【学振DC1】D1・前期の大学授業料の支払いが全額免除になった感想

こんにちは!札幌と筑波で蓄電池材料研究をしている北大化学系大学院生のかめ (D1)です。日本学術振興会特別研究員DC1として国からお給料をいただいています。授業料の支払い減免結果が昨日ようやく明らかに。結果は全額免除!前期授業料の26万円を支払わずに済むこととなりました。

この記事では、

  • 支払い全額免除になった感想
  • 授業料支払い減免申請のため用意した書類

これら2つについて書いていきます。今後大学の授業料減免申請を行う方にピッタリな内容なので、是非最後までご覧いただければ幸いです。

かめ

それでは早速始めましょう!

目次

全額免除になった感想

全額免除になった感想は「嬉しいっ…(*≧∀≦*)」の一言に尽きます。本当に良かった。マジで良かった。語彙力を喪失してしまうほど嬉しさと安堵で胸がいっぱい。独立生計者として申請したので (まぁ、半額ぐらいは免除になるだろう)とどこかで思っていた節はある。しかし、半額免除なら半期で13万円も大学へ支払わなくちゃならず、ただでさえ少ない手取りから授業料を拠出するのは正直言って辛かった。全額免除になったおかげでこれ以上切り詰めて生活しなくとも済む。貯金を留学や自己投資などへ100%注ぐことができる。心の閊えが少しだけ取れて気分が楽になりました。自分の研究ライフがコレでようやく始まったような感じがします♪

そもそも博士課程進学後、ほとんど講義を受けていません。授業を受けていないのに「授業料を支払え」だなんて、NHK受信料 (テレビ無いし!)や健康保険料の取り立て (ここ5年間病院行っていないし!)と同じぐらい理不尽ではあります。まぁ、博士課程学生にとっては授業料というより大学への”在籍料”ですよね。大学の電気や実験設備を使わせてもらうための”みかじめ料”といった形。

授業料支払い減免申請のため用意した書類一覧

次に、今後授業料支払い減免申請へ挑む方を対象とし、申請のため用意した書類とその内容について詳らかにしたいと思います。私が提出したのは以下7つの書類です↓

  1. 授業料減免申請書
  2. 付属書類提出一覧表
  3. 課税/非課税証明書
  4. 生活状況申立書
  5. 国民健康保険証のコピー
  6. 学振DC1採用通知書
  7. 住民票

本記事では①と④と⑤について詳しく解説していきます。

①授業料減免申請書。家計事情記入欄の記載内容も紹介

最初は授業料減免申請書。自分の所得や減免申請理由を記す欄が設けられています。私が本申請書に記した内容は以下の通りです⇩

知り合い曰く、ココで『独立生計 (自分の所得だけで生きている人)』としている方が減額・免除になりやすいみたいです。

本申請書には家計事情記入欄も設けられています。全部埋めようと思えば700字程度書かねばならず、私自身、申請書作成時にココで一番手こずりました。私が申請書に書いて提出した家計事情は以下の通りです⇩

私の世帯は父、母、そして私の3人家族です。私は大学院修士課程2年次現在、会社員である父の給料と日本学生支援機構第一種奨学金、そして短期支援員制度の3つで生活を工面しています。令和5年度より本学の大学院博士課程へ進学します。その際、両親の生活を楽にするため金銭面での支援を受けず、日本学術振興会特別研究員DC1の研究奨励金を生活の糧といたします。進学後は研究へ専念するためアルバイト等で副収入を得られません。したがってこれ以上の収入増加が見込めない状態です。限られた収入の中から授業料を捻出すると生活に困窮してしまいます。修士課程在学中に借りていた奨学金の返済が本年10月より開始するため、今後、学生生活がますます苦しくなってしまう見込みです。
博士課程では今以上に研究へ邁進する所存です。世界をリードするような研究成果を次々と産み出し、博士課程修了後は国際的に活躍できる研究者になりたいと考えています。自身の国際競争力向上のため、本年9月より英国のオックスフォード大学へ7か月間の長期留学に行くことが決まっています。物価高に見舞われる海外での研究活動に向けて渡航先での生活費を貯金しておかねばならず、海外留学費捻出のためにも授業料を減免していただくことが必要です。
私には、大学院での学びをさらに深めるため、引き続き大学の授業や研究活動に一生懸命取り組みたいという強い気持ちがあります。大学院生の本分たる研究が生活の困窮により妨げられないよう、2023年度前期分の授業料免除を申請いたします。以上、ご検討の程よろしくお願いします。(665字)

