百貨店5Fのビックカメラへ行って在庫が無いか念のため確認。どうやらコチラにもないみたいだ。半導体不足の影響がココまで浸透しているだなんて恐ろしい。
肩を落として家に帰り、”どうしようかな…”と脳内で思考。写真撮影をスマホで済ませてカメラを持って行かない選択肢もある。でもでも、一度きりの留学、カメラを持たずに出国したらきっと後悔すると思う。「買わないわけにはいかないでしょう」とAmazonや楽天で在庫を検索。あったあった。いっぱいあるじゃん笑。店頭の在庫不足がウソみたいにあった。もっと詳しく調べてみると、買おうとしていたものよりさらに良さそうな商品を見つけちゃった。”よし、コレにしよう!”と9万円近いコンデジをカートに入れた。決済ボタンを押すための勇気を振り絞るために1時間もかかった。5万円を超える高い買い物、今まで旅費以外で一度もしたことが無いから。日曜日の22時、「いっけーっ!!!」と絶叫しながらCanonのコンデジをクレカで決済。来週木曜到着予定。留学前の高い買い物はおそらくコレでおしまいかな。
7日前・9/27 (月):札幌で迎える最後の月曜日。郵便物の転送手続きやインフラ設備の契約をストップ
遂に渡航まであと1週間。オックスフォードに留学へ行く実感が少しずつ湧いてきました。学位を取りに行く正規留学ではありませんから、自身に降りかかるプレッシャーがさして大きくありません。失敗しても大丈夫。最善を尽くして上手く行かずとも北大に帰れば居場所があるんだ。宿舎探しはどうにかなりそう。シェアハウス検索サイト(SpareRoom)で「きみ、ホームステイしないか?」と申し出てくれた方が25日時点で2名いらっしゃるから。現地到着後、お二人の家へ上がって見学させてもらう予定。直観的に(住んでも良さそうだ)と思った方を選べば滞在場所選びは解決。
札幌の下宿を半年空けるわけなので諸々の手続きが必要に。郵便物の実家への転送手続きや電気・ガス等の契約中断手続きを遂行。来年1月、D1・後期の授業料支払い減免審査の結果が封筒で郵送されます。前期[関連記事]の如く全額支払い免除なら問題ありませんが、万が一、半額免除になったら不免除分を2月末までに支払わねばなりません。もしも所定の期限までに支払わなかったら除籍になってしまう。北大での愉快な研究生活を続けられなくなるのです。封筒の中身を親に確認してもらうべく、転送しないわけにはいきません。もしもの時は親へ一時的に授業料を立て替え払いしてもらっていただき、帰国後、親へ立え替えてもらった分をきちんとお返しするという形。電気やガスは全く使わずとも基本料金だけは取られるらしい。コレはちょっと仕方がない。月々2,000円程度なら甘んじて受け入れられる金額だしOK。
6日前・9/26 (火):留学前最後の散髪。やっぱりセルフカットは無理だった
髪の毛が伸びてボサボサになってきた。「そろそろ刈るか」と散髪を決意。博士課程へ進学してから自分で髪の毛を切っていました。Amazonではさみとバリカンを買い、風呂場にビニールシートを敷いてバサッと切っていたのです。どうして自分で切り始めたのかといったら留学中に困らないため。留学中、現地の散髪屋へ行ってもどうオーダーすればいいか途方に暮れるだろうから、自分でいつでも髪の毛を切られるように力を付けておいた方がいいんじゃないかな?と (←”オーダーできる英語力を付けろよ”って話なんですが笑)。
D1の6月、初めて自分で散髪をましした。さほどガタガタになることもなくて (案外行けるやないか!)と手応えを掴む。気を良くしちゃって翌月もセルフカット。今度は失敗。自分の視界に入ることのない後頭部の毛が思い切り不揃いに。「さすがに無理か…」とがっくり来た。次もまた自分で切ったらおそらくとんでもない頭になる笑。仕方がない。ココはプロに任せて髪の毛を整えに行こうじゃないか。自分にセルフは不相応だった。やるなら来夏、思い切って坊主頭にするときセルフでやったらいいんじゃないか?
4か月ぶりに散髪屋さんへ。「あらまぁ、髪の毛ぼさぼさじゃないの~!」と顔なじみのおばちゃん店員にいじられました。「自分でやったら大失敗しました」とは恥ずかしくてとても言い出せません。赤面しつつも席に座り、いつもの髪型に整えてもらいました。やはり、プロは散髪が上手 (←失礼)。しかも早い!たった20分で終わる。セルフカットは失敗せぬよう注意するから時間がかかる。しかも失敗する笑。 (散髪しない方が良かったんじゃないか?)と後悔するほどガッツリミスする。今後、札幌や筑波で髪が伸びたら必ず散髪屋へ行くつもりです。オックスフォードでも散髪屋へ行って英語でオーダーを試みます。
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