家計事情記入欄では

  1. 学業に励むためアルバイトができず、これ以上の収入増加を見込めないこと
  2. ”授業料を取られたら生きていけない…”と切迫感を匂わせること
  3. 研究頑張るから免除にして下さい!とやる気を全力でアピールすること

これら3つのポイントを外さないように注意して記入欄を埋めました。ちなみに最初、文章を考えるのがあまりに難儀で、ChatGPTへ指示を送って代わりに文を作ってもらいました。しかし、出力されたモノがあまりに不出来で、仕方なく自分のアタマで文章を作ったという経緯があります。

④生活状況申立書

自分の一か月の生活状況を記す書類です。収入・支出ともに内訳を詳しく書く必要があります。私が提出した生活状況申立書は以下の通りです⇩

写真では分かりにくい方のために文字に起こすと、

収入予定金額
・給与等の収入:140,000円
・その他 (研究遂行経費):60,000円
合計 200,000円

支出予定金額
・食費:22,000円
・住居費:55,000円
・光熱水料:15,000円
・衣料費:2,000円
・教育・娯楽費:15,000円
・通信・運搬費:5,000円
・医療費:1,000円
・就学費:45,000円
・交通費:0円
・保険料:10,000円
・税金等:30,000円
・預貯金:0円
合計 200,000円

このような形になります。

学振DC受給者で『研究遂行経費』を申し込んでいる方は収入欄の”その他”に記載しておきましょう。収入と支出の合計額が合っているかも要チェックです。

⑤国民健康保険証のコピー

最後に保険証のコピーです。健康保険加入者なら健康保険証の、国民健康保険 (国保)加入者なら国保の保険証のコピーが必要。学振特別研究員やJSTフェローシップ受給者は親の扶養から外れて国保へ加入します。ですが、授業料支払い減免申請時までに国保への切り替え手続きは大抵の場合、まだ終えられていないでしょう(註:私自身がそうでした)。というのも、授業料減免申請書類の提出期限は新学期が始まる”直前”だから。新学期にならねば扶養から外れないため国保に切り替えられぬのです。私のようなケースの場合、”保険証コピーを後日提出する”旨を記した書類を出しましょう。何も正式なフォーマットがあるわけではなく、”後で出すからちょっと待って下さい”と窓口の方へ伝わるなら何でもOK。

私が窓口へ出した書類の文章を参考までに以下へ記します⇩

令和5年度前期授業料減免申請の必要書類である保険証コピーの後日提出について

北海道大学 大学院工学院○○専攻
(令和5年度・博士課程1年)かめ

申請者は令和5年度から独立生計者になるため、国民健康保険に加入予定です。しかし、国民健康保険の加入申請に必要書類である、「現在の健康保険脱退証明書」の発行が令和5年4月1日以降にしか発行できません。そのため、保険証のコピーを授業料減免の申請期間である令和5年3月中に提出できない状況です。令和5年度以降の国民健康保険証は令和5年4月上旬に取得予定です
従って、新たな国民健康保険証が取得でき次第、保険証のコピーを提出いたします。

最後に:後期も申請しなきゃならないのが面倒臭い

D1・前期の授業料支払いが全額免除になった感想と申請時に提出した書類についてはコレで以上になります。コレと同じ申請作業を後期もするのは面倒極まりないのですが、26万円を浮かせるためには黙ってやるしかありません。

*2024.1.21追記 D1・後期の授業料支払いも全額免除となりました (*≧∀≦*) [証拠画像]
*2024.3.14追記 D2一年間の授業料支払いが全額免除になりました。北大独自の新制度として、学振DC1/DC2の採用(内定)者は授業料支払いが全額免除になるそうです (*≧∀≦*) [証拠画像]

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